tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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priority…<つかつく>  5.




<司side>


幾ら、『例え、道明寺が日本に帰国しようが、今の私には、関係無い…‼』と、牧野が、言って来ようが…。
其れこそ、今の俺には、関係ねぇ‼


何故なら、あいつを捕まえ無ければ、今の俺は、曇った鏡の様に、明日が見えねぇからだ‼


だったら、俺は、あいつを迎えに行くまでだ‼


やっと、俺は、あいつを迎えに行く、決心が付いた。


何故なら、あいつ等 F3が言う様に、こんなにうじうじして居る俺は、確かに、俺らしくねぇんだよな‼


だから、俺自身に俺自身で、カツを入れる事にした。



俺が、先ず、動いた事は…。
西田に、俺のスケジュールの中で、近々、イギリスへの出張が有るのか?
西田に、確認を入れた。


俺が、日本支社 支社長として、日本に凱旋帰国したと同時に、西田は、俺の第1秘書として、返り咲いて居た。



西田には、俺のガキの頃からの俺と言う人間を知り尽くされていた。


だから、西田には、俺の考えてる事位ぇ、俺の顔付きを見ただけで、分かるのだろう‼


それだけに、俺は、俺の何もかもを西田に、任せていた。


所謂、俺は、西田に、全幅の信頼を寄せているという事だ。


だから、俺は、西田には、“俺のあいつへの想いがバレても構わねぇ‼”と、考えて居た。
否、もう既に、バレてるが…。


だから、俺は、行動に移せていた。


「西田…。
 近々、イギリスへの出張が有るか?」


西田は、怪訝な顔付きに成って、俺に訊いて来た。


「イギリスに何か、御座いますか?」


俺は、ニヤッと、不敵な笑みを溢し乍ら、西田に言って除けて遣った。


「あいつが、イギリスに居るんだ‼」


西田は、察しが付いたのか?
暫く、考え込んで居たが…。


俺の顔を、じーっと、凝視し乍ら…。
言って来た。


「スケジュール調整を致しますので、暫くお待ち下さいませ。」


そう言ったまま、俺の執務室を出て行った。


俺が、何を考えて居るのか?
西田は、確かめて居たのだろう。


そして、其の日の内に、スケジュール調整が整ったのか?
西田は、スケジュール変更を、俺に伝えて来た。


やたらと早い、西田の対応には、俺自身、些か、面食らった事は、西田には、内緒の話しだが…。



<楓side>


私(わたくし)は、西田からの連絡を受けて、“司が、やっと、動き出す気に成ったのか?”と、思って居た。


実は、私(わたくし)は、彼女(つくし)の動向は、何時何時(いつなんどき)も、確認して来た。


本来、アラスカの事業は、10年で達成される様な事業では無いと認識されていた。


幾ら、事業計画を前倒しして進めたとしても、20年…。
いいえ、30年は、掛かる事業だと言われていた。


其の事業を司は、10年程で、遣って退けていた。
しかも、西田が、傍に居ない状況で…。


だが、私(わたくし)は、司に遣らせて良かったと思って居る。


西田が、傍に居ない状況で、あの息子(こ)が、どれだけ遣れるのか?
見て視たかったという事も、私(わたくし)とっては、また、事実な事だった。


司には、彼女(つくし)の存在をチラ付かせて居た事も、また、事実だったが…。
其の当時の司なら、彼女(つくし)を守る為に、遣り切るだろうと、思った事も、また、事実だった。


そして、重役会議にて、満場一致で、司の日本支社 支社長の就任が決まった。


本来は、彼女(つくし)が、既に、イギリスに転勤して居る事も知って居た私(わたくし)だった。


だが、彼女(つくし)が、日本に居ない事を知った司が、如何出て来るかを知りたかったという事も有り…。
敢えて、司には、彼女(つくし)の事は、伝えなかった。



そして、やはり、司は、あの幼馴染達に、助けを求めたみたいだった。



実の処…。
私(わたくし)は、彼女(つくし)なら、就職活動の際、『道明寺HD』を受けるだろうと思って居た。


もし、彼女(つくし)が、『道明寺HD』を受けるのなら、拒むつもりも無かった。


英徳大学の学長からは、彼女(つくし)の優秀振りは、聞いて居た。


それだけに、『道明寺HD』としても、欲しい人材という事は、確かだった。


だが、彼女(つくし)が、就職試験を受けた企業は、『藤堂商事』だった。



今や、彼女(つくし)の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』は、『司』では無い。


彼女(つくし)の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』は、『仕事』という事なのだろう。


其の辺は、高校生の頃の彼女(つくし)と、何ら変わって居ないのかも知れない。


そんな所にも、私(わたくし)は、彼女(つくし)に興味を抱いたのかも知れない。


そろそろ、司には、言葉だけでは無く、実物の彼女(つくし)を、与える必要が有るのだろう。



だから、私(わたくし)は、西田に伝えた。


「西田…。
 例の『藤堂商事』とのプロジェクト…。
 司に任せます。
 司が、勝手な行動に出ない様、頼みますよ‼」


西田は、はっきりした口調で、答えてくれた。


「賜わりました。
 お任せ下さいませ。」


西田は、私(わたくし)にとっても、全幅の信頼を寄せている人物の一人だった。




<此の二次小説『priority…<つかつく>  5.』は、竹内まりやさんの ♪ 幸せのも
 のさし ♪ の一部の歌詞を文章化して、勝手に、拝借させて頂いております。
 関係者各位 様、勝手致しております事をお詫び申し上げます。>
 
<此の二次小説『priority…<つかつく>  5.』は、切り目が良い為、少し短めに成っ
 ております事をお詫び申し上げます。>

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