tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Again and again…<つかつく>・<総優>  12.




<椿side>


祥一朗は、私に声を掛けて来た。


「椿…?
 俺と瑞紀に逢いに来てくれたのは、此の事だけじゃないだろ?」


なので、私は、観念したかの様に、祥一朗に訊き始めていた。


「祥一朗が担当して居る研修医に、『牧野つくし』さんって、居るのよね?
 私に逢わせて欲しいんだけど…?」
「………」


私の言葉に祥一朗は、“何が、目的、何だ?”と、言いたそうな顔付きをして居たので…。
多分、私を疑い出して居たのだろう…。
祥一朗は、声に成らずに居たので、私には、其の事は分かったのだった。



で、代わりという訳では無いのだろうが…。
瑞紀が、私に訊いて来た。


「つくしちゃんは、祥にとっても、私にとっても、『妹』の様に可愛がっている娘(こ)
 なのよ。
 それに、つくしちゃんは、私の妹の幼馴染で親友なの。
 椿…?
 理由に寄ったら、つくしちゃんを椿には、逢わせられないわ。」
「………」


私は、初めから、簡単に逢わせてもらえると思って居たので、かなり、難易度が上がった事に、驚愕するしかなかった。


だから、私は、一瞬は、言葉にも成らなかったが…。
観念して、祥一朗と瑞紀に、司の事を話し始めた。


勿論、道明寺HDにとっても、切実で在るという事も付け加えて…。
嘘では無いのだが、大袈裟に…。


暫し、考えて居た祥一朗と瑞紀だったが…。
祥一朗と瑞紀は、二人で顔を見合わせて、同じ考えをして居ると納得して頷き合い、祥一朗が、私に返答して来た。


「椿…?
 つくしちゃんに逢わせる事は、可能だ‼
 けどな…。
 つくしちゃんが、如何言う結論を出そうと、つくしちゃんには、強制しないと、此処
 で、誓ってくれ‼
 そうで無いと、俺は、椿をつくしちゃんに逢わせる訳には、行かない。
 此れは、瑞紀も、同じ意見だ‼」


瑞紀は、私の方を向いて、頷いて居た。


なので、私は、了承するより他無かった。


で、私は、祥一朗と瑞紀に了承の言葉を告げていた。


「了承したわ‼
 祥一朗と瑞紀…。
 お願いするわね。」


で、私は、祥一朗と瑞紀から、彼女(つくし)に逢わせてもらえる事に成った。



<つくしside>


私は、医局で、西門先生から、声を掛けられていた。


「つくしちゃん…。
 今、良いかな?」


いつもは、プライベート以外…。
特に、医局では、下の名前で、しかも、『ちゃん』呼びする様な、馴れ馴れしい態度を、西門先生は、私に、今まで取った事が無いのだ。


其れが、『つくしちゃん』呼び…?
此の状況は、私自身、怪訝に思えても仕方ない状況だった。


だが、一応、私にとっては、上司に当たるので、私は、怪訝に思いながらも、西門先生に答えていた。


「はい、大丈夫です。」
「そう、じゃあ、悪いんだけど…。
 1Fロビーに行ってくれるかな?」
「はい、分かりました。」


私は、何事かと思いながらも、一応、西門先生の指示に従った。


で、1Fロビーに着いて、驚愕するしかなかった。


凄く綺麗で、スレンダーな…。
所謂、一目で目を引く様な女性から、私は、声を掛けられた。


「貴女が、『牧野つくし』さん…?
 祥一朗の担当の研修医よね?」
「………。
 はい、そうです。」


私は、驚愕で、一瞬、声が出せなかった。
ううん、出なかった。


だから、素っ頓狂な顔付きにでも、成って居たのだろうか?


私の目の前のその女性は、にこやかに、私に挨拶してくれた。


「私は、『道明寺椿』って、いうの。
 弟が、お世話に成ってます。
 私の『弟』って…?
 ご存知よね?
 『道明寺司』って、言うんだけど…?」


だから、私は、此の女性に頷いて居た。


其処に、慌てる様に、話しが続けられていた。


「あっ、其れと…ね。
 私…。
 祥一朗と瑞紀の友人なの。
 英徳学園で、一緒だったのよ。
 其れに加えて、祥一朗は、私にとっては、幼馴染なの。
 つくしちゃん…。
 此れからは、宜しくね‼」


そう言って、右手を出してくれたあの人のお姉さんに、条件反射の様に、私も右手を出して、拍手しながら、挨拶していた。


「此方こそ、宜しくお願いします。」


だが、私は、違和感が残って居た。


“何故…?
 あの人のお姉さんが、私に挨拶をしに、態々、お越し下さったのか?”と、いう事を。


そう、私が、思って居た時、あの人のお姉さんが、私に、その理由を教えてくれた。


「司が、“あいつ(つくし)に会ってもらえない。”って、仕事に成らないのよ。
 だから、見兼ねて、私が、つくしちゃんに逢いに来たっていう訳…。
 ごめんなさいね、つくしちゃん…?
 迷惑だったかしら…?」
「………」


私は、“流石、あの人のお姉さん…。”と、思うしかなかった。


道明寺姉弟揃って、『Going my way』振りを発揮されてしまっていた私だった。


だから、私は、言葉を返せずに居た。


その時…。
私は、あの人が、お姉さんの背後から、現れた事が分かった。

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