tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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此れからの私は…<総優>  4.




<優紀side>


私は、花沢専務の対応には、慣れて来ていた。
花沢専務は、そんな私が、嫌だったらしいんだけど…。



今日も、花沢専務は、眠そうな顔をして、仕事に集中出来て居なかった。


こういう時は、30分と少なめだが…。
仮眠を取ってもらう。


そして、脅し(?)の言葉を掛けて、起こす様にして居る。


「此の仕事を遣り遂げないと、今日は、帰れませんよ‼」とか…。


「此の仕事が、終わらなければ、お帰りは、夜中に成りますよ‼
 其れか、早朝出勤が宜しかったでしょうか?」とか…。


すると、花沢専務は、のこっと、起きて来て、何時(いつ)も返って来る言葉は、決まっていた。


「ほんと、面倒臭い‼
 俺の扱いに…。
 手慣れ過ぎでしょ‼
 流石、牧野の幼馴染で親友だけの事は有るね⁉」


で、私の返答の言葉も、決まっている。


「では、秘書を、何方かとチェンジしましょうか?」


すると、嫌そうに、返答して来る花沢専務だった。


「其れは、嫌だ‼
 分かったよ‼
 遣れば良いんでしょ?」
「はい、宜しくお願い致します。」


だから、そんな時は、私は、飛び切りの笑顔で、返答する様にして居る。
いつも、花沢専務は、怪訝な顔付きに成るけど…。



そんな時だった。


其の日の仕事が終わった時に、花沢専務にお誘い頂き、お食事を済ました後…。
花沢専務と私が、レストランから出て来た所で写真を撮られてしまった。


そして、其の写真が、或るゴシップ誌の記事と共に、掲載されてしまった。


また、其の或るゴシップ誌には、此の見出しが、堂々と、表紙に飾られて居た。


【花沢物産 御曹司…。
 熱愛発覚…か?
 御曹司の隣の女性に関しては、花沢物産 御曹司の御父上で在る 花沢物産 社長も、
 公認の様子…とか。】



花沢専務は、飄々として居るけど…。
私は、申し訳無くて、此の状況を悩んでしまった。



本来なら、ゴシップ誌が発売される前手で、『花沢』が、止める事も出来た筈だった。


なのに、今回は、完全に、スルーされた様子だった。


此の件に関しては、後で、花沢専務の第1秘書から、聞かされて、知った事だったのだが…。



<総二郎side>


俺は、親父の呼び出しで、(西門)邸に戻った時…。
類と優紀のゴシップが掲載されているゴシップ誌を、俺の嫁とか言う女から魅せられて居た。


と、同時に、俺は、家元から、話しを聞いて、ショックを起こしてしまった。


「総二郎…。
 最近の話し何だがな。
 孝…。
 此の話しは、類君の父親から聞いた話し、何だよ。
 ゴシップ誌に掲載された事だし…。
 孝は、類君と、ゴシップ誌に掲載された其の類君の秘書を結婚させるつもりらしい 
 ぞ‼」
「………」


俺は、ショックで、言葉も出せなかった。


家元から、話しをよくよく聞いてみると…。


笑わず自分自身の意思表示もしねぇ内向的だった類を…。
笑う事の出来る類に変えた牧野を、本来は、類の両親は、気に入って居たらしい。


しかも、類の両親が勘違いした事は…?


司が、4年間、NYに渡米して居た間…。


「孝…。
 類君の(両)親達は、“司君と牧野さんは別れた。”と、類君に聞いた訳では無かったら
 しいんだが…。
 其の当時は、勝手に、そう思い込んで居たらしいんだよ。」


と、類の親父さんが、家元に、そう話しして居たらしい。


だから、類の親父さんは、類が大学に入った頃に…。
“類と牧野さんが付き合い始めた。”と、勝手に、勘違いして居たらしい。


其れが…だ。
司が4年のNY生活➡日本に帰国して帰って来た事で、司が牧野と、婚約した。


司と牧野は、遠距離恋愛で在って、類と牧野は、親友でソウルメイトだという事を、後で、類から聞かされて、類の親父さんは、知ったらしい。
単なる、類の両親の勘違いだったという事を…。



そんな時に、類の前に現れたのが優紀だった。


類の第1秘書は、元々、類の親父さんの秘書だったらしい。


だから、全て、類の事に関しては、其の第1秘書から、類の親父さんに報告されて居るらしい。


で、優紀が、気難しい類をコントロールして居るという話しを聞き付けた類の親父さんは、“類の結婚相手に…。”と、優紀に白羽の矢を立てたらしい。


そんな話しを、「目出度い‼」と、言って、話す家元に、寒気しかしなかった俺だった。


しかも、類の親父さんは、優紀を褒めて居たらしい。


「あの、類をコントロール出来るのは、今までは、静さんと牧野さんしか居なかった。
 其れが、やっと、現れたよ。
 流石、牧野さんの幼馴染で親友だよ‼」と…。


俺は、心の中で、叫んでいた。


“いい加減にしてくれ‼
 優紀は、『俺の女』、何だよ‼”と…。


だが、俺の気持ちとしては、“優紀とは、別れてねぇ‼”と、言いたくても、現状、そう言えない。


何故なら、俺は、表向き、既婚者だから…だった。



俺は、後悔した。


何故、あの時、優紀の言う事を聞いて、あの女と籍を入れて、結婚してしまったのか?


何故、俺は、あの時、類の言葉を信用して、優紀を類に任せる事にしたのか?


俺は、何故、司に頼み込んで、優紀を道明寺HDに入社させなかったのか?



其れと、あの時、俺の嫁とか言う女が、ゴシップ誌を魅せて来た時の勝ち誇った様な顔付きが、今も、頭から離れなかった。


“ざまぁみろ‼”とでも、言いたいのだろう。


ムカ付くくれぇ‼
あの女は、気色悪ぃ、笑い方をして居た。


俺は、あの女の其の笑い方を観た時に、虫唾が走る程だった。



だから、俺は、家元に直談判していた。


「俺は、もう、あの女と離婚がしてぇんだ‼
 俺は、西門流の次期家元より、大切なモノが有る事に気付けた。
 頼む、俺を破門にしてくれ‼
 俺を優紀の所に行かせてくれ‼」


俺は、こう成らなければ、分からなかった俺自身が悔しかった。



だが、あの女は、離婚に応じ様とはしなかった。


で、俺は、あの女から、言われていた。


「私は、西門流 次期家元夫人としてのブランドさえ手に入れば、何も要らないわ。
 だから、離婚には、応じません。」


俺は、もう、西門流 次期家元としての役割を放棄するしか、考えが浮かばなかった。

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