夜桜【懊悩(おうのう)≒ OH NO‼】…<F4&T4> 続編②
其の日は、夜桜見物の為に、4CPは、道明寺家の所縁のお寺に集結して居たのだった。
お寺に集結して直ぐの頃のF4&T4は…。
F4は、F4で纏まって…。
T4は、T4で纏まって、夜桜見物して居たのだった。
言うまでも無く、特に、T4は…。
“あいつ等 T4は、「キャー、キャー。」と、騒がしい‼”と、F4が、感じる程に、騒いで居たのだった。
「綺麗だよね。」
「本当に…。
幻想的だよね。」
「心が洗われる様ですわ。」
「ほんと‼
綺麗過ぎて、何も言えないよ。」
そう言って燥いで居たT4も、其の内…。
それぞれのCPで、纏まって語り始めて居たのだった。
<司&つくしside>
実は、司は、此の日を利用して、つくしにプロポーズする事にして居たのだった。
今までに、何度と無く、其れ成りに、プロポーズらしき言葉を司は、つくしに、伝えて来たのだ。
「好きだ‼」とか…。
「愛してる‼」とか…。
だが、司は、つくしが、大学を卒業した事を機に…。
正式に、プロポーズしたかったのだ。
勿論、約束だった『エンゲージリング』を用意して…。
其れは、つくしの誕生石で在る 『タンザナイト』の宝石を使用したリングを用意して居たのだった。
勿論の司のデザインだった事は言うまでも無いのだ。
なので、其の為に、此の日に、皆(F3&T3)を誘ったのだ。
何故なら、つくしだけを誘うと…。
変な勘違いをつくしが起こし兼ねないからだ。
或る意味…。
此処迄は、成功したという訳だったのだ。
そして、司は、つくしの腰を引き寄せて、エスコートし乍ら、つくしとの夜桜見物を、楽しんで居たのだった。
つくしは、司と一緒に、夜桜を観乍ら、うっとりして居たのだ。
「凄い、綺麗だよね。
今日は、有難うね‼
司…。」
司は、そんなつくしを、じーっと、見詰め乍ら、言って除けて居たのだった。
「ああ。」
其処まで話ししていた司は、つくしと並んで歩いて居たのを、急に止まって、つくしを背後から抱き締め始めて居たのだった。
つくしは、急に、司が、腕を離した事で、驚愕して居たのだった。
ましてや、つくしの背後に回り、抱き締めて来たのだ。
驚愕という寄り、つくしは、言葉に成らなかったのだ。
なので、そんなつくしをそっち除けで、司は、つくしに伝えて居たのだった。
「つくし…。
やっと、社会人だな。
おめでとう‼
俺は、今直ぐにでも、つくしと結婚してぇ…。
そろそろ、俺の嫁さんに成る気はねぇか?
もう、覚悟を決めろよ‼」と…。
「………」
つくしは、驚愕で、何も言えずに居たのだった。
だが、つくしは、やっと、社会人に成れるのだ。
本来のつくしは、お嬢の為…。
社会人に成る必要性が無いのだ。
だが、つくしは、まだまだ、色々な世界を観て視たかったのだ。
なので、まだ、『結婚』というモノを、理解した事も無ければ…。
想像した事も、つくしには、無かったのだ。
つくしにとっては、学生とは違う大人の世界を、心置き無く、観て視たかったのだ。
だから、まだ、『結婚』というモノを、つくしの中では、考えられないのだ。
そんなつくしの顔付きを読み取った司は…。
リングだけでも、受け取らせ様と考えたのだった。
「なぁ~、つくし…。
婚約だけでも、取り交わそうぜ‼
だから、此の『エンゲージリング』だけでも、受け取ってくれ‼
其れも、駄目か?」
つくしは、両家が、既に、婚約の件は、『了承済み』な事を理解しているので…。
司の提案に、了承したのだった。
「そんな事無いよ。
うん。
分かった。
有難う、司っ‼」
つくしは、満面の笑みで、司の顔を上目遣いで、見詰めて居たのだった。
其のつくしの上目遣いに、遣られた司は、つくしの左手を取って、つくしの左手の薬指に『エンゲージリング』を嵌めて遣って居たのだった。
勿論、照れ始めた司が其処に居た事は事実だったのだ。
<類&滋side>
本来なら、類は、滋に、プロポーズする気で居たのだった。
だが、滋も、大河原グループの常務で在り、今や、大河原グループにとっては、担い手に成って居るのだ。
だから、そう易々と、類は、滋に、プロポーズする事が出来なかったのだ。
否、躊躇する類が居た事は、事実だったのだ。
だから、幻想的な桜を前に、類は、滋に本音をぶつける気に成って居たのだった。
「ねぇ、滋…。
俺もそうだけど…。
滋も、大河原グループにとっては、無くては成らない存在に成って居るでしょ?」
「………」
滋は、類からの唐突な会話に、一瞬、言葉を失ってしまって居たのだった。
滋は、勘違いして居たのだ。
“もしかして…。
類君は、私と別れたいって、思ってるとか…。”と…。
だから、言葉が出て来ない滋だったのだ。
だが、そんな滋を、放って置いて、類は、会話を続けて居たのだった。
「今では、俺にとっても、滋は、必要不可欠な存在…何だよね。
俺と滋の結婚を、両家が如何考えて居るかは、俺は、聞いてないから分からない。
今直ぐは、難しいかも知れないけど…。
何れは、滋と結婚したいと思ってるよ。
先ずは、両家の親を説得しないといけないでしょ。
だから、もう少しだけ待ってくれる?」
滋は、思って居た事と違うシチュエーションに成った事で、驚愕して、涙が止め処無く流れて来て、溢れて来て、収拾が付かない滋が其処に居たのだった。
そんな滋を観て居た類は、クスクスと笑い乍ら、滋の涙を拭って上げて居たのだった。
滋は、此の気持ちを如何落ち着かせたら良いのか?
其れこそ、収拾が付かず、滋の心に、頭が追い付いて来て居なかったのだ。
だが、漸く落ち着いた滋は、一言二言、やっと、口に出来て居たのだった。
「有難う、類君‼
私は、何時までも、待てるよ。」
だから、類は、滋の其の言葉に、返答していたのだった。
「滋なら、そう言ってくれると思っていたよ‼
有難う、滋‼」
そう言った類は、滋を引き寄せて、抱き締めて居たのだった。
そして、類は、婚約の印として、仮の『リング』を滋の左手薬指に嵌めて遣るのだった。
其の『リング』を観た滋は、また、涙が溢れて来るのだった。
モデル体型で在る 滋は、女性にしては背が高めなので、ハイヒールを履くと…。
類とは、5㎝程しか変わらなく成るのだ。
なので、其のまま、お互いの唇が自然と重なる様に、kissをする類と滋だった事は言うまでも無いのだ。
滋は、類の前では、普段 F3&T3に魅せる『お祭り女』では無く…。
一人の乙女の様に成るのだ。
所謂、『恋する乙女の滋ちゃん』に変身するのだ。
其れは其れで、類にとっては、ツボだったのだ。
そんな滋は、一日でも早く、両家の親達と、話し合いが上手く行く事を願って居たのだった。