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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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イケナイ冬【イケナイ夏】…<総優>  続編 ②




<総二郎side>


俺は、あきらから、呼び出しを受けて居た。


其処で、あきらから、『優紀の元カレだった職場の先輩』の近況報告を受けて居た。


俺は、あきらに呼び出されたBARに向かった。


そして、あきらに開口一番、礼を言って於いた。


「あきら…。
 今回の件では、恩に着るよ‼」


あきらは、苦笑いの様に、俺に言い返して来た。


「ああ。
 此の借りは、しっかり、返してもらうから…な‼」


俺は、苦笑いの様に、あきらに返答していた。


「ああ。
 何でも言ってくれ‼
 で、あきらから、呼び出しを受けたのは、俺だけ…か?」


あきらは、ニヤッと、笑って居た。


「ああ。
 今のお前が一番、知りてぇだろう事を報告して於いて遣ろうと思ってよ‼」
「………」


俺は、マジで、分からなかった。


だから、言葉にも出来ねぇ、俺だった。


だが、あきらは、クスクス、笑い出した。


「総二郎…お前さぁ~(笑)。
 優紀ちゃんさえ、手に入ったら、其れで、良いのかよ⁉」


一瞬、俺は、考えたけど…よ。


ハッと、成って…。
思い出していた。


だから、俺の顔付きで、分かっただろうあきらから、俺は、嫌味を言われていた。


「俺に押し付けるだけ、押し付けて…よ。
 そりゃあ、ねぇだろ⁉」


俺は、“ヤベっ‼”と、思って居た。


だが、俺の思って居た事は、杞憂に終わった。


「あきらに、迷惑でも掛けてんのか?」


あきらは、俺の心配を余所に、笑い出した。


「否…(笑)。
 其の反対っ‼
 中々、遣んだわ、優紀ちゃんの元カレ‼」
「………」


俺は、あきらの『優紀ちゃんの元カレ』という言葉に、驚愕で、言葉が出せなかった。


あきらが、俺に言って来た言葉からすれば…“そう成るのか?”と、後悔しか無かったからだった。


其の俺の後悔とは…。
一つ目は、あの時の俺が、優紀自身から、俺に近付かない様にして居た事だった。
だから、俺とは、仲間で居る様に、優紀には、強要した。


そして、二つ目は、俺が、優紀に言った言葉だった。
俺が、優紀に言った言葉とは…。


「俺は、良い男だけど…。
 良い奴じゃねぇ。
 早く、良い奴を見付けろよ‼」だった。



そんな風に、後悔をして居る俺を余所に、あきらは、話しを続けて居た。


「優紀ちゃんから、聞いたんだけど…よ。
 優紀ちゃんは、優紀ちゃんの元カレ…から。
 以前の会社で、“出世街道から、外された。”と、優紀ちゃんは、言われてたんだろ?
 優紀ちゃんが、そう言われる理由が、分かったわ‼
 呑み込みは早ぇし…よ。
 元々、仕事の出来る奴だっただろう事は、仕事振りで、有り有りと、分かったわ‼
 で、親父が、俺の第2秘書に、異動させた。
 親父からも、言われたわ‼
 “何処から見付けて来たんだ‼
  あんな逸材…‼” だってよ。
 一応、“総二郎の紹介‼”と、親父には、言って有るから…。
 其のつもりで、居てくれよ‼
 だから、此れからは、総二郎だけじゃ無く、優紀ちゃんも、『party』で、優紀ちゃん
 の元カレと会うかも知れねぇから、其の事を伝えて於こうかと思ってよ。」


俺は、あきらに礼を伝える事位ぇしか、出来ずに居た。


「ああ。
 分かった。
 色々、悪かったな、あきら‼」


あきらは、ニヤッとし乍ら、俺に、言って来た。


「ああ。
 総二郎と俺の仲だろ‼」
「ああ。」


俺は、そうとしか言えずに居た。



其れから、1ケ月位ぇ経った頃だった。


俺と優紀の付き合いが、親父とお袋にバレた。



俺が、優紀と付き合う前と後とでは、俺の仕事振りの違いが在るらしく…。
重鎮達から指摘を受けた親父が…。
内弟子に言い付けて、俺の動向を探って居たらしい。


重鎮達、曰く…。


「次期家元の茶の味が、変わった様に感じるが…。
 家元…。
 次期家元に何か、有ったのですか?」
「どの様に、変わったと…お思いか?」
「味が、柔らかく成り、風合いが出て来た。
 否、味が、まろやかに成って来たというべきか?
 取り敢えず、味に、棘が無く成った様に感じる。
 所謂、次期家元が点てた茶は、美味しいという意味ですよ。」


俺が、此の話しをお袋から、聞いた時は…。
嬉しかったが…。
“多分、優紀のお陰だろう‼”と、俺は、思えていた。


で、お袋から、俺と優紀は、呼び出しを受けてしまった。


「あなた方…。
 こそこそと、総二郎のマンションで同棲等、為さらないで、西門邸に帰ってらっしゃ
 いな‼
 優紀さん…。
 お仕事を辞められたんでしょ‼
 マンションでも、総二郎から、稽古は付けてもらって居たでしょうけど…。
 総二郎にも、そんなに時間は取れなかった筈よね?
 私(わたくし)が、西門邸で、優紀さんにお稽古を付けます。
 宜しくて、総二郎…?」


俺の答えは、“Yes…。”しかなかった。


だが、俺は、お袋には、答えて遣った。


「ああ。
 だけど…よ。
 優紀も、行き成り、西門邸って訳には、いかねぇだろ?
 心の準備ってもんも、優紀には、必要だろ?
 だから、先ずは、通いって事で、如何だ?
 で、優紀が、西門邸に成れた頃に、同居っていうのは、如何だ?」


で、お袋も、仕方なくだろうけど…。
了承して来た。


「まあ、仕方ないわね。
 先ずは、其方で、宜しいでしょ‼」


優紀に関しては、納得せざるを得ない様子だったが…。

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