twice ~2回目~…<つかつく> 9.
<つくしside>
私と桜子は、美作さんから、桜子が、私を『先輩』と呼ぶ理由を訊かれていた。
「桜子の出身は、英徳学園だ…よな。
牧野は、違ぇよな?
何で、桜子は、牧野の事を『先輩』って、呼んでんだ?」
「ああ。
其れは、牧野のおば様が、私の母親の高校時代の先輩だったんです。
だから…。
お遊びで、先輩の事を『先輩』って居る間に…。
何故か?
本当に、先輩の事を『先輩』って、私が呼ぶ様に成ったんです。」
「何か、良く分かんねぇけど…。
そう言う事…か。」
周りは、分かった様な or 分かんない様な…。
そんな感じの顔付きだった。
“まあ、仕方ないかな…。”と、私は、思って居た。
で、司さんと私の関係が、F3&滋さん&桜子にバレた事で、司さんは、必要以上に、私にべた付き出した。
私は、人前でべた付く事は苦手だから…。
止めて欲しんだけど、司さんは、止める気は、更々ないみたいだった。
また、其の司さんと私の様子に、笑い出すF3の皆さんだった。
「「「わははははははは~。」」」
私は、不快感を露わにして居た。
<司side>
俺は、F3に、つくしを会わせられた事、喜んで居た。
俺が女嫌いで、女を寄せ付けねぇ事から…。
俺は、こいつ等 F3から、“無能だ‼”と、言われ続けて居た。
其れが、4年前に、つくしがNYに留学して居た頃…。
俺の『初めて』は、既に、済まして居るとは、こいつ等 F3は、思って居なかったらしい。
まあ、言って無かったけど…な。
相手が、その場に居ねぇから、何の証明にも成らねぇし…。
俺は、黙って居ただけだ‼
其れが、今なら、堂々と、言える。
こんな嬉しい事はねぇだろ‼
だから、思い切って、言って遣った。
つくしは、怒ってるみてぇだったが…。
そんな事は、仲間内での話しだ‼
俺等は、もう、婚約者、何だ‼
ってりめぇの事だろ‼
“つくしは、「そう言う関係です。」と、胸を張って居れば良いだろうに…。
相手は、俺、何だから…。”と、俺は、密かに思っていた。
だが、こいつは、照れてるのか?
全く、そう言う素振りを魅せたがらねぇ~。
其れが、俺は、不満、何だよな。
だから、怒ってるこいつの唇に、覗き込む様に、こいつ等が居る前で…。
深めのkissを施して遣った。
吃驚して、こいつの目が見開いたままのkissだった事は、言うまでもねぇが…。
で、こいつ等 F3は、俺とつくしの様子を見て居て、口笛を吹き出した。
特に、総二郎とあきらか?
「「ヒュー、ヒュー‼」」
で、滋と三条は、悲鳴を上げて、抱き締め合って居たみてぇだった。
「「きゃ~。」」
で、“つくしは…?”と、言えば、俺が、つくしの唇から俺の唇を離してからも、目を見開いたまま、呆然としていた。
また、俺は、其のつくしの姿が可愛くて、抱き締めてしまった事は言うまでもねぇ。
こんな可愛い顔を、こいつ等 F3に魅せる訳に行かねぇんだよ‼
で、暫くは、此の状態で居た俺とつくしだった。
<つくしside>
私は、司さんの行動に、度肝が抜かれた状態に成っていた。
司さんの行動が、余りにも、突然過ぎて、身動きする事も忘れてしまった程だった。
もう、いい加減にして欲しい。
私は、“他人前だっつーの‼”と、怒りたく成った事は、言うまでも無かった。
“此れからは、司さんの行動には、気を付けなきゃ‼”と、思った事は、言うまでも無かった。
だからって…。
司さんを嫌いに成れない私が居た事も、また、事実だった。
そう思って居た時…。
優紀から、連絡が来た。
如何も、桜子が、優紀にLINEを入れてたらしい。
『優紀さん、今、時間有りますぅ~?
F4も一緒ですよぅ~‼
其れに、先輩も、一緒ですよ‼』って…。
だから、私に如何したら良いか?
連絡して来たらしい。
私も、LINEで、優紀に伝えていた。
『来るなら、来て良いと思うよ‼
如何する?』
『じゃあ、行こうかな?』
『如何遣って来るの?』
『タクシーに乗って行くよ‼』
で、桜子に相談していた私だった。