twice ~2回目~…<つかつく> 7.
<司side>
何も、話しもせず、俺が、キープしている部屋の専用エレベーターに乗り、つくしを俺の部屋に誘導した。
つくしは、全く、気付いて居る様子もなく、俺の誘導に、大人しく就いて来ていた。
だが、俺は、エレベーターに乗り、ドアが閉まった途端、俺の想いをつくしに分からす為、行動に移した。
エレベーターの扉が閉まった途端…。
所謂、『壁ドン』をして、つくしに身動きが出来ない様に仕向けていた。
つくしは、驚愕の余り、声が出せねぇ様子だった。
だから、此処だとばかりに、俺は、つくしに声を掛けて居た。
「なぁ、つくし…?
俺を避けてたよな?」
つくしは俯いて居た顔を、俺に上目遣いで見る様に顔を上げて、震えた声で、俺に返答して来た。
「そんなつもりは、毛頭在りません。」
「じゃあ、何故、俺に逢わねぇ様にし向けて居たんだ?」
「偶々です。」
「ほぉ、そう何だな?
じゃあ、此れからは、俺がつくしの大学に会いに行っても、お前は、俺に会うつもりで
居んだな?」
「えっ??」
“困った顔するんじゃねぇよ、つくし…?”と…心の中で、つくしに悪態を突いて居た俺だった。
俺は、この際だから、追い打ちを掛けるつもりで…。
俺は、つくしから、離れる事は出来ずに居た。
だが、無情にも、エレベーターは、最上階に着いたと、アナウンスして来た。
“つくし…?
ほっとしてんじゃねぇよ?”と、心の中で、つくしに悪態を突いて居た俺だった。
だが、俺の身体は、つくしを離す事が出来ず、エレベーターを出る瞬間…。
俺の左腕は、つくしの右腕を素早く掴んで、俺の部屋の前に連れて行き、俺の部屋のドアのキーを、SPに開けさせた。
で、俺は、つくしを部屋に入れ、素早く、ドアのキーをSPから奪い、オートロックのドアが閉まった事を確認してから、つくしと共に、リビングルームに入って行った。
そんな俺を、つくしは、驚愕していたが…。
そんな事は、知ったこっちゃねぇ‼
今日こそ、つくしの気持ちを確かめる気で居た俺だった。
<つくしside>
私は、司さんに、追い込まれている事を認識していた。
リビングルームに連れて行かれ、尚且つ、ソファに座らされるも、司さんの右腕が、私の肩を掴み、そのまま、私は、司さんの方へ倒れる形と成り、私は、司さんの足に跨る形で、抱き締められていた。
司さんの瞬時の行動に、私は、成す術なく、司さんの身体に抱き締められている状態だった。
余りにも、司さんの早業に、私は、言葉も出なかった。
で、司さんは、私を抱き締めながら、訴えて来る様な言葉を私に投げ掛けて来た。
其の司さんの辛そうな声に、私は、言葉を発せなかった。
「つくし…。
もう、俺から離れ様とするな‼
俺を拒むな‼
何故、俺を拒む…?
お前が、牧野財閥の孫娘だという事は、もう、俺にバレてんだ‼
つくし…?
つくしも、俺の事、好き、何だろ?
もう、俺から離れるな‼
俺は、お前を今でも愛してる。
此の4年間、ずーっと、つくしを忘れる事が出来なかった。
もう、お前だけ俺の傍に居れば、其れだけで良い‼」
「………」
<司side>
俺は、必死だった。
また、つくしを俺の手中に収める為…。
それ自体が、何が何でも、俺は、つくしを離す事は出来ねぇで居た理由だった。
だから、久し振りのつくしの感触と香りを、俺は、堪能していた。
そんな時…。
つくしは、か細い声で、俺に言葉を発して来た。
「司さん…。
私は、研究に集中すると、プライベート自体が、そっち除けに成るタイプです。
NYへ、留学して居た頃は、まだ、学生だったし…。
其処まで、研究、研究という感じじゃ無かったから、プライベートも楽しめて居たと思
います。
でも、今は、学生に対しても、私は、責任を要求される立場です。
だから、こんな私より、司さんには、もっと、相応しい方がお出でに成ると思います。
だから…。」
俺は、つくしに最後まで、言わさなかった。
何故なら、つくしへの俺の気持ちを注入するが如く、荒々しい深いkissを、俺はつくしに施して遣っていたからだった。
俺は、つくしから、俺を否定する言葉は聞きたく無かった。
俺が、つくしから聞きたい言葉は、『Yes』という言葉だけだった。
つくしに俺の気持ちを分からせる為…。
俺は、必死で、つくしに懇願していた。
「俺は、お前から、俺を否定される言葉は聞きたくねぇ‼
俺は、お前から聞きたい言葉は、『Yes』という言葉だけだ‼
何故、分かってくれねぇんだ?
俺の事が、好きなのに、何故、俺を否定すんだ?
俺を否定するな‼
つくし…?
俺を受け入れてくれ‼」
で、俺は、また、つくしの顔を上向かせて、kissを施していた。
今度は、優しくどんどん深く成って行く様なkissを、俺はつくしに施して遣っていた。
つくしが、俺のkissを、受け入れてくれている感じが変わった様に、俺には、感じて居た。
其れが証拠に、俺の唇をつくしの唇から離した時に見えたつくしの顔は、とろんっとした瞳(め)で、俺を見ていた顔が見えていた。
やっぱり、つくしは、俺が好き何だろう事は、俺には認識出来て居た。
強情っ張りのつくしを、攻略する為…。
俺は、瞬時に、頭を働かせていた。