此れからの私は…<総優> 23.
<総二郎side>
其の後の俺は、LINEで、あいつ等 F3&T3に報告していた。
『優紀が、やっと、決心してくれた。
俺との将来を選んでくれた。
次期家元夫人に成る事を決心してくれたわ。』
で、F3&T3から、祝福(?)のLINEが入って来た。
『やっと…かよ。
総二郎にしては、自棄に、時間が掛かったな⁉
でも、良かったな。
おめでとうさん‼』
『此れで、総二郎も、遂に、年貢の納め時…か?
俺に、色々、嫌味言ってたよな?
けど…。
総二郎も、こっち側の人間だったって事だろ?
まあ、幸せに成れや‼』
『此れで、俺の任務は、終わったよ、総二郎…‼
松岡を、やっと、総二郎に返せるよ‼
此れで、やっと、俺にも、静かな日々が訪れるよ‼』
類からのLINEを観た俺は、類に、謝りと礼のLINEを入れて於いた。
『類…悪ぃ。
優紀を預けっぱなしにして於いて、優紀の退職を許して遣ってくれてサンキュな‼』
で、類からのLINEは、そんな俺に対して、更に、嫌味たっぷりだった。
『松岡を総二郎に返さないと、後で、何を言われるか?
分からないもんね。
其れに、今、総二郎の不貞腐れた顔付きが、俺の目の前に見える様だよ。』
だから、俺は、類に、LINEで、悪態を突いて遣った。
『うっせぇんだよ。
でも、類、サンキュな‼』
で、牧野からは、何時に無く、俺自身、申し訳無い様なLINEだった。
『優紀…。
おめでとう🎊
ああ、此れで、やっと、優紀と、きちんと、向き合える…。』
此の言葉は、牧野の本音だったんだろうが…。
其処に反応したのは、やはりの優紀だった。
『つくし…。
其れって、如何いう意味…?』
だから、牧野は、素直に、優紀に伝えて居たのだろう。
『えっ??
だって…?
西門さんに頼まれたんだよ‼
「優紀の本音を訊いてくれ‼」って…。
だから、優紀の本当の気持ちを訊き出す為に…。
ちょっと、小芝居を…ね。
ほんと、苦しかったんだから…。』
そして、其処に反応したのは…?
やはりの滋と桜子だった。
『ほんと…だよ。
でも、優紀…。
ほんと、おめでとう🎊』
『やはり、優紀さんは、収まる所に、収まりましたね。
本当に、良かったです。
おめでとうございます!
優紀さん…。
其れと、西門さん…。』
まあ、桜子にしては、嫌味少な目なLINEだった。
だが、俺は、桜子に言いたかった。
“俺は、序か?”と…。
だが、桜子にしては、本当の祝福の言葉だった様に、俺にも思えて居た。
本人に言えば、酷ぇ嫌味を言われるから、敢えて、言わねぇが…。
で、優紀は、F3&T3に、礼のLINEを入れていた。
特に、類には、元上司としての礼も、優紀は、忘れてねぇ様子だった。
『皆さん、有難う御座います。
色々、ご心配をお掛けした様で…。
すみませんでした。
そして、此処で、花沢専務に、お礼をお伝えさせて下さい。
花沢専務には、数え切れない程の色々な事を、学ばせてもらいました。
今思えば、私の上司が、花沢専務で、良かったです。
今まで、拙い私を、社会人として、育てて下さり、有難う御座いました。
此れからは、F4&T4の仲間の一人として、宜しくお願い致します。』
類も、優紀のLINEに返信していた。
『良いよ。
俺も、楽しかったし…。
花沢で働いて居た間の松岡の事は、俺しか知らないし…ね。
此れからは、仲間として、宜しく…ね。』
『はい。
宜しくお願い致します。』
『………。』
優紀は、自然な形で、類に、礼の返信をして居た様だが…。
類から、嫌味たっぷりにLINEで突っ込まれた俺は、類に返信出来なかった。
“返信出来る訳ねぇんだよ。”と、俺は、類に叫びたかったのだが…。
其の後…。
そう、F4&T4へのLINE報告も、終了後…。
俺は、優紀から、責められていた。
「つくしが、LINEして来た事の意味を教えて下さい。
何故、つくしに、無理矢理、そんな事を聞かせたんですか?」
俺は、顔を真っ赤にして、怒っている優紀に、見惚れ乍らも、取り敢えず、謝って於いた。
「あの頃の俺の立場から言うと…。
其れしか、方法が無かったんだよ。
だから、許せ‼
なぁ~、優紀…。」
優紀は、仕方無さそうに、俺を許してくれた。
「此れからは、私の事で、こんな思いをつくし達 T3にさせないで下さい‼
宜しくお願い致します。」
だから、俺は、優紀を引き寄せて、抱き締めて、優紀には、言って遣った。
「ああ。
此れからは、もう、しねぇ‼
こんな近くに、優紀が居んだから…よ。」
で、俺は、優紀から、許された。
で、そんな日々から、数か月経った頃…。
優紀の退職が決まって、優紀は、花沢物産を退職した。
そして、F4&T4の集まりで、優紀の退職祝いの席を設けてくれた。
そして、其の後…。
俺と優紀の婚約発表を行った。
実は、俺は、親父から、言われていた。
「婚約発表は、優紀さんが、花沢物産を退職してからだ。
其れが、礼儀というモノだ‼」と…。
そして、花沢物産を退職した後の優紀は、西門流の内弟子に成った。
そして、優紀は、次期家元夫人に成る為に、お袋の指導の下…。
茶の稽古と次期家元夫人の修行が始まった。
そして、俺と優紀は、西門邸の俺の自室で、暮らす事に成った。
俺と優紀が、西門邸の俺の自室で、一緒に暮らす事に関して…。
事前に、松岡の両親に、俺だけじゃ無く、親父とお袋と、一緒に挨拶に向かった。
そして、俺と優紀の同棲は、松岡の両親から許して貰えた。
此れには、親父とお袋の功績が大きかった。
初めて、俺は、親父とお袋に感謝したのだった。
そして、其れから、1年後に、俺と優紀の結婚式が執り行われた。
そして、俺は、“優紀を、今後、一生、俺から離せねぇ‼”と、此の結婚式で、誓って居た。
fin