tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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兄妹物語【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP>  21.




司は、不満気に成って居た。


つくしと言えば、総二郎と優紀が…。
また、兄で在る あきらと桜子が…。


司には、それぞれ、上手く行ってくれる事だけを願って居る様に見えるからだった。


だから、つくしの気持ちが何処に向いて居るのかも、司は、分からなかった。



司は、知って居た。
道明寺家と美作家の繋がりを…。


だから、何処か、安心して居た司だったのだ。


“つくしが、如何思おうとも…。
 何れ、俺とつくしは、結婚するんだ‼”と…。


其れが、“つくしには、通用しねぇのか?”と、言いたく成って居た司だったのだ。



実は、つくしは、道明寺家と美作家の繋がりの事を、未だ、両親からは、聞かされて居なかったのだ。


だからだろうか?
つくしは、司の事を意識している素振りも魅せて居なかったのだ。



だから、司は、中庭に、つくしを誘い出す事にして居たのだった。


そんな司は、“今日こそ、つくしとの事を決着付けて遣る‼”と、意気込んで居たのだ。


だから、司は、其の想いのまま、つくしに、声を掛けるのだった。


「つくし…。
 ちょっと、話しが有んだ?
 中庭で、話ししねぇか?」


つくしは、吃驚していた。


「えっ??」


司は、つくしの驚愕振りに、返って、驚愕するのだった。


「俺と話しする事は、嫌なのかよ?」
「………」


つくしは、美作邸に在る『テラス』と、美作邸の庭に在る『温室兼東屋』の方が、気に成って仕方なかったのだ。


だから、言葉を発せないで居るつくしだった。


だから、つくしの気持ちとしては、『自分(つくし)自身』処では無かったのだ。


だから、つくしは、“如何しようか?”と、思って居たのだった。


だが、『空気が読めない』そんな司は…?
つくしの態度に、苛立ちを露わにするのだった。


そして、言ってしまった司だった。
つくしを強引なまでに、連れ出す言葉を…。


「良いから、こっちに来い‼」


そして、司は、つくしを引き摺る様に、其の場(美作邸のリビングルーム)を後にするのだった。


勿論、類と滋は、呆気に取られて居る事は、言うまでも無いのだが…。


そして、類と滋は、お互い、単独行動を取り始めるのだった。


類は、ソファで、寝転び始めた。


滋は、美作兄妹の母親で在る 夢子が作った、甘~いケーキを頬張って居た。



そして、司に寄って、無理矢理、引き摺られる様に、中庭に連れて来られたつくしは…?
司と、話しして居た。


中庭のチェアーに座って居た司とつくしだった。


寒中さながらの中、つくしは、震えを抑え乍ら…。
司の話しを聞いて居た。


「なぁ~、つくし…?
 いい加減、俺等の関係をちゃんとしようぜ‼」


つくしは、覚えて居ないにしても、つくしの兄で在る あきらが、司と幼馴染で在るなら、当然、つくしも、司とは、幼馴染で在ろうと、思っていた。


だから、つくしは、司に、そう答えていた。


「えっ??
 道明寺さんと私の関係…?
 道明寺さんと私は、幼馴染でしょ?」


司は、呆気に取られていた。


「あのなぁ~。
 俺は、“つくしが好き‼”…だよ‼
 分かれよ、俺の気持ち位ぇ…。
 それに、俺とつくしは、『許嫁』だ‼
 だから、俺とつくしは、恋愛無しで、必然的に、結婚するか?
 恋愛し乍ら、お互いの気持ちを高めてから、結婚するか?
 どっちかしかねぇんだよ‼
 だったら、親の思いに応えて、俺とつくしは、恋人同士として、付き合ってから結婚す
 る方が、得策じゃねぇ?」


つくしは、余りにも、司の正論めいた言葉に、流されそうに成って居た。


だが、つくしは、司に訊いて居た。


「ねぇ、訊いて良い?」
「ああ。」


つくしは、今、司が発した言葉に、疑問を覚えて居た。


「あのさぁ~、道明寺さんと私って、何時から、『許嫁』だったの?」


司は、即答していた。


「俺等が、ガキの頃から…だ‼」


つくしは、司の其の言葉に、驚愕しか無かった。


だが、“もう、両家で、決まって居る事なら、道明寺さんの言う通りかも…ね。”と、覚悟を決めたつくしだったのだ。


だから、つくしは、更に、司に訊いて居た。


「道明寺さんは、“私の何処が好き⁉”…何ですか?」


司は、満面の笑顔に成り乍ら…。
つくしに、司自身の気持ちをぶつけていた。


「つくしの笑顔‼
 其れと、其の大きい瞳(め)‼
 俺は、ガキの頃から、つくしの其の笑顔が好きだった。
 否、癒されてた。
 だから、其れも含めて、全部合わせて…全てだ‼」
「………」


つくしは、司の生き生きとした笑顔に、何も言えずに居た。


そして、つくしにとっては、司は、いつも、何を考えて居るのか?
分からない様な顔付きをして居たり…。
いつも、司の怒って居る様な顔付きしか見た事の無いつくしは…。


つくし自身の事を言う時の司の満面の笑みを見た事で…。
つくしは、司が、嘘を言って居る様には、思えなかった。


だから、つくしは、更に、思っていた。


“道明寺さんが言う様に、道明寺さんと私が、本当に、『許嫁』だとして…。
 何れ、親同士の思惑通りに成らなくてはいけないのなら…。 
 道明寺さんを信用して視よう‼”と…。


そして、つくしは、司に伝えていた。


「取り敢えず、親の思惑に乗って視ます。
 道明寺さんが、如何言う方なのか?
 まだ、良く分かって居ないので…。」


司は、つくしの言葉に、ショックの様な、嬉しい様な…。
複雑な気持ちだった事は、言うまでも無いのだが…。


司は、つくしに、言って除けていた。


「じゃあ、そろそろ、俺の呼び名を変え様ぜ‼
 俺とつくしは、恋人同士で、何れ、結婚すんだ‼
 だから…よ。
 『司』って、言ってみ…?」


なので、つくしは、照れ乍らも…。
司に、呼び名を変えて言ってみた。


「司…?」


司は、照れ乍ら言って来るつくしに、萌えては居たのだが…?
何故、疑問形なのか?
分からずに居たのだった。


だが、司は、つくしに対して、甘い顔付きをして言って除けていた。


「つくし…?
 此れからは、俺の瞳(め)を見て言えよ‼」と…。


其れには、つくしは、言葉を発する事が出来ず、頷いて、司に答えていた。
何故なら、真っ赤な顔をしたつくしが、其処に居たのだから…。


そして、取り敢えず、司とつくしの恋人同士としての付き合いは、此処から、始まるのだった。

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