tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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鬼退治【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編②




本来の2月3日という日は、例え、『節分』と、言えども、平日の為…。
授業は行われる筈だ。


だが、司は、“授業よりも、教えるべき事が有る。”と、つくしを説得して、航を休ませるつもりで居た。


だから、“朝から、遣らなければ意味が無い‼”と、考えていた司だった。


だからこそ、前日で在る 2月2日の夜…。
早目に帰宅した司は、つくしに伝える事にしていた。


「つくし…。
 話しが有るんだ。
 此処に、座ってくれ‼」


つくしは、いつもより、真剣な顔付きで話す司に、不安顔に成っていた。


「何…?」


そう言い乍らも、ソファに腰掛けたつくしだった。


で、司は、つくしの瞳(め)を見乍ら、話しし始めていた。


「良いか…つくし?
 今から、話す事は、将来の航にとって、大切な事だ‼」


つくしは、頷いて居た。


「今のままの航では、航は、将来を…。
 また、世間を、渡ってはいけねぇだろ。
 今の航は、人に優しいが故に、精神的に脆い。
 直ぐ、泣くだろ‼
 航を一人前の男にする為には、今のままではダメ、何だ‼
 精神的に、気が強ぇ男にして遣らねぇと…な‼」


つくしは、司の言わんとしている事は良く分かって居た。


だが、悲しそうな顔付きで話すつくしが居た事も、また、事実だった。


「でも、航は、まだ、小学2年生だよ‼
 もう少し、大きく成ってからでも良いんじゃないの?」


其処で、司は、つくしに、説得する様に、つくしを諭し乍ら、言って除けていた。


「それじゃあ、遅ぇんだよ‼
 今が、航にとって、一番、良い時、何だよ‼
 つくしは、航が産まれて直ぐ、航を手放した事で、航に引け目を感じている事は、俺で
 も、十分、分かってんだ‼
 だが、分かって居る上で言ってるんだ‼
 そういう意味で言えば…。
 俺も、同罪だろ?
 だから、今が、航にとって、チャンスだと思って、今回、俺がする事に従ってくれ‼」


だが、其れでも、つくしは、不安だった。


だから、つくしは、司に訊き出したのかも知れなかった。


「一体、何を遣るの?」


だから、司は、つくしに、強制するが如く、伝えていた。


「俺のする事に、つくしは、従って居れば良い。
 朝、航が、どんなに泣こうが、つくしは、航を助けるな‼
 そして、航の鳴き声に辛く成る様なら、耳を塞いで於け‼」
「………」


つくしは、司の此の言葉に不安しか無かった。


だが、“将来の航の為と言われれば、司に従うしか無いのか?”と、思うつくしだった。


で、俯き加減で、言葉も発せず、涙を堪えて居るつくしが、其処に居たのだった。



そして、2月3日の当日の朝が来た。



此の日のSPは、思っていた。


「例え、任務と言われ様が、航坊っちゃんを襲う様な事は出来ない‼」と…。


だが、“航の為‼”と、司から言われた『航専属SP』は、一大決心して居たのだった。


そして、鬼の姿に変装したSPは、朝早い時間の航の部屋に侵入して居た。



そして、目覚めたばかりの航に、声を掛ける鬼の姿に変装したSPだった。


「悪い子は居ねぇか?」


怖がる航は、泣き乍ら、ベッドから降り、司とつくしの自室のドアの前まで、走って逃げて居た。


そして、泣き乍ら航は、鍵の掛かっている司とつくしの自室のドアを叩いて居た。
そして、司とつくしに、ドアの外から、声を掛けるのだった。


「パパ、ママ…。
 ドアをあけて(開けて)~。
 おに(鬼)さんが来たよ‼
 こわいヨ~。」


だが、予定通り、司とつくしは、ドアを開けないで居た。


寝室のベッドの上では、つくしは、航の鳴き声に、耳を塞いで、泣いていた。


SPは、ゆっくりの速度で、航に近付いて居た。


航は、叫んでいた。


「おに(鬼)さん~。
 こっちに来ないでぇ~。」


此の時の航は、大声で叫び、大泣きだった。


其れ程までに、怖がっていた航だった事は言うまでも無い。


勿論、司とSPは、『インカム(*)』で、遣り取りしていた。


なので、或る程度の時間を見て、司は、航を、司とつくしの自室の部屋の中に入れて遣って居た。


そして、司は、航に諭していた。


「航…。
 鬼は怖ぇか?」


航は、泣きべそを掻き乍ら、頷くだけだった。


“こんな処迄、航は、つくし似かよ‼”と、苦笑するしか無かった司だった。


で、また、司は、航に諭す様に、話しし始めていた。


「鬼を怖がって、泣きべそを掻く様なそんな航は、お兄ちゃんには成れねぇな‼」
「えっ??」


航は、吃驚していた。
つくしに良く似た顔付きに成って…。


だから、司は、航の精神的な強さを引き出す為に、言い聞かせる様に、諭し始めていた。


「航は、格好良い、お兄ちゃんに成るんだろ?」
「………」


航は、言葉無く、頷いて居た。


だから、司は、航に、話しを続けていた。


「今の航は、鬼から逃げてるだけだろ?
 其れに、今の航のままで、危険な事からも、鬼からも…。
 産まれて来る赤ん坊を助けて遣れるのか?」


航は、キッとした顔付きに成り、司に言って除けていた。


「ぼく、カッコいい、お兄ちゃんに成るんだもん。
 だから、『おにたいじ(鬼退治)』出来るもん‼」


其処で、司は、つくしから聞いて、タマに用意させて於いた『節分豆』を、航に渡して、言って除けていた。


「航…。
 此れで『鬼退治』して来い‼」


そして、航は、幼稚舎や初等部で習った『鬼退治』の言葉を口にしていた。



<(*)『インカム』について…。
  
 【「インターコミュニケーションシステム(内線通話機器)」を短くしたものです。
  本来はコンサートホールなど特定の場所に設置された内線用の通信装置のことなので
  すが、簡単に言うと「内線として使われる、ヘッドセット付きのトランシーバー」の
  ことです。】
  [引用させて頂きました。
   関係者各位 様、勝手に引用させて頂きました事をお詫び申し上げます。]


   所謂、耳に就ける無線機の様な物…。
   胸元にスイッチが有り、スイッチを入れる事で、会話が可能と成ります。
   マイクが一体化されている物も在ります。
   ブライダル等の仕事に就かれて居る方々も、良く使用されております。
   2020.01.02  19:35に二次小説を掲載されております二次小説の中にも、『インカ
   ム』という言葉が出ておりましたので、<注>として、掲載させて頂きました。
                       記載日…2020.1.3 1:11 >



<上記に関しては、『priority…<つかつく>  9.』と、同じ二次小説作家様と成りま
 す。
 詳細は、上記の『priority…<つかつく>  あとがき』にて掲載致しております。>


<此の二次小説『鬼退治【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編②』は、
 長めと成っております事をお詫び申し上げます。>

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