此れからの私は…<総優> 6.
<総二郎side>
俺は、メープルのラウンジのVIPルームにF3を呼び出した。
類は、俺からの集まりの声掛けの理由を、分かって居ねぇのか?
いつもと変わらねぇみてぇだった。
所謂、類は、いつも通り、飄々としていた。
俺は、類と二人だけで話しすれば…。
間違い無く、“刺し違えても可笑しくねぇ‼”と、思い、司とあきらも呼び出して居た。
だから、先ずは、LINEで伝えた通り、西門流に対して、俺から、破門を要求した事を、F3に話しして聞かせた。
そして、俺から、類に話し掛けた。
「類…?
訊きてぇ事が有るんだ‼
類が、優紀と結婚する意志が有るのか如何か?
教えてくれねぇか?」
類は、俺を凝視して観て来た。
其れに、司とあきらは、此の件に関して、何も知らなかったのか?
俺から類への話しに、驚愕して居る様子だった。
だから、類は、其の上で、俺に話しして来た様子だった。
「俺って…言う寄り、俺の両親でしょ?」
俺は、類が言って居る意図が分からず、訊き返していた。
「其れって、如何いう意味、何だ?」
類は、ニヤッと、笑い乍ら、俺に言って来た。
「総二郎…?
分からないの?
何…?
総二郎も、等々、焼きが回って来た?」
「………」
俺は、言葉が出せなかった。
其処に、類が言って来た。
「総二郎…?
松岡は、まだ、総二郎の事を好きだと思うよ‼
観てたら、分かるよ。
けど、松岡は、牧野と同じで…。
俺の両親には、気を使ってくれて、話しを合わせてくれてるけど…。
松岡には、俺との結婚の件は、其の気は無いでしょ‼」
だから、俺にとっては、禁断の言葉を、類に、訊き出していた。
「類は、優紀と付き合って居るのか?」
類は、即答して来た。
「付き合って無いよ。」
俺は、一呼吸置いて、類に訊き出した。
「類は、優紀の事が好きに成ったのか?」
俺から観れば、類は、一息付いて居る様に見えた。
だから、類の言葉を、俺は、不安な気持ちで、待って居た。
「総二郎…。
正直に言うとね。
俺にも、分からないんだ⁉
静の時とも、牧野の時とも、また、違う感情が、松岡に対して在る事は、事実だよ‼
俺は、女(性)が、傍に居る事は、好きじゃない。
けど…。
松岡は、俺の傍に居ても、嫌じゃ無いんだ‼
俺をコントロール出来るのは、“静と牧野だけだ‼”と、ずーっと、思ってた。
でも、居た様だね‼
『松岡』という女性が…。」
司と俺の声は、重なった。
「「はぁ~??」」
司が、怒る気持ちは、俺には、良~く分かった。
だが、類は、司と俺に説明する様に、話しし始めて居た。
「司、勘違いしないでよ‼
今の俺には、静に対しても、牧野に対しても、親友としての気持ち以外無いから…。
でも、松岡に対しては、『現在進行形』でしょ‼
松岡は、今でも、俺の秘書だし…。
俺の両親は、松岡を気に入って居る事も、また、事実だし…。」
俺は、もっと、類には、訊きたくねぇ言葉を訊き出した。
「類は、俺を裏切ってねぇよな?
類が、優紀を預かってくれた意図は…。
最初は、俺が、類に頼んだからだよな?
しかも、最初は、類が、俺に提案してくれたんだよな?
優紀が俺を裏切って居るとは、とても、思えねぇ‼
如何なんだ?
類…⁉」
俺は、最後の言葉は、声を荒げてしまった。
だが、此の全てを、俺は、類に訊きたかった。
だから、俺が訊くべき相手は、類…。
“唯一人だ‼”と、思えて居た事も、また、事実だった。
だが、類の返答は、俺の予想してねぇ言葉だった。
「俺は、総二郎を裏切って無いよ。
でも、総二郎も、松岡を迎えに来る事は…遅過ぎない?
幾ら、何でも、2年は、掛かり過ぎでしょ?」
だから、俺は、『2年』と、言うキーワードは、家元との約束の年数だった事を、F3に話しして聞かせていた。
「実は、『2年』と、言うキーワードは、家元との約束の年数だったんだ‼
“2年、真面目に仕事に取り組めば、2年後には離婚させて遣る‼”と、俺は、家元から言
われて居たんだ。」
「………」
類は、此の話しを知らねぇのか?
言葉も無く、絶句していた。
だが、此処で、あきらが口火を切って来た。
「何処かで、聞いた事の有る話しだよな?」
司が、怪訝な顔付きに成っていた。
「あきら…。
思い出したくねぇ事を思い出させるな‼」
「………」
あきらは、言葉も無く、苦笑いだった事は言うまでもねぇ。
<此の二次小説『此れからの私は…<総優> 6.』は、少し、短めに成っております
事をお詫び申し上げます。>