2月14日【priority】…<つかつく> 番外編
【Happy Valentine’s Day】
<此の二次小説『2月14日【priority】…<つかつく> 番外編』は、『priority…<つか
つく>』の番外編として、お送り致します。
『priority…<つかつく>』と、合わせて、ご覧頂ければ、幸いです。
宜しくお願い致します。>
司は、つくしを連れ出した。
2月14日…は、『サプライズ』で、司とつくしの結婚式(挙式)を挙げる為だった。
其の日は、司の両親で在る 道明寺HD 会長で在る 保 と 社長で在る 楓…。
そして、司の姉で在る 椿 と 椿家族 と タマ…。
そして、つくしの両親で在る 晴夫 と 千恵子 と つくしの弟で在る 進…。
そして、F3&T3…。
そして、F3の両親…。
そして、静と藤堂社長夫妻…。
そして、司の秘書の西田…。
所謂、司とつくしを長年、支えてくれた面々のみを招待しての厳かな結婚式(挙式)だったのだ。
司とつくしにとっては、此れ以上に無い、面々だったのだ。
そして、此の挙式を執り行う際に、尽力したのは…。
他でもない、F3&T3だった。
つくしにバレない様に…。
司の両親で在る 道明寺HD 会長で在る 保 と 社長で在る 楓…。
そして、司の姉で在る 椿 と タマ…。
そして、つくしの両親で在る 晴夫 と 千恵子 と つくしの弟で在る 進…。
そして、F3の両親…。
そして、静と藤堂社長夫妻…。
に、連絡を取り、『コト』がスムーズに執り行われる様に動いて居た。
其の際も、司の秘書の西田との連絡の遣り取りは、あきらが動いて居た。
また、つくしのお支度の際に動いたのは、T3だった。
T3の中でも桜子は…。
“先輩(つくし)が結婚式をする時は、私(桜子)自身で、お支度をして上げたい‼”と、ずーっと、考えて居た。
流石は、T4の『おしゃれ番長』だけの事は在った。
また、司は、つくしの『Wedding dress』を、あきらの会社(美作商事)の『Wedding』関連会社に、手配していた。
だからこそ、桜子は、張り切って居た。
実は、此の『Wedding』関連会社の社長は、桜子だったのだ。
此の事の全てを知ったつくしは、涙で、何も、言葉が出せずに居たのだった。
また、此の事を知った事が切っ掛けで、つくしは、やっと、意地を張る事無く、司に頼る事が出来て居たのだった。
そして、厳かな結婚式(挙式)の終了後…。
つくしの控室に戻ったつくしは、テーブルの上に置いて在る物に気付き驚愕して居た。
【Happy Wedding
&
Happy Valentine’s Day】
と、書かれたメッセージカードが添えられた、つくしの歳の数だけの真っ赤な薔薇の花束が、其処に置いて在ったのだ。
司の想いの籠ったサプライズだった。
其処に、F3と会話後…。
司が、つくしの控室に入って来た。
其処には、涙で、ぐちゃぐちゃに成ったつくしが居た。
そんなつくしを観た司は、思わず、つくしを抱き締めて居た。
勿論、タキシードを着たのままの司 と 『Wedding dress』を着たままのつくしだった事は言うまでも無いのだが…。
そして、つくしは、司に、お礼を伝えていた。
其処には、既に、意地を張る事の無い素直なつくしが居たのだった。
「司…。
有難う‼」
そんなつくしに、司は、満面の笑みで、つくしに応えていた。
「ああ。」
司も、『男泣き』しそうに成る程…。
言葉少な目だった。
だが、今の司とつくしの二人にとって、此れで、十分だったのだろう‼
そして、つくしにとって、『最初で最後の最愛の男性』で在る 司に…。
手作り『chocolate』をプレゼントしていた。
司に合わせて甘くない『chocolate』に、手作りしたつもりのつくしだったのだが…。
如何も、司にとっては、甘かったらしく、司は、つくしの唇で、甘さを軽減しようとして居た。
突然の司の行為に驚愕したつくしだったが、何も言えず、司の行為を受け入れていた。
そして、其の先のつくしは、司の想うがままのつくしに成ってしまった事は、言うまでも無い。
そして、やっと、司とつくしが、此れからの人生を一緒に謳歌出来る事を、誰よりも喜んで居るのは、間違い無く、F3&T3だった。
特に、F3は、高校生の頃から、司とつくしを見て来たのだ。
『感無量』と言う言葉以外、見付からなかった。
そして、つくしにとっては、中学生の頃からの心の支えで、癒しだった優紀…。
今や、優紀は、西門流 次期家元夫人…。
つくしは、常日頃、優紀の芯の通った姿勢を、羨ましく思って居た。
何故なら、つくしは、『優柔不断』…?
つくしは、頭の中で、物事を良くない方に考え、其の物事から引こうとする。
そして、いつも、つくしの『priority【プライオリティ】(=優先順位)』は、つくしの周りの人間で在って、つくし自身は後回し…。
人の気持ちに敏感と言えば、聞こえは良いが…。
自分自身の気持ちには、疎いつくしだった。
寧ろ、自分自身の気持ちから、逃げていた。
否、自分自身の考え方を封印して来た。
頭の中をぐちゃぐちゃにし乍ら…。
だから、其の結果、つくしは、司に向かう事が出来ず、つくしの『priority【プライオリティ】(=優先順位)』は、『仕事』に成って居た。
だが、今思えば、司にとっては、其れは其れで、好都合だった。
何故なら、つくしは、ずーっと、『お一人様』だったのだから…。
此れからの司とつくしは、『お二人様』…。
否、近い将来…。
『何人様』に成って居るだろうか?
fin
<【覚書】
描き始めた日時…2019.9.13 23:55
追加記載した日時…2019.10.2 14:48 >