イケナイ夏…<総優> 5.
<総二郎side>
で、週明け、優紀が、会社に行くと、例のSNSの拡散の事で、上司に呼び出され、尚且つ、同僚には、責められるし…で、散々だったらしい。
で、居心地が悪かったらしい。
同僚からは…?
「○○さん(優紀の職場の先輩の元カレ)が、可哀想じゃない?
あんなにSNSで、拡散されてしまったら、外、歩けないじゃない?」とか…。
「優紀、F4の西門さんと付き合ったんでしょ?
『F4の道明寺さんには、高校生の時から付き合ってる人が居る。』って、週刊誌に掲
載されてたけど…。
他の二人がフリーだったら、紹介してぇ~‼」とか…。
飛んでもねぇ事を言われたらしい。
優紀は、此の件に関しては、何も、答えなかったらしい。
当然だ‼
俺は、優紀の態度は、“そうだろうな‼”と、思っていた。
で、優紀の職場の先輩も、上司から呼び出され、厳重注意を受けたらしい。
で、優紀は、優紀の職場の先輩から…。
「出世街道から、外れたかもな…。」と、言われたらしい。
この件に関しては、俺にも非が有る訳で…。
申し訳無いと思ってる。
だが、俺は、『優紀』という掛け替えの無い女を手に入れられた訳で…。
俺の今は、この上なく幸せな訳で…。
其処は、申し訳ないと思い乍らも、ニヤ気て来る訳で…。
全部、纏めると…。
所謂、今の俺は、幸せに他無い訳で…。
もう、俺は、“優紀を俺から離す事は出来ねぇ。”と、悟った。
今まで、何で、気付かなかったのだろうか?
『優紀』という俺にとっての絶対的存在を…。
『優紀』という女に、既に、惚れて居たという事を…。
何故、あの時、俺は、優紀を振る事が出来たのだろうか?
今じゃあ、考えられねぇよな⁉
今の俺と優紀の合言葉は…。
「今から、イケナイ事、するか?」
優紀が、頷けば、戦闘モードに成る俺…。
やっぱ、優紀が俺にとっては、一番だわ‼
<優紀side>
私は、同僚に責められる羽目に成った。
で、先輩から聞いた話しで、私は、申し訳無く成った。
私は、陰で、言われていた。
「自分一人だけ、幸せに成ろうだ、何て…。」と…。
で、先輩が、言われている噂話を耳にした。
「出世街道から、外されるんじゃないか?」と…。
私が、先輩に告白された時に、きちんと、お断り出来て居れば…。
“こんな事に成らずに済んだのに…。”と、後悔した。
だから、先輩を救済したかったが、私では、如何にも出来ない事は、分かって居た。
そして、段々、同僚の風当たりが強くなり、会社に居辛く成り…。
会社を辞めようか?
悩んでいた。
けれど、西門さんとお付き合いする事も、私は、後悔して居ないんだから…。
仕方ないと思えていた。
そんな時に、西門さんが、声を掛けてくれた。
「どした?
優紀、いつもと様子が違ぇだろ?」
「う~ん。
会社に居辛く成って来て…。
辞めようか?
悩んで居たんです。」
そんな時…。
西門さんに、飛んでも無い事を言われた。
「辞めたければ、辞めれば良い。
優紀一人位ぇ…。
俺が面倒みる‼
この際だから、茶を真剣に始めてみねぇか?
何れは、優紀を西門流の内弟子にするつもりだったし…よ。」
私は、悩んだけど…。
私は、会社を辞めて、西門流のお稽古を始めた。
そして、西門邸に出入りする様に成った。
そして、その内、西門さんが、家元と家元夫人に私を紹介して下さり、何時の間にやら、私は、西門流の内弟子に成っていた。
其れも、半年位の間に…だった。
で、私は、今、とっても、幸せだった。
あの時、私は、西門さんの手を取って、“良かった‼”と、つくづく、思って居た。
私は、“この幸せを、もう失くしたく無い‼”と、思っている。
「西門さん…。
私を選んでくれて、有難う御座います。
これからも、宜しくお願い致します。」
この言葉は、西門さんからのプロポーズの言葉に私が…返した言葉。
唯、いつも言われる西門さんの言葉には、私は照れてしまって、未だに、返事が出来ないで、頷くだけで居る。
その言葉とは…。
「今から、イケナイ事、するか?」
ほんと、いつまで経っても、エロい言葉で、フェロモン振り捲って、私に迫って来る。
こんな西門さんに、未だに、ドキドキしてしまう私…。
いい加減、慣れなきゃね‼
<総二郎side>
今年の夏は、ほんと、俺にとっては、思い出深い夏に成った。
色々な意味で、今年の夏は…?
イケナイ夏に成った事は、言うまでもねぇよな‼
PS.
俺は、優紀が辛そうにして居る姿を見たくなくて…。
救済の意味を込めて、優紀が、会社を退職した時に…。
優紀の元カレだった優紀の職場の先輩を、あきらの会社に転職させた。
あきらが引き受けてくれた。
その事を知った優紀は、俺とあきらに、礼を言って来た。
俺は、知って居た。
何気に隠して居る様でも、優紀は、偶に、不安気な顔をする。
其れは、陰で、言われていたらしい。
「自分一人だけ、幸せに成ろうだ…何て‼」と…。
後で、優紀から訊き出した。
だから、此れで、やっと、優紀も、落ち着きを取り戻すだろ‼
fin
<此の二次小説『イケナイ夏…<総優> 5.』の一部の文面を変更しております。
『イケナイ冬【イケナイ夏】…<総優> 続編 ①』の文面の中で、同じ文面にも関
わらず、文面が違っておりました。
ですので、『イケナイ冬【イケナイ夏】…<総優> 続編 ①』の文面を変更してお
ります。
了承願いました成らば、幸いです。
お詫び申し上げます。
変更記載日…2019.12.9 23:49>