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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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兄妹物語【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP>  22.




『テラス』にて、話しし始めた総二郎と優紀…。


総二郎は、優紀への想いを、優紀にぶつけようとして居た。


何故なら、総二郎は、優紀に支えて欲しかったのだ。
だが、総二郎は、優紀を支えても遣りたかったのだ。


いつかは、総二郎と優紀は、お互い、伝統の継承者として、『家元』に成る運命…。
成らば、支え合う事の出来る存在が、傍に居るという事は、お互いがお互いで、かなり、力に成る。


だからこそ、総二郎は、優紀の傍に居て遣りかったし…。
総二郎の傍には、優紀が居て欲しかったのだ。


其の為には…。
総二郎は、両親で在る 家元と家元夫人に理解をしてもらわなくてはいけなかった。


また、優紀は、自身の祖母で在る 花咲流 家元に、理解してもらわなくてはいけなかった。


その為には…。
総二郎と優紀、お互いが、精進しなければ、納得してもらえないと思う総二郎だった。


また、一番は、優紀が、総二郎の想いを納得する事が重要だった。


優紀にとって、誰が、一番、必要な事なのかを知る事が、重要だろうと思う、総二郎だった。


だから、総二郎は、優紀に其処を突っ込むつもりで居た。



で、『テラス』に、優紀を連れ込んだ総二郎は…。
優紀をチェアーに座らせた。


そして、総二郎は、優紀に訴える様に、話し掛けていた。


「なぁ~、優紀ちゃん…。
 優紀ちゃんは、『華道 花咲流 次期家元』に、襲名するんだろ?
 俺も、『西門流 次期家元』に襲名して居る。
 俺と優紀ちゃん…。
 此れからは、助け合って行かねぇか?」
「………、えっ??」


優紀は、総二郎の顔を、じーっと、見たまま、瞳(め)が離せなかった。


優紀は、総二郎の突拍子も無い言葉に、如何して良いのか?
分からずに居たのだった。


だが、総二郎は、真剣な顔付きで、優紀に諭すのだった。


「優紀ちゃんも、俺の噂は、聞いた事、有るだろ?」
「あの~?
 其の噂って…?」


総二郎は、優紀が言いたい言葉は、分かって居た。


だから、優紀に、言う様に、促す総二郎だった。


「知ってるよね?
 だから、言っても良いよ、優紀ちゃん…。」


優紀は、確認する様に、訊いて居た。


「雑誌で、知った程度ですけど…。
 『女たらし』とか…。
 『遊び人』とか…。
 其の事ですか?」


総二郎は、付け加える様に、優紀に言って除けていた。


「毎日、女を取っ替え引っ替え…とか。」


優紀は、素っ頓狂な顔付きで、総二郎を見ていた。


だから、総二郎は、優紀を揶揄し始めた。


「プッ…。
 何…?
 優紀ちゃんの其の顔…?
 俺は、『ゴシップ』通りの男だから…。
 何も、言い訳しねぇよ‼
 けど…。
 其れには、理由が有んだ‼
 優紀ちゃん…聞いてくれる?」


優紀は、頷くだけだった。


だから、総二郎は、優紀に話し始めて居た。


「俺には、兄貴が居んだけど…。
 俺が中学のガキの頃に、其の兄貴が、“医者に成りたい‼”って、言い出して…西門家を
 出て行きやがった。
 だから、必然的な形で、兄貴は、次男の俺に、『次期家元』の座を託して、出て行きや
 がったんだ。
 元々、俺は、弟を含めた、俺等 三兄弟の中でも、“茶人としての素質が有る。”と
 か…。
 “筋が良い。”とか…言われてたんだよ。
 だが、其れは、周りが勝手に言ってるだけで…。
 ガキの頃の俺は、唯単に、茶(茶道)を茶人として、楽しみたかっただけ…だったん
 だ。
 其れなのに…。
 『次期家元』の座を託された俺は、必然的な形で、稽古が厳しく成った。
 其の重圧から、一時(ひととき)でも良いから、抜け出したくて…。
 『女遊び』を始めた。
 だが、俺は、其の度毎に、虚しさだけが残った。
 俺も、もう直ぐ、高校を卒業する。
 だから、俺が大学行く様に成れば、俺への重圧も、風当たりも、今までよりも、数倍、
 強く成って来ると思う。
 だから、優紀ちゃんに支えてもらいてぇんだ‼
 優紀ちゃんに、俺の中に在る虚しさから俺を救って欲しいんだ‼
 俺も、優紀ちゃんの中に在る 重圧を取り除いて上げてぇんだ‼
 ダメか?
 優紀ちゃん…?」
「えっ??」


優紀は、驚愕で、其れ以上の言葉が出て来なかった。


それ処か?
優紀も、元々、総二郎に憧れを抱いて居た。


否、同じ、伝統の継承者として、尊敬していた。


だから、優紀は、総二郎が、苦しんでいた等と、思いもして居なかったのだ。


優紀は、総二郎が、重圧を抱えている様には、思っても視なかったのだ。


だが、優紀は、思ってしまった。


“もし、本当に、西門さん(総二郎)の中に在る 重圧や、虚しさから、私(優紀)自身
 が、救えるのなら…。”と…。


そして、“私(優紀)自身の重圧と共に、お互いを支え合って行けるなら、嬉しい‼”と、思う優紀だった。


でも、其の事が、許されるのか?
不安に成る優紀だった。


だから、総二郎に、優紀の気持ちを伝える優紀だった。


「本当に、そんな事が出来るんでしたら、嬉しいと思います。
 ですが…。
 西門さんは、『西門流 次期家元』…。
 そして、私は、『華道 花咲流 次期家元』…に、襲名予定です。
 お互い、伝統を継承して行かなければ、いけない身…。
 お互いを支え合う事は、難しいんじゃないでしょうか?」


総二郎は、難しい事を可能にしたいと思っていた。


折角、心から、傍に居て欲しいと思える人(優紀)に巡り会えたのだから…。


だから、総二郎は、優紀に、諭し始めた。


「俺と優紀で、頑張って居る姿を、皆に見せれば…。
 誰も、何も、言われなく成るぜ‼
 だから、俺と付き合えよ、優紀…。」


総二郎の強い決心を見た優紀は、“西門さんを信じて視よう‼”と、思えていた。


だから、優紀は、総二郎に答えていた。


「はい。」と…。


総二郎は、優紀の言葉を聞いて、何も言わず、優紀を引き寄せて、抱き締めたのだった。

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