Love Story~信じる事が全て~…<つかつく> 12.
司とつくしが、恋人同士に戻った事が、司の両親にもバレて居た。
司の仕事振りを見て居れば、分かる事だった。
そして、司は、楓に呼び出されていた。
「司…?
私(わたくし)に、報告するべき事が有るのではないかしら?」
「はぁ~??
何の事だよ?」
「つくしさんと、寄りを戻したんじゃ無くて…?」
司は、バレて居る様なので、仕方なく、報告する事にして居た。
「ああ。
つくしと、また、付き合い出した。」
「そう。
貴方って、分かり易いわね?
仕事では、そんな事の無い様に為さい。」
「………」
司は、何も言い返せずに居た。
だが、良~く考えれば、司とつくしが、こう成ってしまった事は…。
寄りを戻す云々ではなく、楓の一件から起きた事だった。
其処を司は、突く(つつく)事にして居た。
「俺とつくしが、こう成ったのは…?
元を正せば、ババア…?
あんたのせいだろ?
其れを抜け抜けと…?
良くもうまあ、俺を騙してくれたよな?
つくしが、俺の下に戻って来たから言い様なもんの…。
いい加減にしろよ‼」
楓は、司にバレて居るという事は、つくしが、喋ったという事で、間違い無いだろうと、認識はして居た。
だが、司から追及されたつくしは、隠し通せかったのだろうという事も、また、理解はして居た楓だった。
だから、楓は、此の件に関しては、つくしに追及する気も無かった。
そして、楓にバレた事を、司は、つくしにも、伝えていた。
つくしは…。
“何れ、バレる事だから…。
仕方ない。”と、割り切っていた。
何れ、楓にバレるだろうと、つくしの方も、踏んで居たのだった。
だから、割り切れて居たつくしだった。
だが、その後直ぐ、司とつくしの件が、ゴシップ誌に掲載されてしまった。
如何も、司とつくしは、パパラッチに追い掛けられていた様子だった。
司は、気付いて居た様だったが…。
つくしには、何も言わずに居たのだった。
また、ゴシップ誌に掲載された件は、楓の企みだった。
ゲラ刷りが上がって来た時点で、楓の下に、渡っていた。
楓は、司に報告する事も無く、『GO』サインを、ゴシップ誌側に出して居た。
司とつくしの付き合いが、クラウン家側にバレて居ないので在れば、つくしの事だから、バレない様にする事は、分かり切って居た。
だから、楓は、先手を打った形だった。
で、つくしは、クラウンCEOに呼び出されていた。
つくしは、観念した様に、クラウンCEOに話しするのだった。
「道明寺司さんと、お付き合いを始めました。」と…。
← つくしは、勿論、英語で、お話しして居ます。 by 天の声
此れに寄り、両家の話し合いと成った。
元々、司とつくしは、高校生の頃からの付き合い…。
唯、『元さや』に収まっただけ…。
お互いの両家は、今後は、司とつくしの付き合いを認める事と成った。
その事に寄り、婚約発表を焦っていた道明寺家側と、まだ、焦って居る様子の無いクラウン家側に別れてしまった。
だが、つくしの幸せを願う事は、クラウンCEOも同じ。
なので、取り敢えず、話し合いは、進行していた。
発表時期を計る為に…。
そして、遂に、クラウン家側が観念する形と成り、取り敢えず、婚約発表だけでも、先に済ませる事と成った。
婚約発表には、道明寺家側から、司の父親で在る道明寺HD 会長 保・司の母親で在る道明寺HD 社長 楓、そして、司本人…。
クラウン家側からは、クラウンCEO、そして、ミッシェル(つくし)本人…。
婚約発表記者会見の司会者には西田が立ち、進行して居た。
そして、いよいよ、婚約発表記者会見が、執り行われた。
<此処からは、英語にて、お話しして居ると見做して、ご覧下さいます様、宜しくお願い
します。>
「只今より、道明寺家・クラウン家に寄ります婚約発表記者会見を執り行います。
道明寺HD 会長 道明寺保より、ご挨拶が御座います。」
マイクは、司の父親で在る道明寺HD 会長 保に移った。
「先程、ご紹介を受けました道明寺HD 会長 道明寺保で、御座います。
私共の愚息 司と、クラウン家のご令嬢 ミシェル(つくし)は、既に、ゴシップ誌に
て、掲載されておりました通り、お付き合いを致しております。
政略結婚では無い事を、ご報告致します。
また、此の件に付きましては、本人より、説明が御座います。」
また、司とミッシェル(つくし)からは、司が、代表で挨拶した。
「先程、ご紹介を受けました道明寺司と申します。
この度は、私 道明寺司とミッシェル・クラウン(つくし)の婚約発表記者会見にお集
まり頂き、有難う御座います。
先日、ゴシップ誌にて、掲載されました通り…。
私 道明寺司と、横に居りますミッシェル・クラウン(つくし)は、既に、お付き合
い致しております。
記事に掲載されておりました通り…。
先日のクラウン・コーポレーション主催の『お披露目party』の際、痴話喧嘩を致して
おりました事は事実です。
ですが…。
私 道明寺司とミッシェル・クラウン(つくし)は、記事に書かれていた事と違う事
は、別れ云々と言った話では無く…。
『お披露目party』の際、行き違いが有り、私が、一方的に、彼女に問い質して居たに
過ぎず…。
此の件に関しても、既に、私 道明寺司とミッシェル・クラウン(つくし)は、お互い
理解し合って居ります事をお伝えします。
私からは、以上です。」
此れにより、ゴシップ誌に掲載されて居た事で、噂に成って居た事も、全て、解消した事に成った。
勿論、此の件に関しては、両家で、相談済み事項だった。
そして、世間では、司とつくしの付き合いは、公に成ったのだった。
また、司とつくしの此の婚約発表記者会見は、日本でも、TV放映され、F3&T3も、知る処と成ったのだった。
まだ、つくしと再会して居ない優紀と桜子にとっては、TV放映に寄り、久し振りにつくしを見る事が出来て居た。
唯、F3&滋がNY出張の際…。
優紀と桜子は、NYで、F3&滋が司とつくしに逢って居た事を知り、優紀と桜子だけが、まだ、知らされて居なかった事を、此の後、知った。
その時の桜子の激怒を、F3&滋は、“一生、忘れる事は無いだろう‼”と、思ったのだった。
其れは、仕方ない事だろう。
桜子の一番は、何を置いても、つくしなのだから…。
つくしが、居なく成った事で、桜子だけじゃ無く、優紀も、寂しさを拭えて居なかったのだから…。