tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Remember me…<つかつく>  9.




つくしは、秘書課への転課を了承する羽目に成り、秘書課に異動して来た。


会長・社長の命令という事…成らば、つくしにとっては、何も反論出来ないのが、実情だった。



つくしが、秘書課に異動して来た事は、司にとって、F3&T2には、内緒の事案だった。


何故なら、司は、つくしを独占したかったからだ。


だから、F3&T2が、司の執務室に来て、つくしが、司の秘書に成った事を知れば…。
間違い無く、F3&T2は、つくしとお近付きに成る為に、再三に渡り、司の執務室に現れる事は、司には、分かって居たのだ。



だが、何故か?
何処からか?
司には、分からなかったのだが、リークされた様で…。
F3&T2にバレてしまったのだ。


だから、其れからのF3&T2は、『打ち合わせ』と、言い乍ら…。
つくしに会う為に…。
態々、F3&T2が、司の執務室を、堪り場の様に、集まる事に成ってしまって居た。


司は、思って居た。


“やっぱり…か?”と…。



其れに、類は、F2&T2よりも、特に、つくしに会いたい一心で、司の執務室に行脚して来るのだった。


司にとって、類の此の行動は迷惑、此の上ないのだ。



幾ら、司がつくしに告白したと言っても…。
未だに、記憶の戻って居ないつくしとは、司自身、二人っ切りに成れるチャンスが少ない事を、類の登場で、司は、危惧していた。


司から、つくしの傍に寄ろうとすれば、さっと、避けられる。


つくしの逃げ足の早さは、高校生の頃とは、全く、変わらないのだ。


だからこそ、司は、焦っていた。


“もし、つくしが、また、類を好きにでも成ってしまったら…。”と…。


だから、司は、類を煙たがっていた。


当の本人の類は、今更、司とつくしの仲を如何こうしようとして居るつもりは無いのだ。


唯、類は、つくしの顔を見たいだけで在った。


だが、現在の司には、其の類の気持ちは通用しない。


司の頭の中は、有る? or 無い?…。
所謂、Yes? or No?…だけなのだ。


だから、類の様に、曖昧に物事を進められない司なのだ。


ビジネスなら、司の考えは、正しい。


だが、『対 人間』と成ると、曖昧に物事を進める方が、都合が良い場合が在る。


司には、其れは、出来ないのだ。


所謂、『アメリカンビジネス』…其のモノなのだ。



司は、類の登場で、司の苛立ちは、もう、そろそろ限界に近かったのだ。
所謂、司の苛立ちは、頂点に達し様として居たのだ。



だから、司は、類を責め始めた。


「類…?
 もう、此処(司の執務室)には、来るな‼
 で、牧野も、類に、愛想を振り捲らなくて良い‼」


類も、つくしも、そんな司には、呆れていた。



其の後…。
此の状況が、半年も経って来ると…。


必然的に、記憶の無いつくしでも、F3&T2とは、顔見知り➡仕事上の付き合い➡知り合い➡友人(特に、T2)に成るのは、当然の事だった。


ましてや、現在、記憶の無いつくしは…。
F3&T2は、司の幼馴染で親友のF3と、学生の頃からのF4の知り合いのT2と思って居た。


だから、現在のつくしにとっては、F3&T2は、元々、知らない間柄と、思っている。
だが、F3&T2は、元々、つくしとは、仲間なのだ‼
F3&T2が、そんなつくしに対して、寂しく思っても、仕方ない事だった。


だから、F3&T2は、時間を巻き戻そうとしていた。
特に、T2と類は…。



だが、司にとっては、其れが、此の上無い迷惑事項だったのだ。


其の為に、折角、司は、つくしとのプライベートを楽しもうと、画策しても、悉く(ことごとく)、潰されてしまうのだ。


つくしは、元々、司よりも、友情を重視して居る人間だったのだ。


司は、其の事を忘れているだけだった。



そして、そんな日々が、更に、半年が経った。


もう、そろそろ、本腰を入れて、つくしを手に入れたい司は、つくしにアプローチを掛け始めた。


だが、いつもで経っても、連れないつくしだった。


「牧野…?
 今日こそは、俺に付き合え‼
 付き合えねぇって言うんなら…?
 俺は、執務放棄するからな‼」


つくしは、“支社長は、ガキですか?”と、思い乍らも、西田の視線に耐え切れず、了承していた。


で、其の日は、早目に執務を終了した司と共に、つくしは、業務を終了し、司に付き合う事に成った。



西田は、呆れるしかなかった。


“こんなに早く執務が、終了するという事は…。
 今までは、何だったのか?”と…。


西田が、予想するのには…。
“司様は、少しでも長く牧野様と一緒に居たい為の無駄な抵抗だったのだろう‼”と…。


“司様が、牧野様に対して、健気過ぎて、或る意味、泣けてくる。”と、思う事を忘れなかった西田だった。



で、其の日の司は、F3&T2に邪魔される事無く、つくしと向き合えて居た。


其れは、西田のフォローが有っての事だった。



実は、西田は、あきらに、頼み事をして居た。


「美作様…。
 本日は、司様の執務室に、お仲間の皆様が、お越しに成らぬ様、お願い申し上げます。
 また、本日は、司様が、牧野様に、デートのお誘いを為さいました。
 そろそろ、司様に、牧野様へのお気持ちをお話しさせて上げて下さいませ。
 司様は、『牧野様欠乏症』が、顕著に現れて来られました。
 此のままですと…。
 司様が、牧野様に、『セクハラ』を起こさないとも限らない状況かと…。
 将又、『ストーカー』に早変わり為さらないとも限らない状況かと…。
 そろそろ、司様と牧野様の進展が在る様に、ご協力下さいませ。」


西田から、そう言われてしまったあきらは、反省していた。



長らく、つくしとの友情が保てて居なかったF3&T2だった為…。
類&T2に急かされて、友情を築く事を重視して来た。


「そろそろ、司に牧野を返して遣ろう‼」と、あきらは、F2&T2に提案していた。
「「「了解‼」」」
「了解しました。」


あきらの提案には、総二郎は、当然、賛同して居たが…。
類&T2は、泣く泣く、了承したのだった。

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