Trick or Treat【泣かずに居られるのなら】…<つかつく> 番外編
<此の二次小説『Trick or Treat【泣かずに居られるのなら】…<つかつく> 番外
編』は、『初めての運動会【泣かずに居られるのなら】…<つかつく> 番外編』の
『spin off』の様な流れで、綴っております。
『泣かずに居られるのなら…<つかつく>』共々、『初めての運動会【泣かずに居られ
るのなら】…<つかつく> 番外編』と、合わせてご覧下されれば幸いです。>
10月31日は、『ハロウィン』…。
実は、そんなイベントが有る事を、司は、覚えて居なかった。
という寄り、今の今まで、どのイベント事にも、興味が無かった。
つくしと言えば、此の2~3日…。
(道明寺)邸のキッチンに、籠りっ切りだった。
何故かと言えば…。
シェフに頼んで、カボチャのランタン作りに精を出していた。
タマも、使用人も、皆、総出のランタン作りだった。
つくしは、航が喜びそうな事は、遣って遣りたくて仕方なかった。
タマにも、つくしの其の気持ちが分かるので、何も言わず、つくしを手助けして居た。
司にとっては、つくしが全く、司自身を相手にして来ない事に…。
「ふざけんな‼」と…。
切れて居た事は言うまでも無かった。
だが、つくしから話しを聞いて…。
「仕方ねぇな‼」と…。
司は、諦めていた。
そして、『ハロウィン』当日の10月31日の日が来た。
其の日は、朝から、落ち着きの無い航だった。
いつもの航は、司から、許してもらえないお菓子を、其の日だけは、皆から貰えるのだ‼
航としては、嬉しくて仕方なかったのだ。
そして、航は、学校から帰宅する成り、実行しようとしていた。
其れを制したのは、つくしだった。
いつも通り、航が帰宅する時間までに、仕事から、帰宅していたつくし…だった。
航が、英徳学園 初等部の制服を着たまま、実行しようとする事に、つくしは、駄目出ししたのだった。
「航…。
お洋服を着替えて、今日のレッスンを受けてからにしなさい。」
つくしは、教育ママという訳では無かった。
だが、司とつくしが、航の傍に居ない間も、タマが、航の『生活の身だしなみ』をきちんと教育してくれていた事を尊重したかったのだ。
今までの航は、幼少期の頃から、両親の居ない生活で、甘える事を我慢して来た。
だから、下手をすれば…。
航の両親で在る 司とつくしに、甘えたがる癖が、付いて来ていた。
だから、折り目切り目を、きちんと、付けさせたいと思うつくしだったのだ。
なので、航が、実行に移せたのは、ディナーの少し前の時間に成ってしまった。
だが、我慢の出来た航に、つくしは、許して遣っていた。
そして、航は、先ずは、母親のつくしから、始め出していた。
「ママ…。
『Trick or Treat』…。」
「はい、航っ‼」
航は、つくしから貰った、初めて見る駄菓子に、興味津々に見ていた。
で、目を輝かせて大喜びする航が、居たのだった。
「わ~い‼」
つくしも、航の喜ぶ姿を嬉しくて堪らなかった。
で、タマと使用人、道明寺家のスタッフの皆 それぞれに、航は、唱えていた。
「『Trick or Treat』…。」と…。
そして、その貰った全てのお菓子に、航は喜び、篭が一杯に成っていた。
其処に、丁度、司が、いつもより早く帰宅して、帰って来た。
航は、司を迎え入れる為…。
つくしとタマと、使用人と一緒に、司が、エントランスに入って来る事を、今か今かと待っていた。
そして、航は、司が入って来たと同時に、司に言葉を発していた。
「パパ…。
『Trick or Treat』…。」と…。
「………」
司は、航の言葉に、司自身…。
言葉を失って居た。
司は、目を見開いたままで…。
だが、つくしから聞いて居た話しを思い出し…。
航に伝えていた。
「菓子はねぇぞ‼」
「じゃあ、パパにイタズラするね‼」
司は、航の其の言葉に…。
逆に、航を抱えて、司とつくしの自室に連れ込んだ。
そして、司は、航を擽り(こちょばし)始めていた。
「こちょこちょ…。」と、言い乍ら…。
航は、笑い転げて、苦しがり、言葉を発する事も、必死だった。
「パパ…(笑)。
くすぐったい(擽ったい)よぅ~。
わらいすぎて(笑い過ぎて)、くるしい(苦しい)ぃ~よ。
パパが、ぼくに、イタズラするんじゃなくて…。
ぼくが、パパに、イタズラするんだよ‼」と…。
だが、司は、お構い無しに、航を擽って(こちょばし)て居た。
で、十分、航にイタズラをした司は、満足そうに、航を開放して遣っていた。
そして、スーツのジャケットだけ脱いでいた司は、航を開放後…。
航をダイニングに行かせ、つくしと共に、クローゼットに入って、着替えをしていた。
其の時…。
司は、良からぬ事を、想像していた。
だが、つくしは、司から、司の脱いだスーツや、シャツを預かっていたので、司のニヤリとした顔付きを見て居なかった。
なので、司は、ディナー後…。
司は、自室のシャワールームへ。
つくしは、航と一緒に、入浴して、航を寝かせ付ける為…。
航と一緒に、航の自室に入っていた。
で、航の就寝後…。
つくしは、司とつくしの自室に戻って来た。
其処に待ち構えて居た様に、司は、つくしを抱き締めていた。
そして、司は、つくしに、声を掛けていた。
「つくし…。
『Trick or Treat』…。」と…。
つくしは、目が点に成っていた。
何故なら、大人が言うセリフでは無いのだから…。
だから、つくしは、司に言い返していた。
「其れは、子供が言うセリフでしょ?」と…。
だが、司は、つくしに、艶っぽい顔に成り、訊いて居た。
「つくし…どっちが良い?」
「お菓子は、もう、無いわよ‼
其れに、司が、お菓子を食べる訳無いでしょ⁉」
つくしは、呆気に取られて、言い返していた。
だが、司は、つくしに、艶っぽく言い除けていた。
「じゃあ、俺が、悪戯して良いんだよな‼」
「駄目だよ‼
お腹の赤ちゃんが、吃驚するよ~。」
だが、司は、お構い無しに、つくしに艶っぽい顔付きを見せるのだった。
そして、一言、言って除けていた。
「もう、黙っとけ‼」と…。
そして、司は、そう言ったまま…。
深く成るkissを、つくしに施していた。
そして、司は、つくしに、たっぷり、甘えるのだった。
つくしは、そんな一夜も、“まあ、良いっか‼”と、思い乍ら…。
fin
<本日は、『ハロウィン』当日の10月31日では有りませんが…。
此方sideの都合により、10月30日に投稿しております事をお詫び申し上げます。
また、2話に分けると、1話毎に短く成る為…敢えて、1話に纏めて居ます。
長々と成り、申し訳御座いません。>