俺のpriority…<つかつく> 短編
<此の二次小説『俺のpriority…<つかつく> 短編』は、二次小説『私のpriority…<
つかつく> 短編』の『answer story』と、成って居ます。
昨日(2019.11.26投稿)の二次小説『私のpriority…<つかつく> 短編』と、合
わせて、ご覧頂けましたら、幸いです。
宜しくお願いします。>
<司side>
俺は、早30歳の壁を越えてしまった。
思えば…。
俺の人生の中には、『牧野つくし』が、キーワードの様に感じる。
俺は、あいつが、傍に、居なきゃあ、何も出来ねぇ男に成り下がる程…。
俺の人生は、『牧野つくし』一色だと、認識して居る程だ。
そんな高校のガキの頃の俺は、あいつにも良く言われて居た様に思う。
『働かざる者食うべからず 』って…。
其れに…。
『自分で稼いだ事の無いガキが…。』って…。
俺とあいつが、高校のガキの頃に、良く言われてたよな‼
其れに、俺は、良く、あいつに殴られ、蹴られちまってたけど…。
で、ふと、俺は、考えちまった事が在った。
俺の人生の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』って…何だったんだろうか?
やっぱり、『牧野つくし 』…だよな?
あいつに出会うまでの俺は、女嫌いだった。
だから、俺の人生の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』に、それまでの俺は、恋愛を持って来る事は無かった。
俺の心を揺さぶって来た女は、『牧野つくし』…。
唯一人だけだった。
そんな俺が、遠い昔に、俺の中で、『牧野つくし』と、言う名前は、捨てちまった様に感じる。
否、捨てざるを得なかったのだ。
何故なら、俺を取り巻く環境が、そうさせた。
そんな俺は、あいつにとって、最低な男だったんだろう。
そう、遠い昔…10代の高校のガキの頃に。
一度だけ、『ジェットコースターの様な恋』をした事は有った。
其の恋も、俺自ら、“4年後に、(NYから帰国して)迎えに行く‼”と、公約に掲げたにも拘わらず…。
公約通り帰国する事も出来ず、あいつとは、音信不通に成らざるを得なかった。
其の月日も、既に、10年近く経とうとして居た。
あいつが如何して居るのか?
俺は、心配で成らなかった。
だが、あいつを心配しているにも拘らず、俺の周りの環境が、あいつの傍に行かせては、くれなかった。
唯、俺は、あいつの英徳大学の4年間の学費を前払いして居た事で…。
俺は、あいつに英徳大学を卒業させて遣る事が出来た事が、俺の唯一の誇りだった。
しかも、あいつの学部は、俺が勝手に決めていた為、経営学部だった。
実は、俺は、アラスカの漁業関連の開発の為…。
大学卒業を機に、アラスカに飛ぶ様に、ババアから、命(めい)を受けて居た。
俺が、アラスカに飛んでからも、中々、其のアラスカの漁業開発のプロジェクトが遂行せず、焦る毎日だった。
だから、俺は、あいつに連絡を付ける暇が無かった。
今と成れば、其れは、言い訳だが…。
西田に至っては、俺が、大学を卒業した事を機に…。
俺の教育係の任は解かれたらしく、別の男の秘書が俺に就いた。
俺に就いた其の男の秘書が、俺は、西田から優秀と聞いて居たにも拘わらず、俺の言う通りに動かねぇ秘書に疲弊するしか無く、イライラが募っていた。
所謂、ストレスで、潰されそうだったのだ。
“こんな時に、あいつが、傍に、居てくれたら…。”と、何度、思ったか、分からねぇ‼
で、西田は、ババアの秘書に返り咲いた。
ババア曰く…。
「貴方一人で、何処まで遣れるか?
遣って視なさい‼
遣り切る事が出来たら、牧野さんの所に帰して上げてよ‼」
「其の言葉に、嘘はねぇだろうな‼」
「私(わたくし)は、嘘を付いた事は無くてよ‼
私(わたくし)の口から出た言葉は、実行されるのよ。」
「あんたが、“嘘じゃねぇ‼”って言うんだったら、其れで良い。
分かった。」
そう言ったババアの言葉を信じるしか無くて、俺は、あいつを心配し乍らも、アラスカに飛んだ。
で、アラスカで、10年も掛かっちまった。
“あいつが、如何してるか何て、心配出来る値打ちもねぇ事は分かって居るが…。
勝手に、心配する分には良いよな⁉”と…。
そう思いながら、時を過ごして居た。
人には、それぞれ、其の時々に応じた自分自身の人生の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』と言うモノが在る。
此の時の俺は、先ずは、俺に与えられた『仕事』だった。
あいつに、顔向け出来ねぇ様な『仕事』はしたく無かった。
だから、遣り遂げる事にした。
だが、元々の俺には、『牧野つくし』が、俺の人生に於いての『priority【プライオリティ】(=優先順位)』だったという事だけ…。
それぞれの人生の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』の中で、幸せを掴んだら良いという事なのだろう‼
俺は、今でも、あいつに恋をして居る事を、後悔してねぇ。
俺にとっては、現在進行形だが…な。
今では、『恋』という寄り、『愛』に変化している。
俺は、やっぱり、今でも、あいつを愛してるんだな。
一度でも、人を好きに成り、恋愛に発展した事は、今の俺の肥やしには成って居る。
例え、一緒に居た時間が少なかったとしても…。
俺には…。
俺にとって、相応しい恋愛、何だと思う…から。
今後は、俺の人生の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』を、此れからも、間違う事無く、前に向かって、進んで行けたらと思う。
『priority【プライオリティ】(=優先順位)』…。
此れからも、俺自身の『priority【プライオリティ】(=優先順位)』を間違えません様に…。
そして、“一日でも早く、あいつを迎えに行けたら…‼”と…。
節に、そう願う。
fin