イケナイ冬【イケナイ夏】…<総優> 続編 ⑥
<一部の表現に、不快に成るで在ろう表現が入って居ます。
お詫びします。>
<優紀side>
そして、私は、後日、桜子さんに誘われた。
『ベビードール』を買いに行く為に…。
で、『ベビードール』を購入する事に、躊躇して居る私は、桜子さんに、言われてしまった。
「だから、『ベビードール』姿の優紀さんが、西門さんへの『Birthday present』だと、
思うから、優紀さんの頭を混乱させるんですよ‼
其れに、優紀さんの頭の中で、『ベビードール』を身に着けた優紀さんを想像するか
ら、無理だと成るんですよ‼
優紀さんが、『ベビードール』を身に着けて居ますけど…。
優紀さん自体じゃ無くて…。
『ベビードール』が、西門さんへの『Birthday present』だと、思えば、何て事無いで
すよね?」
「………」
私は、桜子さんの解釈は、“何という解釈だ‼”と、思うしかなかった。
だから、私は、言葉が出て来なかった。
でも、“其れしかないのなら、仕方ないのかも…。”と、思ってしまった私が居た事も、また、事実だった。
だから、必然的…と、でも言うのだろうか?
結局、『ベビードール』を購入してしまった私だった。
此れで良かったのかは、甚だ、不安では在るのだが…。
で、12月3日の総二郎さんのスケジュールを内弟子さんに確認して居た私だった。
そしたら、其の日は、夕方で、終わるとの事…。
“如何しよう‼”と、私の頭の中では成っていた。
だって…。
あの『ベビードール』を着るべき…?
もう、如何して良いのか?
12月3日までの私の心の中は、不安しか無かった。
<総二郎side>
俺は、あきらから、呼び出されていた。
俺は、優紀と一緒に過ごしたかったという事も在り、あきらからの誘いに、ちょっと、不満気味だった。
だが、俺は、“あきらからの誘いに乗って、正解だった。”と、後で、思っていた。
「何だよ…あきら?」
あきらは、ニヤッとしていた。
「総二郎…?
自棄に、不貞腐れてんな‼」
「はぁ~??」
「まあ、そう言うなって…。
実は、桜子から、聞いたんだけど…よ。
お前の誕生日…。
楽しみにして於いた方が良いらしいぞ‼
12月3日のスケジュールは変更させて、早めに切り上げた方が良いかも…な。」
俺は、あきらを凝視した。
「優紀が、『サプライズ』してくれるって事か?」
あきらは、更に、ニヤッとして、俺を凝視して来た。
「まあ、楽しみにして於いた方が、良いんじゃねぇ…?
桜子に感謝する日が来るんじゃねぇか?
其れに、実は…な。
俺が、あの総二郎と優紀ちゃんに会った『party』の時の事を、桜子に話しして於いた
んだよ‼」
俺は、何の事か?
実は、分かって居なかった。
だから、俺は、あきらに訊いて居た。
「何の事だ?」
あきらは、ニヤッとし乍ら、俺に言って来た。
「お前さぁ~。
優紀ちゃんの首筋に、痕…。
付けただろ⁉
見えてたんだよ‼
俺からは、聞いてねぇけど…よ。
優紀ちゃんの元カレの俺の秘書にも、見えてたんじゃねぇか?」
「………」
俺は、優紀の首筋に付けて於いた痕は、あのあきらの秘書への牽制のつもりで、付けて於いたから、何を言われても、ビクともしねぇけど…よ。
あきらから言われた『優紀(ちゃん)の元カレ』と言う言葉に、あきらに悪態を突きたく成って居た。
“何時までも、言ってんじゃねぇぞ‼”と…。
だが、あきらには、今回の事で、世話に成りっぱなしだから、何も、言わねぇで居て遣った。
だが、俺は、あきらの言葉を信用して、内弟子に伝えて、12月3日のスケジュール変更をさせて於いた。
で、12月3日のスケジュールを、夕方には、仕事を終える様にした。
そして、12月3日の日が遣って来た。
俺は、朝から、ワクワクしていた。
だが、顔には出さずに居て於いた。
俺は、ポーカーフェイスに努めていた。
実は、俺にとっては、ポーカーフェイスは、朝飯前、何だよな‼
で、俺は、仕事を終え、(西門)邸に帰っても、いつも通りの優紀に、“あきらが言って居た事は、本当なのか?”と、疑って居た。
で、自室で、服を着替えて、ダイニングで夕飯を食って、自室に戻って…。
優紀から、促される様に、話しが為された。
「総二郎さんは、今から、お風呂に入られますか?」
俺は、“う~ん…?”と、成っていた。
“もしかして、俺に、何か、仕掛けて来るつもりのか?”と、俺は、思うしかなかった。
だが、一応、俺は、優紀に従った。
「ああ、今から、入ってくるわ‼」
と、言い乍らも、優紀の顔を見て視た。
何故か?
ホッとしてやがった。
何の意味が在るのか?
俺には、分からなかった。
で、俺は、速攻で、風呂から出て来た。
優紀は、俺と入れ替わる様に、風呂に入って行った。
で、優紀が風呂に入っている時間が、いつもより、かなり、(時間が)掛かっていた。
俺は、“優紀に、何か有ったんじゃねぇのか?”と、思い、覗きに行こうか?
迷って居た。
そして、漸く、優紀が風呂から出て来た。
そして、優紀は、バスローブを着た状態で、バスローブの胸元を抑えたまま、バスルームのドアの前を動こうとしない。
俺は、あきらが言っていた言葉が、“此れか?”と、思い、俺は、優紀の腕を掴んで、引き摺る様に、ベッドの前に連れて行った。
そして、俺が、ベッドに座り、俺の前に優紀を立つ様にした。
勿論、胸元を握って居た優紀の両腕を、俺は取って、優紀の両腕を握って遣った。
そうしたら、優紀は、モジモジし始めた。
だから、俺から、優紀に声を掛けて遣った。
「優紀…?
如何した?
いつもと、違ぇだろ?
何か、有ったんか?」
モジモジして居た優紀は、俺を凝視する様に、見て来た。