tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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俺に革命を起こしてくれた人~ファンタジスタ~…<総優>  後編




<総二郎side>


俺が、滋ん家(ち)(大河原財閥)が経営するカジュアルレストランの個室に着いた時には…。


驚愕以上の衝撃が俺を襲って居た。


“何故…だ?”


その時の俺の頭の中には、其れしか言葉が見当たらなかった。


だが、俺と優紀ちゃんは、同時に、言葉を発していた。


お互いを確認するかの様に…。


「優紀ちゃん…?」
「西門さん…?」


言葉を発しながら、立ち上がった優紀ちゃんの姿を見て、俺は、驚愕していた。


俺の見えねぇ所で、何で、そんなに綺麗に成って遣がんだ?


何時の頃だったろうか?


あきらが、言って居た話しを思い出していた。


『牧野も、優紀ちゃんも、『原石』だったって事だろ?
 磨けば光る『Diamond』…。
 否、綺麗な羽を広げた『蝶々』なのかも知れねぇな?
 いつの日か…?
 『綺麗な蝶々』に成って、羽搏いて行くんだろうな?』


俺は、この頃に感じなかったあの時のあきらの言葉が身に染みて分かってしまった。


俺は、誰か分からねぇが、優紀ちゃんを綺麗にしたかも知れねぇ奴に嫉妬していた。


俺は、叫びたかった。
“有り得ねぇっつーの‼”と…。


優紀ちゃんは、唯、驚愕したまま、俺の顔をじーっと、凝視していた。


俺も、唯、優紀ちゃんを見て居る事しか出来ずに居た。



<優紀side>


私は、T3を待って居た。


いつまで経っても現れないT3に、不安が過っていた。


其処に、西門さんが、現れた。


私は、驚愕以上の衝撃が私を襲って居た。


“何故、此処(大河原財閥が経営するカジュアルレストランの個室)に西門さんが、居るの?”


その時の私の頭の中には、其れしか言葉が見当たらなかった。


だけど、西門さんと私は、同時に、言葉を発していた。


お互いを確認するかの様に…。


「優紀ちゃん…?」
「西門さん…?」


言葉を発しながら、私は、思わず、立ち上がって、唯、驚愕していた。



<総二郎side>


俺は、優紀ちゃんを俺の手中に収める為、話しを切り出していた。


「優紀ちゃん…?
 今まで、何処に居たんだ?」
「えっ??
 留学してました。
 あの頃、私、西門さんに言われたじゃないですか?」


俺は、何を言ったのか?
思い出せず、優紀ちゃんには、クールにポーカーフェイスを崩さずに対応して居た。


優紀ちゃんは、そんな俺にお構い無しに、話しを続けて居た。


「西門さんが、私に仰って下さった言葉で…。
 “恋をしよう‼
  今度は、幸せな恋を…。”って、本当に真剣に思って居たんです。
 そう思って、つくしにも、言って居たんです。」


俺は、“優紀ちゃんに何を言ったんだ?”と、後悔するしかなった。


優紀ちゃんの言葉だと、俺以外の奴と、“幸せに成る‼”って、言ってる様なもんだよな?


その時の俺は、そう、過去の俺を後悔するしかなかった。


優紀ちゃんは、尚も、話しを続けて来た。


「西門さんは、私の『ファンタジスタ』、何です。
 西門さんは、私にとって、『私に夢を見させてくれる人』、何です。
 『醒めない夢』を見させてくれる人、だったんです。
 あの時、西門さんは、私に最高の思い出を下さったんです。
 私の中で、全部、あの時、西門さんへの恋心は、終わったんだと思ったんです。
 今は、本当に、西門さんのお陰で、心から、そう思えるんです。
 だから、あの頃も、今も、素直に、“次の恋をしよう‼”って、思えて居たんです。
 なのに、未だに、私は、『醒めない夢』を、見続けて居るのかも知れません。
 何時まで経っても、中々、次の恋に進めなくて…。
 だから、留学して、“色々な景色を見て来よう‼”って、思って…。」


俺は、優紀ちゃんの言葉を最後まで聞かずに…。
否、聞けずに、俺は、唯、優紀ちゃんを俺に引き寄せて、抱き締めて居た。


俺は、無意識の行動だった。


優紀ちゃんには、“男が居ねぇんだ‼”と、いう嬉しさと、“次の恋も、俺じゃあ、ダメか?”と、訊きたい気持ちが入り混じって、複雑な感情に成って居る俺が其処には居た。


俺は、“優紀ちゃんに振り向いてもらいてぇ‼”と、言う必死な思いだけで、優紀ちゃんに言葉を投げ掛けていた。


勿論、俺は、優紀ちゃんを抱き締めたままで…。


「優紀ちゃんは、俺にとっても、『ファンタジスタ』何だよ。
 俺にとって、優紀ちゃんは、俺に、『革命を起こしてくれた人』だったん
 だよ。
 其れに、俺にとって、今でも、やっぱり、優紀ちゃんは、俺に、『革命を起こし
 てくれ』何だよ。」
「………」


優紀ちゃんは、驚愕して居るのか?
言葉を発して来なかった。


だから、俺は、優紀ちゃんに、尚も、畳み掛けていた。


「優紀ちゃん…?
 綺麗に成ったな‼
 次の恋も、俺とじゃダメか?」
「………へっ??」


優紀ちゃんは、声が裏返る位ぇ、驚愕して居る様子だった。


素っ頓狂な顔付きに成って居た。


だから、俺は、尚も、優紀ちゃんに迫った。


「だから、これからも、俺に革命を起こしてくれねぇか?
 俺は、優紀ちゃんとじゃ無きゃあ、革命は、起こせねぇわ‼」


優紀ちゃんは、眼に涙を一杯貯めて、俺に頷いてくれた。



今の俺は、やっと、司に近付けと思う。


俺は、やっと、“『今の自分をぶち壊せ』られたのではないか‼”と、思う。



俺は、やっと、俺の『ファンタジスタ』を捕まえられた。



fin

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