tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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priority…<つかつく>  19.




<つくしside>


司と私は、イギリスに戻って来た。


そして、先ずは、司も、私も、道明寺HDと藤堂商事のプロジェクトを熟す事に全力を尽くしていた。


そして、其の後、或る程度、基盤が整った事で、それぞれのプロジェクトを熟す事に成って居た。
司は、其のまま、道明寺HDと藤堂商事のプロジェクトを…。
私は、次のプロジェクトを任されて居た為…。


だから、司と私は、擦れ違いの日々…と、成って行った。


予想はして居たが、冬期休暇中は、ずーっと、一緒だった為、其れが、普通に成ってしまって居た。


だから、司が、傍に居ない事で、堪えた事は、言うまでも無い。
もっと、素直な私なら、良いのだろうけど。


だけど…。
素直に成り切れない私が居た事も、また、事実だった。


実は、司と私は、イギリスに戻っても…。
私の提案で、“司と私は、別々のアパートメントで暮らそう‼”と、話しして居た。


其れが、筋だと思ったからだった。


何故なら、私は、まだ、藤堂商事の社員…。
司は、藤堂商事とのプロジェクトを遂行して居る。


だから…だった。
所謂、私は、藤堂商事への筋を通したいだけだった。


私には、私という人間を、企業人として、今まで育てて頂いた恩義が、藤堂商事には有ると思って居るからだった。


けれど、司は、結局、毎日、私のアパートメントに帰って来るみたいだった。


“みたいだった。”と、言うのは、私は、何時も、既に、寝て居て気付かず…。
朝、起きれば、司が来たで在ろう形跡が有ったから…。
私は、司が、私のアパートメントに帰って来て居た事は、知って居た。


けれど、私は、司と会って居る訳じゃ無かった。
いいえ、司を、傍で感じている訳じゃ無かった。


私は、“狡いよ、司‼”と、言いたかった。



そして、或る日の事…。
静さんから、“イギリスに出張で来てるから…。”と、連絡が来た。


だから、私は、“此の機会を逃す手は無い。”と、思い、静さんに相談する事にした。


そして、静さんに、司と私の事を伝えた。


「そうなのね。
 つくしちゃんが、司と…ね。
 やっぱり、そう成ったのね。
 其れで、つくしちゃんは、此れからは、如何したいの?」


私の考えは、決まって居る。
勿論、静さんには、1月31日の入籍の件も伝えていた。


だから、即答した。


「私は、司と一緒に居たいと思って居ます。
 ですが…。
 今のままだと、司とうち(藤堂商事)とのプロジェクトが終了すれば…。
 司は、日本に帰国する事に成ると、思うんです。
 だから、司と私は、場所は違えど…。
 また、東京⇔イギリス間の遠距離恋愛に成ると思うんです。
 もう、私は、司と離れて暮らす事は出来ないと思うんです。
 だから…。」


私が、続けて話そうとして居たんだけど、静さんは、結論を、先に言ってくれた。


「分かったわ。
 私に、“仲介をして欲しい‼”って事でしょ?
 其の役目、私に引き受けさせて…。
 つくしちゃんには、何か、返したかったのよ。
 今のお父様と私が在るのは、つくしちゃんのお陰なのよ‼」


“私…。
 何か、遣ったっけ?”と、私は、思っていたが、其れでも、私には、分からなかった。


で、口に出して、怪訝な顔付きをして居たで在ろう私を見て、静さんは、私に言ってくれた。


静さんの言葉を聞いて、思い出していた私だった。


「つくしちゃんが、藤堂に勤め始めた頃…。
 私とつくしちゃんは、久し振りに逢ったでしょ。
 其の時…。
 つくしちゃんが、笑顔を絶やさずに、私の事をお父様に話ししてくれたでしょ。
 “静さんは、凄いんだ‼”って…。
 “私(つくし)の理想の女性、何だ‼”って…。
 其のつくしちゃんの笑顔に、お父様は、癒されたらしいの。
 で、お父様が、仰ってくれたの。
 “そんな牧野君(つくし)の理想の女性が、静なら…。
  凄い事だな‼”って…。
 で、お父様は、つくしちゃんのお陰で、私の不義理を許して下さったの。
 だから、つくしちゃんには、何か、返したかったのよ。
 丁度、良い機会だから、お父様には、私から、口添えをして於くわね‼」と…。


で、其の後、静さんは、藤堂社長に口添えをして下さった。


で、私は、藤堂社長から、“日本に帰国する様に…。”と、連絡が、入って来た。


其の日は、1月の月末で在る 1月28日の事だった。


其の日は、司は、私との1月31日の入籍の為…に、一旦は、帰国予定の日だった。


だから、私は、司に此の件を伝えた。


そうしたら、司は、私と一緒に、日本に帰国すると言い出した。


そして、司と私とで、“一緒に、区役所に行こう‼”と、言われた。


予期して居なかった日本への帰国に感謝しかなかった。


私は、藤堂社長は、態と、此の日に、帰国する様に、仰って下さった様に思って居た。



そして、日本に帰国した私は、藤堂商事 日本本社に向かい、藤堂社長にお逢い頂いた。


そして、私は、藤堂社長から、言われていた。


「牧野君…。
 静から、聞いたよ。
 先ずは、『御目出度う』で、良いのかな?」


私は、照れ乍ら、答えて居たと思う。


「はい、有難う御座います。」


で、藤堂社長から、本題を言われていた。


「まさか、牧野君が、司君と、結婚とは…な。
 思っても、視なかったよ。
 だが、仕方ないかな。
 実は、道明寺楓社長からも、打診されて居たんだよ。
 “つくしさんが、司と、結婚する事に成りまして…。
  つくしさんの退職の手続きを取って頂きたいんですが…。”と…。
 牧野君が、司君と結婚するなら、我が社(藤堂商事)で、仕事を続ける事は、不自然だ
 ろう。
 だから、道明寺楓社長には、了承して於いたんだよ。
 で、今まで、牧野君のポストだった課長の人事に、時間を取ってたんだ。
 牧野君、引継ぎを宜しく頼むよ‼」


私は、感謝しかなかった。


勿論、退職を了承して下さった藤堂社長にもだが…。
“私は、お義母様には、一生、頭が上がらない。”と、思って居た。


でも、藤堂社長の一言には、私は、何も言えなかった。


「しかし、牧野君は、此れからが大変だな?」
「えっ??」


私は、驚愕しか無かった。


「牧野君は、将来の道明寺財閥の総帥夫人だね。
 楓社長の後を継ぐという事だよね。」


私は、考えて居なかった事を、藤堂社長から言われてしまった。


私は、唯、司と一緒に居たかっただけだった。


けれど、藤堂社長は、続けて話しされて居た。


「しかし、牧野君は、楓社長の様には、成れないだろうね。
 『鉄の女』には…。
 成らば…。
 牧野君らしい、総帥夫人に成れば良いんじゃないのかな?
 気負わず、牧野君らしく…。」


私は、素直に、藤堂社長にお礼を言って居た。


「有難う御座います。
 最善を尽くします。」


藤堂社長からは、笑顔で、言ってもらえた。


「此れからの牧野君を楽しみにして居るよ‼」


で、後で、知った私だった。
実は、お義母様は、私の退職の見返りに、今まで、提携の無かった道明寺HDと藤堂商事との提携の打診を、藤堂社長にして居た事を…。


其の時、私は、思って居た。
“流石は、お義母様だ‼”と…。

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