tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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懊悩(おうのう)≒ OH NO‼…<F4&T4>  13.




F4ラウンジで、類が、滋の事で、爆笑していた日から、数日後…。


滋は、類に会いたくて、何気に、F4ラウンジを覗いて居た。


其処で、滋が見掛けたのは…。
類が、ソファに寝転んで寝て居る姿だった。


両腕を頭の下に入れて、類の腕は、枕の様に成って居た。


無防備に寝て居る類の姿に、滋は、キュンと成って居た。


だから、寝て居る類の姿を、唯、じーっと、眺めていた滋が、其処(F4ラウンジ)には居たのだった。


で、類の目の前が、陰に成って居る事に気付き、目を覚ました類と…。
見詰め合う形に成ってしまって居る滋と…。
お互いが、一瞬、動けない状態に成って居た。


端から見れば、目と目を合わせながら、今にも、お互い、kissでもしようとしてる様にも見えていた。



其処に、間が悪い事に、お祭りコンビの総二郎とあきらが、F4ラウンジに入って来る所だった。


この展開に、慌ててしまったのは、総二郎とあきらだった。


否、凄く微妙な場面に、来てしまった事を反省するかの様な総二郎とあきらだった。


そして、声を掛けたのは…。
やはりのあきらだった。


「すまん。
 やべぇ所に遭遇してしまったらしいな。
 後は、ごゆっくり…。」


そう言って、右手をひらひらさせながら、F4ラウンジを出て行った総二郎とあきらだった。


あきらの言葉に、我に返った類は、慌てる様子もなく、滋に声を掛けていた。


「大河原…。
 何時まで、そうしてるの?
 其処…退いて‼
 俺、立ち上がれないでしょ‼」


漸く、我に返った滋は、緊張したかの様に、声が上擦った状態で、類に謝っていた。


「あっ、ごめんなさい。」


其の滋の慌て振りに、声を出して笑い出す類だった。


滋には、何が可笑しいのか?
さっぱり、分からなかった。


だから、滋は、F4ラウンジを出て行こうとして居た。


其処に、類が、滋の腕を咄嗟に、掴んで居た。


類も、無意識の行動みたいだった。


だから、類自身も、自分自身の行動に驚愕して居る様子だった。



其処に、間が悪い事に、司がF4ラウンジに入って来た。


類と滋が向かい合ったまま、固まって居る姿を見て、司も、何も答える様子もなく、その場(F4ラウンジ)から、出て行った。


何故なら…。
類と滋の顔と顔が近い状態で、“今にも、kissでもするんじゃねぇのか?”と、思わせる雰囲気を、類と滋が、醸し出していたからだった。


言わば、司は、気を利かせて、F4ラウンジを出て行ったという訳だった。



だが、類も、此の状況を如何したら良いのか?
悩んでしまって居た。


何故なら、類には、まだ、滋への気持ちは無いのだから…。


だが、この日を境に、類と滋の二人の関係…だけじゃなく。
類と滋の周りの見る目も変わって行った。
所謂、F3&T3の見る目が…変わったという事だった。


その事に驚愕しない筈等無い類と滋が、居た事も、また、事実だった。



そして、総二郎とあきらだけじゃなく、司までもが…。
類と滋の微妙な関係の姿を見てしまったという事は、F3で、集まる事は、極々自然な事だった。


そんな或る日の事…。
総二郎とあきらは、英徳大学で、司が来る事を待って居た。


本来なら、F4ラウンジで待って居れば、司も現れる筈なのだが…。
総二郎とあきらは、F4ラウンジで待つ事に気が引けていた。


総二郎とあきらは、もしかすると、類がソファで寝転んでいる時に、滋が現れるやも知れないと思えばこそだった。


だから、総二郎とあきらは、F4ラウンジに出入りする事を、極力、避けて居た。


だから、総二郎とあきらは、司を講義室の前で、待つしか無かった。


総二郎とあきらは、司も知って於くべきだと判断して、司を見付け出して司を連れ出し、類と滋に関して、司にも話しし様として居たのだった。


なんせ、司は、総二郎とあきらも、F4ラウンジでの出来事を見てるとは知らず…。
また、総二郎とあきらも、司が、F4ラウンジでの出来事を見てるとは知らずに居た。


で、司は、英徳大学に到着するや否や、講義室の前で、総二郎とあきらに寄って捕まり、英徳大学を連れ出されていた。


其処で、司は、総二郎とあきらから例の件を…。
総二郎とあきらは、司から例の件を、伝え合いして聞かせていた。


司と総二郎とあきらは、驚愕だけではすまない状態に成って居た。


何故なら、もしかしたら、もしかするかも知れないのだから…。



だからこそ、F3は、類を呼び出し、類の想いを確認する事にした。
類の想いに異変が起こって居るやも知れない訳なのだから…。



司にしても、少なくとも、あの撮影の時の時点では、類は、つくしに気が有るで在ろう事は、何と無くでは有るが分かって居た。


だから、もし、類が、滋へ心変わりしたのなら、“万々歳だ‼”と、思う司だった事は言うまでも無かった。



だが、類にしても、類自身の気持ちが分からずに居た。


確かに、つくしが気に成り出した事は確かだった。


そして、今回、F4ラウンジで滋との事が在った時も、つくしと『party』会場で会った時の様に、ドキッとした事は確かだった。


だが、其れは…。


「嘗て、類が、静に芽生えた恋心と同じだったのか?」


と、訊かれれば…。
“返答に苦慮するだろう?”と、類には思えた。


類にとっては、それ位の心の変化だったのだ。



類が、F3に呼び出された時に、類自身の心情を告白した後、F3に言った言葉は…。


「唯、今の俺に言える事は…。
 “此れからの事は、如何成るかは、まだ、分からないなぁ~。”と、言う事だけだよ。」



もしかしたら、今後の滋の頑張り次第では、“類の気持ちにも、変動が起こり得るという事なのだろう。”と、言う事を、F3は悟ったのだった。

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