tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Love Story~信じる事が全て~…<つかつく>  9.




つくしは、司の懐かしい香りに酔い痴れそうに成っていた。


だが、はっとして、気が付いたつくしだった。



つくしは、楓との約束を守る為…。
つくしは、自分自身を諫めていた。


“もう、私は、道明寺の傍には居てはいけない‼”と…。


つくしは、司に抱き締められている状況を打破する為…。
つくし自身の腕を、司の身体から引き剥がす様に、思いっ切り、突き放した。



そんなつくしの態度を感じ取った司は、つくしから、拒まれる理由が分からなかった。
否、分かりたく無かった司だった。


「つくし…?」


俯いたままのつくしの顔を覗き込む様に、司は、つくしの腕を掴んだまま、つくしの顔を覗き込み出した。


其の司の態度に居た堪れないで居たつくしだった。


だから、思わず言ってしまったつくしだった。


「道明寺…?
 私から、離れて‼
 お願い‼
 私は、道明寺とは、一緒に居る事の出来ない女なの‼」


司は、つくしが言って居る意味が分からなかった。


「何故だ⁉
 俺とお前は、恋人同士だろ?
 何時、別れたよ?
 言えよ、つくし…?」


つくしの言葉に、司は、怒りに任せて、怒鳴ってしまった。


行き交う人が、そんな司とつくしを見て行く程だった。


其れも、端から見れば…。
あの道明寺HDの後継者と、クラウン・コーポレーションの令嬢の痴話喧嘩の様に、見えるのだから、無理もなかった。


司は、思わず、つくしを地下駐車場に連れて行き、つくしを道明寺家のリムジンに乗せ、そのまま、NYメープルに連れて行った。


そして、二人っきりに成る為に…。
司のキープの部屋に連れて行った。


其処(NYメープルの司のキープの部屋)で、つくしに、全てを白状させ様として居た司だったのだ。


だが、つくしは、中々、白状する様子も無かった。


そんなつくしに、痺れを切らした司は、『思わず』という言葉が相応しいで在ろう事は間違い無かったのだが…。
司から、つくしにkissをしてしまって居た。


司は、如何も、無意識の行動の様子だった。


だが、つくしは、そんな司の顔を見て、慌ててしまって居た。


如何して良いのか?
分からなく成ってしまったつくしが其処には居たのだった。



~~【つくしが、過去に楓と交わした約束の理由とは…?


   <過去の楓とつくしの会話より>


   「実は、司は、貴女の事を負担に感じ出したの。
    つくしさん…。
    貴女に逢えない事で、司の心の負担が大きく成って来て居るの。
    このままなら、司は、学業、愚か、その内、ビジネスにも、身が入らなく成る
    わ‼
    其れこそ、司が、NYに渡米して来た直ぐの頃の様に、『七光りのお坊ちゃま』
    と、言われ兼ねないの。
    だから…。
    司とは、一旦、別れて欲しいの。
    如何かしら?
    貴女も、今は、国際弁護士の資格を取る為に、頑張って居るのでしょ?」
   「………」


   つくしは、言葉を発する事は、出来なかったが…。
   つくしは、楓に頷いて見せていた。


   「其れじゃあ、一旦は、お互い、お別れして、今、それぞれ、必要な事を精一杯す
    る時期じゃないかしら?」


   つくしは、“後1年‼”と、思って居た心のギアが外れてしまった様に、何も、言葉が  
   出なかった。


   だが、“其れが、司の幸せに成るなら…。”と、楓の申し出に了承していた。


   「承知しました。」


   楓は、つくしにニコっと、微笑み掛けていた。


   そんな楓を見た事の無かったつくしは、狼狽え掛けていた。


   其処で、楓が、更なる、注文をつくしにして居た。


   「この事は、椿にも、司にも、其れと、タマと西田にも、言わないで頂戴。
    此れは、私(わたくし)と貴女との約束。
    良いわね。」
   「………」


   つくしは、言葉には、出来なかったが…。
   楓に、頷いて見せていた。


   そんな楓は、三度、注文をつくしに言って除けていた。


   「其れと、司には、もう、連絡はしない様に…。
    勿論、司から、連絡が来ても、取らない様に…。
    音信不通のまま、お別れしてもらえる。
    其れと、英徳大学には、卒業まで、そのまま、通いなさい。
    その間、司の幼馴染達にも、連絡が取れない様にして欲しいの。
    存在だけが、英徳大学に在る事で、司は、安心すると思うのよ‼
    つくしさんから、別れを切り出された後の司は、逆ギレしそうだし…。」


   そう言いながらも、楓は、つくしには、威圧感は出さなかった。


   此れは、司とつくしの二人の将来の為の選択と思って居た楓だった。



   その後、つくしは、楓から、言われた通りに、尚一層、勉学とバイトに明け暮れ  
   た。】  ~~


 
だが、つくしは、思わず、独り言の様に、小声では在ったのだが、言ってしまって居た。


楓社長と交わした約束を破る訳には行かない。


そんなつくしの独り言にも、しっかり、聞き取って居た司だった。


だから、司は、つくしに訊き出そうとしていた。


「つくし…?
 ババアと、何の約束を交わしたんだ?
 言ってみろ‼」
「………」


つくしは、何も言わなかったが…。
つくしは、独り言を声に出して居た自分自身に、驚愕していた。


そして、司の威圧感に、答えてしまって居た。
つくしが、過去に楓と交わした約束の会話の事を…。

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