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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Two years later~二年後~…<総優>  短編 後編




<総二郎side>


俺は、後日、司からの連絡で…。
「(道明寺)邸に、来い‼」と、言われた。


だから、(道明寺)邸に向かった俺だった。



そして、牧野から聞かされた優紀の言葉に、俺は、衝撃を受けて居た。


優紀が、牧野に話しして居たという言葉を、牧野が、俺に教えてくれた。


「優紀…ね。
 この前に、此処(道明寺邸)に来たのよ。
 私が呼んでね。
 その時に、優紀から聞いた言葉、何だけど…ね。
 『私は、西門さんと、別れる時に…。
  家元と家元夫人から言われたの。
  “優紀さんは、一般家庭の娘…。
   だから、総二郎とは、結婚はさせられない。”と…。
  私も、“そうだな‼”と、思ったの。
  だから、西門さんと、別れた。
  悲しかったけど…。
  “其れが、西門さんの為なら…。”と…。』
 その時の優紀は、泣いてしまいそうで、俯いたままだったのよね。
 だから、私は、背中を摩ったままで、ずーっと、一緒に居たの。
 優紀…ね。
 西門さんと別れた後…ね。
 一度も、恋愛してないの。
 多分、恋愛に臆病に成って居ると思うのよね。
 だから…ね。
 優紀には、やっぱり…。 
 西門さんだと、私は、思うよ。
 優紀は、西門さんを待ってる認識は無いと思うけど…。
 潜在意識(=無意識)の中では、優紀は、西門さんを待って居たんだと思うよ。」
「………」


俺は、言葉が出なかった。
否、発する事が出来なかった。


俺を待って居てくれたと言うのか?
西門流の為と言えども、優紀を裏切って、他の女と、結婚する様な男を…。


もし、そうなら、俺は、如何すれば良いのか?
分からなかった。


本当に、優紀は、俺を許してくれるのだろうか?


俺は、優紀に向かって良いのだろうか?


そう思いながらも、俺は、牧野に、その事を訊けなかった。


司も、俺の様子を、じーっと、見てくれて居るが…。
俺の中で、答えを出す事が出来ずに居た。


だから…。
先ずは、俺は、“もう、優紀を失いたくない‼”と、いう想いが先行して…。
家元と家元夫人に、向かう事にした。


その事を司と牧野に伝えていた。


「優紀に向かう前に、俺は、先ずは、親に向かうわ。
 牧野…。
 優紀の想いを教えてくれてサンキュな‼」


そう言って、俺は、道明寺邸を後にして居た。



そして、その足で、俺は、自身の親で在る 家元と家元夫人に向かって居た。


「俺は、東京に戻って来た。
 俺は、東京に戻って来た限りは、もう、優紀を失いたくねぇ‼
 其れが、ダメだと言うのなら…。
 俺は、西門家を出るわ‼
 兄貴も西門家を出たんだ。
 俺も、出て良いよな?」


家元は、間髪入れずに、言って来た。


「総二郎…。
 お前が、今後も、今まで通り、西門流を継ぐというのなら…。
 優紀さんとの事は、お前の好きな様にしなさい。」


家元夫人も、間髪入れずに、言って来た。


「総二郎が、苦しんで居る姿を見て来ました。
 優紀さんが、総二郎の傍に居た頃とは、大違いだったわ。
 優紀さんを迎えに行くんでしょ?」
「ああ、行って良いなら…。
 俺は、優紀を迎えに行きてぇ‼」
「そう。
 そうして、差し上げなさい。」


俺は、念の為、再度、家元と家元夫人に確認していた。


「本当に、良いんだな?
 優紀を西門流…。
 そして、西門家に迎え入れてくれるんだな‼」


家元夫人が、了承の言葉を言って来た。


「ええ、そのつもりよ‼」


俺は、お袋の言葉が嬉しかった。


此れで、やっと、優紀を手中に収める事が出来ると、嬉しく思って居た。


そして、司に頼んで、俺と優紀との再会場所に、道明寺邸でお願いをした。


快く、受け入れてくれた司だった。



そして、再会の日と成った。


牧野は、優紀に、唯、道明寺邸に来る様に伝えていた。


俺と再会した優紀は、如何思うだろうか?
気に成っていた俺だった。


で、俺が待って居る部屋に、牧野が優紀を連れて来てくれる事に成っていた。


で、優紀が、此処(道明寺邸)に着いたという知らせが俺の所にも、入って来た。


だから…。
不安で一杯に成りながら…。
俺は、優紀が此の部屋に入って来る事を待って居た。


其処に、優紀が、牧野に連れられて、俺が待って居る部屋に入って来た。


目の前に俺が居る事に、優紀は、吃驚したのか?
吃驚顔に成って、一切、動く事無く、俺を見詰めている様子だった。


俺が声を掛けて、やっと、びくっと、身体を振るわせていた。


「優紀…?」


優紀は、ハッと、成ったのか?
俯き出した。


だから、俺は、優紀の居る場所まで向かって、優紀の頬を、俺の両手で挟んで、上に向かせた。


そして、言って遣った。


「優紀…?
 待たせて悪かった。
 家元と家元夫人に言われた。
 “優紀さんを西門家に迎え入れる。”と…。
 俺の嫁さんに成ってくれるか?」
「えっ??」


優紀は、驚愕していた。


「あれから、二年が経った。
 『二年後(=Two years later)』…。
 やっと、俺は、優紀を手に入れられる。
 優紀…。
 もう一度、訊くな‼
 俺の嫁さんに成ってくれるか?」


優紀は、涙を目に一杯、浮かべ乍ら、満面の笑みで、俺に答えてくれた。


「はい。
 宜しくお願いします。」


俺は、あの優紀との別れから、『二年の時』が経ち…。
やっと、『二年後(=Two years later)』…。


優紀を手中に収められた俺だった。



fin

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