tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Love Story~信じる事が全て~…<つかつく>  10.




司は、つくしから訊き出した自身の母親とつくしが交わした約束の件に驚愕するしかなかった。


確かに、あの当時の…司自身は?


『つくしに会いたくて…。』
『つくしを一目でも良いから見てみたくて…。』
『つくしを抱き締めたくて…。』


気が狂いそうに成っていた司が其処に居た事は事実だった。


だが、司自身、其の事を口に出した事も無ければ、母親に訴えた事も無かった。


ましてや、傍に、いつも居る西田にでさえ、何も言って居なかった。


その当時の司は、“後1年…。”と、其の言葉を胸に頑張って居るつもりだった。


寧ろ、つくしが失踪してからの方が、司は、酷い有様だった。


其れが、何故、その当時の母親にそう思わせたのか?


司には、見当も付かなかった。



しかし、司自身、母親にそう思わせていたので在れば、誤解だとしても、少なからずは、自分(司)自身にも、責任は在ったのだろうと、反省もして居た。



そんな司は、つくしが傍に居る事で、司自身に【つくし効果】が現れ出して居た。


だから、つくしを、再び、抱き締めた司だった。


また、司は、つくしを抱き締め乍ら、あの当時の事を素直に話しし始めていた。


其の司の話しを、司に抱き締められ乍ら、じーっと、聴いて居たつくしだった。



そして、つくしは、漸く、司を受け入れる覚悟が出来て居た。



一方の司は、つくしを手放す事は、もう、出来ないと悟っていた。


今のつくしを堪能したいという気持ちが、頂点に達していた。


何故なら、司は、つくしが、司自身を受け入れてくれていると、思って居たし…。
司は、離れていた間も、“恋人同士だ‼”と、思って居た。


司は、つくしと離れて居ても、其れは、肉体だけで在って、心は、離れて居なかったと、思って居た。


だから、司は、つくしが同じ思いで居て欲しかった。


その上で、司は、もう、離れられない(司とつくしの)二人で居たかったのだった。


だから、司は、つくしに問うてみた。


「つくし…?
 俺とつくしは、高校の頃から、恋人同士だよな?
 俺とつくしは、離れていたかも知れねぇ。
 其れは、うちのババアが勝手にした事で、つくしが、誤解をしてしまって、離れてし
 まったかも知れねぇ。
 けど、其れは、俺とつくしの肉体が離れていただけで、心は、高校の頃と何ら変わら
 ず、今も、俺とつくしの心は、離れてねぇよな?」
「………」


司は、つくしの口から、『YES』と言う言葉を聞きたかった。
否、言って欲しかった。


司自身のつくしに対する自信を、再び、取り戻したいと思って居た司だった。


そして、黙ったままで居たつくしが、漸く、答え出したのだった。


そして、つくしは、話しし始めていた。


「私は、道明寺から離れた事で、クラウンCEOと再会して、NYに渡米して来て、NY州の
 国際弁護士資格を取得出来たの。
 だから、楓社長が、仰って頂いた約束を交わせた事は、今では、間違いじゃ無かったと
 思って居るの。
 今でも、道明寺と離れて居なければ、成し得なかった事だと思って居るの。
 “道明寺と一緒に居たなら、将来、後悔して居たかも知れない。”と、今では、思って居
 るの。」


つくしは、一旦、話しを途切れさせた。


司の顔色を見る為だった。


司は、苦しそうな、歪んだ顔付きに成っていた。


司が、何故、そんな苦しそうなのかは、何と無くでは在ったが…。
つくしにも、理解はしていた。


だから、つくしは、此処からは、今のつくしの心情を話しする事にして居た。


「でも…ね。
 こう遣って、道明寺に抱き締められて、道明寺の香りに懐かしさを感じて…。
 “やっぱり、私は、道明寺に捕らわれてしまって居るのかも知れない‼”と、再認識して
 しまったみたい。
 楓社長が、道明寺と私のこれからを許して下さるかは分からないけど…。
 許して下さる様に、私は頑張りたい‼」
「………」


司は、つくしの言って居る意味が、一瞬、分からずに居た。


だが、漸く、理解した司は、つくしへの自信を取り戻していた。


そして、司は、つくしに確認する様に言って除けていた。


「つくし…?
 其れって…?
 俺を、また、受け入れてくれるって意味で良いんだよな?」
「………」


つくしは、司の顔色を見る為、直ぐには、口には、出さなかったが…。
頷いて居た。


司は、漸く、つくしを取り戻せた事で、『つくし効果』も有り、つくしの知っている司を取り戻していた。


そして、司は、つくしを抱き上げて、つくしに言って居た。


「つくし…。
 また、俺を受け入れてくれて、サンキュな‼
 俺は、もう、お前を手放さねぇからな‼
 それに、ババアは、つくしを受け入れざるを得ねぇだろ‼
 今じゃあ、うち(道明寺HD)より上の立場のクラウン・コーポレーションのお嬢…。
 何だからな‼」


つくしは、苦笑いだった。


また、司は続けて、つくしに言って除けていた。


「俺の方が心配だろ?
 クラウンCEOが、俺を受け入れてくれるのか?」


司は、苦笑い気味だったが、話しを続けて居た。


「つくしも、こっち(NY)に居たなら、俺の噂は知ってるんだろ?」
「………」


つくしは、知っているだけに…。
何も答えられなかった。


だから、頷くだけに留めていたつくしだった。


「だったら、今の俺をクラウンCEOが、受け入れてくれる様に、お前も協力してくれよ‼
 俺も、頑張るから…よ‼
 つくしのお陰で、俺を取り戻せたんだ。
 つくしが居ねぇと、俺は、また、元の木阿弥だから…よ。」


つくしは、司が、噛まずに難しい言葉が言えて居る事に…。
時間の流れを感じて居た。


“西田さんの教育の賜物なのだろう。”と…。


つくしも、司自身を励ます意味で、了承していた。


「分かった。」


此れで、司は、浮上していた。


まだ、クラウンCEOに会っても無いのだが…。

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