tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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俺を見てくれ‼…<つかつく>  16.




一方の司は、NY本社への転勤を楓に申し出ていた。


楓も、つくしがLAに渡米して来るなら、司は、そう言って来ると踏んで居たので…。
考えては居た。


しかし、つくしは、進が道明寺HDで働いて居る事を知らない。


進を如何するのかという話しにも成る。


だが、司は、既に、考えて居る事が有った。


その事を楓に打診してみようと、考えて居た司だった。



司は、楓に連絡を入れた。


司から、楓に直接、連絡する事は、殆んど無いに等しい。


直接、連絡して来る事は、いつも、つくし絡みの時だけだった。


苦笑いの楓だった。


「話しが有る。
 俺が、NYに転勤するに辺り、進を日本支社長に任命したい。
 俺と西田で、進を鍛え上げたんだ。
 遣ってくれると思う。
 その為に、西田を進に就けたい。
 この件も了承を頼む。
 俺は、ぜってぇ、つくしを諦める気は、毛頭ねぇ‼
 なら、進は、俺の弟だ。
 身内なんだから、日本支社長に任命しても良い筈だよな?」


司の強引な遣り方では有るのだが…。


楓は、西田から、進の優秀振りは聞いて居た。


西田は、元々、仕事に関しては、損得で、人を判断する男では無い事を、楓が、一番良く知っていた。


それだけに、進の優秀振りは、信用出来る話しだった。


“流石は、つくしさんの弟さんね‼”と、楓は、感心して居た位だった。



成らば、司の提案を呑む事にした。


勿論、会長で在る 保も、進の優秀振りは聞いて居たので、了承したのだった。



これに寄り、急な人事では有ったが…。


【道明寺司は、道明寺HD NY本社  副社長 として、転勤。


 牧野進は、道明寺HD 日本支社 支社長 として、着任】が決まった。


それに寄って、西田は、進の第1秘書に成った。



異例な人事に、困惑する社員は居たが、其処は、想定内…。


会長で在る 保が、異例な人事の命(めい)を指示した訳が、発表された。


「この度の異例な人事は、私の一存で在り、優秀な社員を手放したくないという、私の指
 示の下、行ったものだ。
 不満の在る者は、直接、私に言って来給え。
 では、朝礼を終了する。」


此の発表に、文句を言う者は、誰一人として出なかった。


此れに寄り、日本支社は、進が、支社長に成った。


この話しを聞いたF3は、度肝を抜かれた。


あの保までもが、了承した人事。


“余程、進は、優秀なのだろう‼”と、思うしかなかったF3に、F3の親父軍団だった。



そして、あれから、約3年が経った。


つくしは、ロースクールでの学業も佳境に入っていた。


もう直ぐしたら、国際弁護士資格の為の試験が行われる。


つくしにとって、最初で最後の挑戦と成る。


つくしは、自分自身にそう言い聞かせて、頑張って来た。


つくしは、目標を持つ事で、合格の為、勉学に邁進していた。


辛いとは、思わずに居たつくしだった。


折角、チャンスを与えてくれた椿の為にも、頑張る事を誓っていた。


そして、つくしが、NY州の国際弁護士資格に合格した。



その結果を、椿から聞いた司は、“やっと、つくしに会える‼”と、心躍らせていた。


この日の為に、司は、自らを鼓舞して頑張って来たのだから…。


だが、楓からは、そんな司の気持ちに逆なでする様な言葉を投げ掛けられていた。


「司、つくしさんとは、自然な形で、逢う様に為さい。」
「何でだよ?」


楓は、司に訳を話しした。


「つくしさんの日本で勤めていた弁護士事務所と、話しは出来て居るの。
 つくしさんが、NY州の国際弁護士資格に合格したら、うち(道明寺HD)に出向して
 もらう話しに成って居るわ‼
 会社内で逢う分には、つくしさんは、文句も言えない筈…よね?
 だから、その日まで、待ちなさい。」


そう言われてしまえば、司は、何も言えずに居た。


「分かった。
 仕方ねぇから、待つわ‼」


そう言うのが、やっとの司だった。

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