tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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合コン婚活party…<総優>  5.




<総二郎side>


俺は、怪訝な顔付きに成って居た筈だが…。
桜子は、飄々と答えて来やがった。


「一歩、譲ってそうだとしても、女性を抱き締めるという事は、西門さんに何か思惑が無
 ければ、普通しませんよね?
 まあ、西門さんは、今でも、『遊び人』ですから…。
 西門さんは、優紀さんに何の感慨も無く、あんな濃密に、優紀さんを抱き締められたと
 いうんですか?
 だとすれば…。
 私は、西門さんを軽蔑しますけど…ね。
 仲間で在る優紀さんに愛情的な感情が西門さんに無ければ、あんな抱き締め方はしない
 と思いますけど…?
 西門さんは、滋さんや、私にも、優紀さんと同じ様に抱き締められますぅ~?
 何なら、滋さんや、私で、試して視ます?」


滋も、無茶振りし始めた。


「良いよ、ニッシー…?
 私で、試して視る?」


滋は、そう言いながら、腕を広げて待って居る仕草をしやがった。


俺は、思わず、身体が震えて居たんだと思う。
所謂、『身震い』ってやつだ。


桜子が、大袈裟に笑いながら、俺を脅して来やがる。


「ほら、西門さん…?
 身体が、震えてますよ‼
 って事は…?
 西門さんは、優紀さんと同じ様には、滋さんも、私も、“扱えない‼”って言って居る様
 なもんじゃないですか?
 いい加減、観念したら、如何ですか?」


俺は、思わず、桜子の策に嵌まって居た事に気付いたが…。
もう、遅ぇみてぇだった。


まあ、“観念しろ‼”って言うなら、此処で、コクリますか?


なので、俺は、優紀ちゃんの方に身体を向けて、話しして視た。


「優紀ちゃん…?
 俺、如何も、優紀ちゃんに一目惚れしたらしいわ‼
 実は、俺、本当は、高校の頃…。
 優紀ちゃんの事が好きだったらしい。
 其の事に気付いたのは、司から聞いた話しで、ショックを起こしてる自分自身に気付い
 て分かったんだ。
 優紀ちゃん、司と牧野に言ったんだろ?
 司と牧野の結婚式の時…。
 優紀ちゃんは、司と牧野の結婚式に来て居たのに…。
 俺と、“会いたくねぇ(ない)‼”って…言ったんだよな。」


俺は、滅茶苦茶、辛そうな顔付きに成って居たのだろう?


優紀ちゃんが、申し訳無さそうな顔で、俺を見て居た。


だから…。
俺は、態と、もう少し、辛そうな声を出して言って遣った。


「俺は、あの時…。
 優紀ちゃんに、久し振りに逢えんのを、密かに、楽しみにしてたんだよ‼
 其れが、俺と、“会いたくねぇ(ない)‼って、言ってる。”って、聞かされて、どんな
 にショックだったか?
 勿論、俺が高校の時にした優紀ちゃんへの仕打ちは、分かってる。
 “散々、傷付けて於いて、良く言うよ‼”って、言われても仕方ねぇって事も分かって
 る。
 けど…な。
 一度ならずとも二度も、同じ女に一目惚れするって、“どんだけだよ‼”って、俺自身、
 思ってるんだから、如何しようもねぇだろ?
 優紀ちゃん…。
 俺を許してくれねぇか?
 許してくれんだったら、俺に飛び込んで来てくれ‼」


優紀は、迷ってるみてぇだった。


何故なら、腕を広げて待って居る俺の顔を凝視して居た優紀が其処に居たのだから…。
俺は、何と無く、分かって居た。


だから、俺は、最後の様に、優紀にカマを賭けて遣った。


「如何する?
 優紀ちゃんが、俺の所に飛び込んで来ねぇなら…。
 此の腕、下げるわ‼
 で、『THE END』って事で良いわ‼
 もう、金輪際、会わねぇ様にしよう‼」


で、優紀は、俺の所に飛び込んで来た。
思いっ切り、デコルテまで、真っ赤かにさせて、照れながら…。


そんな優紀を見た俺も、一緒に、顔を赤くさせて居たと思う。
顔が熱かったから…。



で、じーっと、俺と優紀の様子を窺って居たギャラリーから、声が出て来た。


「ヒュー‼」


あきらは、口笛を鳴らしていた。


「「キャーッ(≧∇≦)」」


滋と桜子は、女同士で抱き締め合いながら、叫んでいた。



そんな、T2の叫びに、優紀は、恥ずかしいのか?
俺の胸元に顔を埋めたまま、顔を上げられなく成っていた。


俺は、役得だから、嬉しいけど…よ。


“優紀の胸が、俺の身体にピッタリくっ付いて、俺を刺激して来るって、優紀は、知ってんのか?”と、訊きたく成った。



其れからは、どんちゃん騒ぎに成って、大変だった事は言うまでも無かった。



で、あきらは、司にLINE報告して居るみてぇだった。


司から俺にLINEが入って来た。


『総二郎…?
 俺とつくしが、其処に居ねぇ間に、如何言う事だ⁉』
『はぁ~??
 如何いう意味だ?』
『今…よ。
 あきらから、LINEが入って来てよ。
 “総二郎の松岡への告白シーンを見た‼”って…。
 何だよ?
 そう言う事なら、俺とつくしが居る時にするべきだろ?』
『はぁ~??
 桜子に仕組まれたんだ‼』
『はぁ~??
 まあ、良いわ‼
 此の件は、また、聞かせろや‼』
『ああ。』


次は、類から来た。


『寝てたのに…。
 あきらのLINEで起こされて、吃驚してるんだけど…。』
『何だよ?』
『だから、松岡に告ったんでしょ?』
『ああ。』
『そう言う事は、俺が、其の場に居る時にしてよ。』


“どいつもこいつも…。”と、俺は、思い乍ら、LINEを返していた。


『だから…。
 桜子に仕組まれたんだ‼』
『へぇ~??
 流石、策士だね。』


そんな事、桜子の前で言ったら、嫌味の一つや二つ、言われるぞ‼
俺は、そう思いながら、類にLINEを返していた。


『じゃあ、今度、話し聞かせてよ‼』
『ああ。』



で、俺は、あきらを睨み付けた。


あきらは、降参とばかりに、両手を頭の上に上げて、万歳をして居る様な仕草をして居た。


だから、一言だけ、言って遣った。


「あきら…。
 いい加減にしろよ‼」


あきらは、唯、ニヤッと、俺を見詰めているだけだった。



で、俺と優紀の付き合いは、此処から始まった。


まあ、言う成れば…。
合コン婚活party』様々だった様だ‼



fin

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