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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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此れからの私は…<総優>  18.



其れからの家元は、家元夫人に尽くし始めていた。


最初は、家元夫人も、素直に、家元の厚意には応じなかった。


其れは、家元夫人にとって、“家元の気の迷いだろう。”と、認識して居たからだった。


だが、家元は、其れでも、家元夫人に寄り添い、茶会にも、積極的に、家元としての任務を熟していた。


其の家元と家元夫人の仲睦まじく見える其の二人の姿に、重鎮達は、西門流の事にも、口を挟まなく成って居た。


だからだろうか?
家元夫人は、素直に、家元の厚意に応じる様に成って居た。



そして、総二郎の離婚に関して、難色を示して居た家元夫人は、“松岡さんに会ってみたい。”と、思い始めていた。



そして、家元夫人は、類の母親で在る 花沢物産 社長夫人に、連絡を入れて居たのだった。


「松岡さんに会わせて頂けないかしら?」と…。


そして、家元夫人は、念願が叶って、優紀と会う事が出来て居た。


そして、家元夫人は、優紀に訊いて居た。


「総二郎が、離婚と言う事に成ったら…。
 貴女は、如何為さるおつもりかしら?」


家元夫人は、優紀には、意地悪で在ろう言葉を、態と、訊いて居た。


其れは、何故なら、優紀の本心を知る為だった。


其の事に寄り、優紀の事を知る事が出来ると、理解して居た家元夫人だった。


だから、優紀は、素直な気持ちのまま、家元夫人に返答していた。


「西門さんが、離婚為さったとしても、私は、西門さんと、如何こう成るつもりも、毛頭
 御座いません。
 私は、先日、次期家元夫人とお会い致しました。
 其の時に、色々なお話しをさせて頂きました。
 次期家元夫人の西門さんへの想いを知り、私は、申し訳無く思いました。
 私の存在自体が、次期家元夫人を傷付けて居た事を知ったんです。
 だから、もし、西門さんが、離婚為さったとしても、私は、西門さんと寄りを戻す気持
 ちは、毛頭御座いません。
 其れは、次期家元夫人を傷付けてしまった事への報いだと、私は、思って居るからで
 す。」


其の優紀の言葉に、家元夫人は、思って居た。


“松岡さんという方は、他人(ひと)への思い遣りを持って居る女性、何だわ。”と…。


だから、家元夫人は、優紀に言って居たのかも知れなかった。


「そうなのね。
 でもね。
 もう、『次期家元夫人』では無いけれど…。
 そう…ね。
 まだ、離婚が成立して居ないから、『西門家のお嫁さん』で良いのかしら…ね。
 其の『西門家のお嫁さん』には、離婚成立後に、縁談が有るのよね。」
「へっ??」


優紀は、家元夫人の言葉に驚愕で、声が裏返ってしまって居た。


そして、其の優紀の様子に、家元夫人は、クスクスと、笑ってしまって居た。


だからだったのだろうか?
家元夫人は、優紀に、伝えていた。


「だから…ね。
 総二郎の離婚が成立すれば…。
 『次期家元夫人』が、居なく成るのよね。
 そう成れば…。
 また、次の『次期家元夫人』の座を狙って、縁談話と成るわよね?
 そんな事に成れば…。
 本気で、総二郎は、『次期家元』の座を放棄するかも知れないわね。
 そう成れば…。
 『西門流』としては、困るのよね。
 『次期家元』の座は、総二郎しか、考えられないのよね。
 だから、貴女に、『次期家元夫人』に成って頂かないと、困るんだけど…。
 松岡さんは、如何したいのかしら?」
「………」


優紀は、大きな目を、更に、見開いたまま、瞬きもせず、驚愕顔のままで、家元夫人を観ていた。


だから、何も返答出来ない優紀が、其処に居たのだった。


そんな優紀の返答を、じーっと、待ち続けていた家元夫人だった事は言うまでも無い。


何故なら、優紀の口から、優紀の返答を聞きたい家元夫人が、其処に居たのだった。



そんな頃…。
総二郎は、類から、連絡をもらって居た。



実は、普段、秘書として、類の執務室に出入りして居る優紀の姿が無い事に、疑問を感じて、類は、類の第1秘書に、訊き出していた。


何故なら、先日も、そう言う事が有ったからだった。


だが、優紀は、優紀で、花沢物産 花沢専務の第1秘書に、了承を得て、動いて居たのだった。


先日の優紀の行動(西門家の嫁と会って居た時)の事を類は、第1秘書から、こう聞かされていた。


「御遣いに行ってもらっています。」と…。



“じゃあ、今日は…?”と、思う類は、第1秘書に確認を取っていた。


「今日も、松岡の姿を観て無いけど…?」


類の第1秘書は、類に話ししても良いのか?
悩んでいたが…。


類は、元々、策士だ‼
下手な嘘を、何度も伝えても、バレるのが落ちなので、素直に、伝えていた。


「奥様に呼ばれて、出向いております。」
「はぁ~??」


類は、驚愕していた。


“其れは、そうだろう。”と、類の第1秘書は、思って居た。



で、類は、何か有ると感じて、類の母親に、確認するのだった。


「松岡を何処に連れ出したの?」


だから、類の母親も、素直に、類に報告して居たのだった。


理由は、類の第1秘書と、同じ考えの元だった。


「西門流の家元夫人に頼まれて、松岡さんには、家元夫人の所に出向いてもらって居るの
 よ。」


そんな風に、呑気に言って来る母親には、呆気に取られるも、唯事では無い様に思い、類は、総二郎に連絡したのだった。


「総二郎…。
 如何も、松岡が、総二郎の母ちゃんに拉致られたらしい。
 此れには、俺(類)の母親が、絡んで居るらしいんだ。
 ごめん…。」


総二郎は、類が、連絡してくれ無ければ、知らない事だったので、礼を伝えていた。


“類…。
 サンキュな‼”と…。



で、総二郎は、場所を確認して、家元夫人と優紀が会って居るという、其の場所まで、急いでいた。



そして、総二郎は、家元夫人と優紀を発見して、家元夫人に食って掛かっていた。


「何で、家元夫人が、優紀と会ってんだよ⁉」


家元夫人は、焦っている自身の息子で在る そんな総二郎の姿に、クスクスと、笑って居た。


普段、他人前(ひとまえ)で、笑った事の無い家元夫人が笑って居る姿に、総二郎だけで無く、優紀も驚愕していた。


そして、家元夫人は、総二郎に返答していた。


「優紀さんのお気持ちを訊きに来たのよ。」


総二郎は、また、そんな家元夫人に食って掛かっていた。


「何で、家元夫人に、優紀の気持ちを知る必要が有んだよ?」



其の時だった。


優紀には、気付いて居たのだった。
総二郎には、気が付いて居ない様子だったのだが…。



本来なら、家元夫人は、優紀の事を、今まで、『松岡さん』呼びをしていた。


なのに…。
今の今、家元夫人が、優紀の名を言った其の言葉は…『優紀さん』呼びに変わって居た。


此れには、優紀は、如何すれば良いのか?
戸惑って居た。


そんな優紀の姿に、一早く、気が付いて居た総二郎だった。

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