此れからの私は…<総優> 22.
<優紀side>
私は、総二郎さんから、受けたkissで、更に、認識してしまった。
“私は、総二郎さんの傍に居たい。”と…。
だから、次の日に、花沢専務の御父上で在る 花沢物産 社長に、お話しすべく、社長の執務室に向かって居た。
そして、私は、お伝えしていた。
「まだ、私の後任が、決まって居ない段階で、お伝えするべき事案では無いと、存じ上げ
ておりますが…。
私の気持ちを出来るだけ、早く、お伝え致した方が宜しかったかと思い、ご報告させて
頂きたく存じ上げます。」
其処まで、私のお話した内容で、社長の顔付きは、さっきまでの優しい顔付きでは無く、寧ろ、顔付きが引き締まった様に、私には、見受けられた。
「じゃあ、松岡さんの気持ちを聞かせてもらおうかな?」
だから、私は、お伝えしていた。
「はい。
私は、次期家元と同じ様に、西門流の繁栄を願っております。
其の為に、私も、西門流の為…。
尽力したいと思って居ります。
私は、花沢物産に就職出来て、社会人として、色々なお勉強をさせて頂きました。
そして、人としても、また、秘書としても…。
花沢物産…。
そして、花沢専務にも育てて頂きました。
感謝しております。」
社長は、がっかりした様な顔付きに成って居た。
私は、申し訳無さで一杯だった。
けれど…。
社長は、仰って下さった。
「松岡さん…。
私は、貴女には、感謝して居るんだよ。
類が、真剣に仕事に向かう様に成ってくれたのは、松岡さんのお陰だから…ね。」
私は、首を左右に振っていた。
無意識の様だったが…。
そんな私を見乍ら、また、社長は、お話しを続けられていた。
「本当は、松岡さんの様な女性に、今後の類の一生を、公私ともに、託したかったんだ
が…ね。
まさか…。
お相手が、総二郎君だったとは…ね。
其の話しを聞いた時は以外だったよ。
私は、高校生の頃までの総二郎君を良く知って居るから…ね。
後の此方(花沢物産)の事は、心配要らないから…ね。
松岡さんの此れからを、総二郎君と一緒に、頑張りなさい。
幸せに成るんだよ。
何か有ったら、何時でも、相談に来なさい。」
私は、そう仰って下さった社長に感謝しかなった。
「有難う御座います。
本当に、お世話に成りました。
“恩を仇で返すのではないか?”と、悩んで居たんですが…。
社長の仰って下さったご配慮に、感謝の言葉しか御座いません。
私は、次期家元と共に、幸せに成ります。」
社長は、微笑んで下さった。
私は、社長が、私に、微笑んで下さって居る所を、余り、存じ上げて居ないので…。
少々、面食らってしまって居た。
社長には、失礼だが…。
<総二郎side>
優紀が、やっと、決心してくれた様子だった。
「総二郎さん…。
此れからの私は、総二郎さんの傍に居たいと、思います。
此れからも、宜しくお願いします。」
俺は、優紀の言葉に、嬉しいという寄り、驚愕という方が、正しいかも知れない。
其れ位ぇ、俺は、優紀に対して、自信が無かった。
だが、此れで、やっと、俺は、優紀を取り戻せた様な気さえしていた。
だからだったのかも知れない。
俺は、思わず…。
否、無意識に、優紀の身体を横抱きに抱き上げて、kissして居た。
優紀は、照れていた様子だったが…。
俺の首に腕を回して、俺からのkissに応えてくれて居た。
そして、其の後の俺と優紀は、親父とお袋に、報告する為…。
西門邸に向かって居た。
そして、優紀から、報告していた。
「長らく、お返事が遅く成り、申し訳御座いませんでした。
此れからの私は、西門流の為に、尽力していきたいと思っております。
此れからも、宜しくお願い致します。」
優紀は、正座をした状態で、深々と、頭を下げていた。
其処に、お袋が、優紀に、声を掛けて居た。
「やっと、決心してくれたのね。
本当に、良かったわ。
もう、総二郎は、優紀さん無しでは、生きてはいけないらしいわ。
総二郎の為にも、良く決心してくれたわね。」
お袋からの其の言葉に、優紀は、涙を浮かべていた。
俺は、優紀の涙を、俺の指で拭って遣って居た。
そんな処を見た親父が嫌味の様に、俺に言って来やがった。
「総二郎は、優紀さんには、優しいらしいな。」
俺は、親父からの言葉に、不貞腐れた顔付きに成って居たらしい。
俺は、お袋からも、嫌味を言われていた。
「ほんと、総二郎は、変わってしまったわね。
そんな子供っぽい所が在ったとは…知らなかったわね。」
だから、俺は、お袋に言い返していた。
「うっせぇ~よ。
優紀にだけ…何だよ。」
俺は、お袋に、叫んで遣った。
だが、俺は、お袋から、別の意味で、呆れられていた様子だった。
「総二郎…。
私(わたくし)は、貴方の其の不貞腐れた顔付きの事を言って居るのよ。」
だから、俺は、お袋からの其の言葉に、尚も、不貞腐れて遣った。
で、俺が、優紀の方を見ると…。
優紀は、少し、困った様な顔付きで、俺の方を見て居た。
<此の二次小説『此れからの私は…<総優> 22.』は、切りが良い為…。
少し、短めに成っております事をお詫び申し上げます。>