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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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兄妹物語【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP>  26.




桜子は、自身の祖母で在る 三条家の大奥様から、優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元と、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人との話しの内容を聞かされて、困惑していた。


否、“やっぱり…。”と、思うしかなかった。


何故なら、桜子は、優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元が、如何出て来るかを、親戚の立場として、身近で見ていて、理解して居たからだった。


だが、桜子は、桜子だけの胸の中に収めて於く事が出来ず…。
優紀に伝えていた。


桜子から、話しを聞いて、其の事を知ってしまった優紀は…。
戸惑いと、悲しみが襲っていた。


『華道 花咲流』を継いで行くなら、当然の事と、優紀も理解をして居た。


しかし、自由に恋愛が出来ない、優紀が置かれて居る現在の立場に、疲弊し始める優紀だった。


だから、優紀は、初めて、優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元に楯突いたのだった。


「お祖母様…。
 私を『華道 花咲流 次期家元』の座から、下して下さい。
 私は、今まで、伝統の継承者の立場として、お祖母様の教えに背いたつもりは、毛頭、
 有りません。
 其れは、誰かが継いで行かなければ成らないのなら、花咲家の血を引く者の務めだと思
 って居ました。
 ですが…。
 今の私は、もう、一杯一杯、何です。
 私の経った一つの願いにも、自由が利かないのなら…。
 私は、『華道 花咲流 次期家元』の座から、下りたいと思います。」


優紀が、初めて、優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元に、刃向かった瞬間だった。


優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元にとっては、優紀の言葉が、『驚愕』と言う言葉以外、思い付かない程のショックさが有った。


今まで、優紀は、優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元に、盾突いた事も無ければ、反抗をする事も無かった。


所謂、優紀は、幼少期の頃より、優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元の教えに背いた事が無かったのだ。


だが、優紀のそんな顔付きを見た時…。
優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元にとっては、優紀の本気度を伺い知る事が出来て居た。


そんな優紀の姿は、優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元にとって、初めて見る優紀だったのだ。


だから、優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元は、優紀に伝えて居たのだろう。


「優紀の気持ちは、十分に分かりました。
 ですが、総二郎さんにしても、優紀にしても、まだまだ、若い…。
 だから、此の先は、まだ、如何成るとも、言えない筈…。
 で、在るなら…。
 慌てず、様子を見ましょう。」


優紀は、(優紀)自身の祖母で在る 華道 花咲流 家元の言って居る意味が、今一、分かり難かった。


なので、優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元の言わんとして居る意味を訊き出して居た優紀だった。


「お祖母様…。
 其れって…。
 私は、如何言う風に捉えれば、良かったですか?」


優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元は、呆気に取られていた。


“優紀は、私(わたくし)の伝えた言葉に、嬉しくないのだろうか?”と…。


だから、溜息を付き乍ら言って居た優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元だった。


「はぁ~
 優紀は、総二郎さんとお付き合いをしたいんじゃ無くて…?」


優紀は、間髪入れずに、答えていた。


「はい。」
「だから、“様子を見ましょう。”と、申し上げたでしょ?」


優紀は、首を傾げ乍らも、優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元に確認していた。


「其れって…?」
「そうよ。
 “今は、取り敢えず、そう言う事にしましょう。”と、言って居るのよ‼
 将来は、まだ、如何成るかは、分からないでしょ。
 だから、お稽古に精進為さい。」


優紀は、やっと、(優紀)自身の祖母で在る 華道 花咲流 家元の言わんとしている言葉の意味を理解していた。


(優紀)自身の祖母で在る 華道 花咲流 家元から、総二郎との付き合いを許してもらえた事を嬉しく思っていた優紀だった。


だから、素直に、言葉が出て来た優紀だった。


「お祖母様…。
 有難う御座います。
 此れからも、お稽古に精進します。」
「そうね。
 そう為さい。」


華道 花咲流 家元は、優紀の本気度を伺い知る事が出来た事で、考えを改めたのだった。


“総二郎さんとの付き合いを許した事で、優紀のお稽古に向かう姿勢が変わるので在れ 
 ば…。
 今は、お付き合いを許して視よう‼”と…。



そして、優紀の祖母で在る 華道 花咲流 家元より、総二郎との付き合いを許された優紀は、此の話しを桜子に伝えるのだった。



一方の総二郎は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人から、コトの次第を伝えられていた。


なので、総二郎は、心の中で、(総二郎)自身の母親で在る 西門流 家元夫人に悪態を突いて居たのだ。


何故なら、総二郎は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に…。
“何故、勝手に、コトを動かしてるんだ‼”と、叫びたい心境だったのだ。


総二郎の心境としては、当然と言えば、当然だったのだ。


だから、総二郎は、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人に悪態を突いてしまって居た。


「勝手に、コトを進めてんじゃねぇよ‼」


だが、西門流 家元夫人は、飄々としていた。


「あら、総二郎が、動こうとしないからでしょ‼」
「………、チェッ


総二郎は、絶句して、何も言葉が出せなかったのだが、舌打ちは出してしまって居た。



実は、其の後、西門流 家元夫人は、三条家の大奥様より、華道 花咲流 家元の気持ちを、聞かされて居たのだった。


だから、総二郎には、言えた言葉だった。


何故なら、西門流 家元夫人の思惑通りに、コトが動きそうだったのだから…。



だが、此のコトが、既に、動いてしまって居るのなら…。
“此のコトを優紀に伝えなくては…。”と、思う総二郎が其処には居たのだった。


で、其の話しを優紀に伝える総二郎だった。


だが、優紀は、既に、解決済みだったのだ。


其の話しを優紀から聞かされた総二郎は、呆気に取られていた。


“何なんだよ‼
 俺を振り回してんじゃねぇよ‼”


と、叫びたい心境の総二郎が、其処に居た事は事実だった。


で、総二郎は、優紀にも、悪態を突く事が出来ないで居る訳で…。
何故なら、勝手にコトを進めたのは、(総二郎)自身の母親で在る 西門流 家元夫人だったのだから…。



また、勿論、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人にとっては、総二郎と優紀が、将来的に、結婚と成れば…。
考えていかなければ成らない事が、山積みな事は、理解していた。


優紀の将来は、『華道 花咲流 家元』としての責務も有るが…。
『西門流 次期家元夫人』としての責務も待って居る。


其処は、西門流 家元夫人も、家元夫人として、優紀をフォローする事を、既に、考えて居た。


“何れは、西門邸にて、茶道だけで無く、華道のお稽古の場を設ければ良いのではない
 か?”と、西門流 家元夫人は、考えて居た事も事実だった。


西門流 家元夫人は、家元夫人として…。
将来、西門流 次期家元夫人と成るで在ろう優紀を支えて行ける事の先の楽しみに馳せていたのだった。

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