tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

Love Story~信じる事が全て~…<つかつく>  7.




滋の言葉に嘘は無いと確信した司は、滋に、尚も、話しを訊き出そうとしていた。


「その後、つくしは、何処に行ったんだ?」


滋は、渋い顔に成って、言って居た。


「つくしを追い掛けたい気持ちは、山々だったんだけど…ね。
 私自体が、取引先との打ち合わせの時間に遅れそうだったから…。
 秘書に促されて、その後のつくしの事は、分からないのよ。」


司は、落胆気味だった。


だが、滋が、話しの続きを話しし始めていた。


「其れが…ね。
 其の打ち合わせの時に、取引先から妙な話しを聞いたのよ。
 何でも、クラウン・コーポレーションのクラウンCEO夫妻には、子供が居なかった
 筈じゃない?
 其れなのに…。
 今度、『お披露目party』が、有るらしいのよね‼
 でね、クラウン夫人は、日系の方らしいんだけど…。
 如何も、“姉妹の子供を、養子にしたんじゃないか?”と、噂に成って居るらしいのよ
 ね‼
 何か、匂わない?」


類が、何かを勘付き始めていた。


「司…?
 大河原の推理…。
 当たってるかも…よ。」


司は、怪訝な顔付きに成っていた。


「其れって、如何言う意味だ?」
「司…?
 覚えてないかな?
 俺等が、高校の時…。
 単身、牧野が、司を追い掛けてNYに来た時の事…。」
「………」


司は、類に、嫌な事を思い出さされて、怪訝な顔付きに成っていた。


だから、司は、言葉に出さず、唯、類を睨み付けるだけだった。


だが、類は、飄々と、話しを続けて居た。


「あの時…。
 俺と牧野、こっち(NY)で、知り合ったおじさんが居るんだよ‼
 其のおじさんは…?
 クラウン・コーポレーションのクラウンCEO…だよ‼」


司は、驚愕さを隠さずに居た。


司は、一言、類に言うだけで、精一杯だった。


「類、其れって…?」
「うん、そう言う事だと思うよ。
 もし、そうだとしたら、牧野の所在が分からなかったのは、頷ける話しだよね?」
「だとしたら………?」


司は、直ぐにでも、つくしの所在を調べさせたかった。


だが、類は、司を嗜めていた。


「司…?
 慎重にするべき何じゃないの⁉」


司は、納得出来なかった。


「何故、ダメ、何だよ‼」


類は、呆気に取られていた。


「司…?
 相手は、クラウン・コーポレーションのクラウンCEOだよ‼
 クラウン・コーポレーションは、司ん所(道明寺HD)より、大きいんだよね?」
「だから、何なんだよ?
 俺は、あいつに逢いてぇんだよ‼
 俺には、あいつが必要、何だよ‼
 何故、俺の前から、姿を消したのか?
 何故、失踪しなければいけなかったのか?
 何故、俺を捨てたのか?
 俺は、あいつに訊き出してぇんだよ‼」


司は、男泣きし始めた。


其れには、F3&滋は、神妙に成らざるを得なかった。


こんな司を、F3でさえ、見た事が無かったからだった。


司は、つくしを連れ戻したかった。


否、司は、出来るだけ早く、司の腕の中に、つくしを取り戻したかった。


その為なら、司は、何でもするつもりだった。



其処で、あきらが、滋に訊いて来た。


「滋…?
 其の『お披露目party』に、俺等も出席出来る方法はねぇのか?」


滋は、首を傾げた状態で、答えていた。


「如何なんだろう?
 招待状が来て居たら…だろうけど?
 司の所にも、招待状…?
 届いて無いの?」



司は、滋から聞いた言葉で、慌てる様に、西田にTELし始めていた。


「西田…?
 クラウン・コーポレーションから、うち(道明寺HD)に招待状は、届いてねぇの
 か?」


今まで、司は、一切、『party』に出席して居なかった。
否、応じて居なかった。


なので、西田は、怪訝さを滲ませていた。


“勿論、届いております。
 ですが、社長が出席為さるご予定でございますが…?”


司は、即答していた。


「西田…?
 其のクラウン・コーポレーションの『party』には、俺が出席する。」
“はぁ~??
 今、何と、仰いましたか?”
「つくしが、クラウン・コーポレーションと、拘わりが在るかも知れねぇんだ‼
 だから、俺が出席するぞ‼」


西田は、司の声に、今までとは違う声の張りに…。
司が、戻って来た事を察知したのだった。


此のクラウン・コーポレーションの『party』には、何か在る事を悟った西田は、楓に伝える事にして居た。


なので、西田は、司に答えていた。


“承知致しました。”



司は、F3&滋に、西田の了承の件を伝えていた。


「西田から、クラウン・コーポレーションの『party』の招待状が、うち(道明寺HD)に
 も届いて居る事を確認した。
 西田にも伝えたが…。
 俺は、つくしに逢いに行く。
 ぜってぇ、あいつを取り戻す‼」


F3&滋は、司が戻って来た事を悟った。


顔付きが、優しくなった。
目付きも変わった。


つくしの所在が、ほぼ分かっただけで…。
“やっぱり、司には、牧野(つくし)、何だ‼”と、F3&滋は、再認識していた。



一方、西田は、楓に、TELでの司の件を伝えていた。


楓は、驚愕していた。


もし、つくしが、現在、クラウン・コーポレーションと、拘っていると言うのなら、司の為にも、つくしを取り戻す準備を始めようと考えて居た。


其れが、つくしへの罪滅ぼしに成るのなら…。
司の為にしたつもりが、司の精神を壊してしまう結果に成った事への、司への罪滅ぼしに成るのなら…。


楓は、司とつくしの為に、準備を始める事は、厭わないと誓っていた。

×

非ログインユーザーとして返信する