tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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此れからの私は…<総優>  8.




<優紀side>


社長は、頷き乍ら、私に話しして下さって居た。


「そう言ってくれて良かった。
 類が、あんな風に育ったのは、少なくとも、私の責任でも在るんだ。
 松岡さんは、牧野さんから、話しを聞いた事が有るのかも知れないが…。
 幼少期の頃の内向的だった類を、少しずつ、救い出してくれたのが、静さんだった。
 そして、高校生の頃の類を…。
 あれだけ、笑ったり、自己主張を出せる様にしてくれたのが…。
 牧野さんだった。
 私達 夫婦は、大学生の頃の類と牧野さんは、付き合って居ると思って居たんだよ。
 所謂、類と牧野さんは、好き同士だと…。
 私達 夫婦は、勝手に、解釈して居たんだ。
 だが、残念乍ら…。
 類と牧野さんは、其の後に、“親友だけ…だった。”と、知って、私達 夫婦は、ショッ
 クだったんだが…ね。
 そんな頃に、類の前に、松岡さんが現れた。
 松岡さんは、元々、牧野さんの幼馴染で親友らしいね。」


だから、私は、即答した。


「はい。
 つくしとは、中学の頃からの親友としての付き合いです。」


其処に、社長は、話しを続けて、仰って下さった。


「そして、類とも、仲間だそうだね。」


だから、私は、また、其の事に関して、即答して居た。


そして、私は、私の其の当時の花沢専務の印象を包み隠さず、話しして居た。


「はい。
 ですが…。
 高校生と大学生の頃の私は、牧野(つくし)を通じて、仲間として、花沢専務を存じ上
 げて居る程度でした。
 花沢専務とは、其の当時は、殆ど、お話しをした事も在りませんでしたし…。 
 一言の会話すらさせて頂けませんでした。
 “傍に寄るな‼”的なオーラが、其の当時の花沢専務には御座いました。
 ですから…。
 其の頃は、花沢専務と私との関わりは、全く無いと言っても過言じゃ無い程でした。」


花沢社長は、其処までお話しして居た私の言葉に被せる様に、また、お話しを続けて来られていた。


「類も、私達 夫婦には、そう言って居たよ。
 其の当時の松岡さんは、既に、総二郎君とお付き合いして居た…らしいね。」


此の話しは、私の方から、広げない方が良いと思い、返事だけに留めて於いた。


「はい。」


其処に、奥様が、口を開かれた。


「今でも、総二郎さんの事は、お好きなのかしら?」
「………」


私は、西門さんの立場を考えた時…。
気安く返答出来ないと思って居た。


今では、妻帯者で居らっしゃる西門さんに…。
私の発言に寄り、西門さんに、ご迷惑をお掛けするかも知れないのだから…。


だから、私は、『Yes』とも、『No』とも、返答出来なかった。


だからだろうか?
奥様は、更に、私に訊かれて居た。


「松岡さんが、今でも、総二郎さんをお好きだというのなら、もう、其のお気持ちは、お
 捨てに成った方が宜しいでしょうね。
 今では、総二郎さんは、西門流の繁栄の為、ご結婚されたのだから…。」


其の意見は、ご最もな意見だと、私も思えた。


だから、私は、返事をするだけに留めて於いた。


「はい。」


そして、此処で、何故、私が、呼び出されたのか?
家元夫人からの言葉で、多分、核心の話しに入ったのだと、私は、思って居た。


「其れで…ね。
 松岡さん…。
 松岡さんには、類との結婚を考えて欲しいのよ。
 類をあれだけ、コントロール出来るのは、牧野さんか、松岡さんしか居ないのよ。
 類をコントロールするのは、誰でも出来る訳では無いわ。
 だけど…ね。
 牧野さんは、初めから、司さんのフィアンセでしょ。
 もう、ご結婚も決まって居るらしいじゃない。
 あの『鉄の女』と言われている楓さんが、ニコニコし乍ら、仰って居たのよ。
 余程、喜んでお出での様子だったわ。
 だから…ね。
 松岡さんに、類のお嫁さんに成ってもらいたいの。
 如何かしら?」
「………(苦笑)」


此の時点で、私は、苦笑いしかなかった。


何故なら、私の中で、花沢専務の事を、恋愛の対象者として観た事は、一度も無かったのだから…。


焦るというよりも、何故、私は、花沢専務のご両親で在られる 花沢社長と奥様に、其処まで、過剰評価されているのか?
分からなかった。


何故なら、今の今まで、花沢専務のご両親で在られる 花沢社長と奥様との接した回数は、数える程しか無かったのだから。


不思議がってもしか無い事だと、私は、思って居た。


だが、取り敢えず、此のお話しの返事は、待ってもらう事にした。


「申し訳御座いませんが…。
 お返事は、待ってもらえますでしょうか?
 お時間を頂けると幸いです。」


そうお話しした私に、花沢専務のご両親で在られる 花沢社長と奥様は、頷き乍ら、答えて下さった。


「そうだな。
 急に言われて、そう簡単に返答出来ないだろうから…な。」
「そうですわね。
 松岡さん…。
 良いお返事を、待って居ますね。」
「………(微笑)」


私は、答える事が出来ず、ニコっと笑っただけに、留めて於いた。



<総二郎side>


俺は、或る日の事…。
類から、呼び出されていた。


話しの内容は、多分、優紀の事だろう事は理解出来て居た俺だった。


だが、俺は、普段、直接、類から呼び出される事が無いからか?
不吉な話しだろうとも思って居た俺だった。



そして、俺は、類から呼び出されたBARに向かって居た。


そして、類から、口火が切られた。


「総二郎…。
 俺の父さんと母さんが、如何も、極秘で、松岡に会った形跡が在るんだよね。
 多分、俺との結婚を、松岡に打診したんじゃ無いかと思うんだけど…。」


俺は、頭から、湯気が噴き出たんじゃねぇか?
って位ぇ、類への怒りの言葉しか出て来なかった。


「はぁ~??
 如何いう意味だよ?
 “優紀は、『俺の女』だ‼”って、ずーっと、言ってるよな?
 何で、優紀が、類の嫁さんに成らなきゃいけねぇんだよ?」


類は、其れでも、飄々と、答えて来やがった。


「だ・か・ら…。
 俺が、言ってるんじゃ無くて、俺の親が、勝手に言ってるの。」


俺は、もう、類と、格闘する勢いで、類に向かって居た。


「どっちでも、一緒だろ?
 俺は、ぜってぇ、許さねぇからな。
 類…。
 俺は、ぜってぇ、阻止して遣るから…な。
 覚えて於けよ‼」


だが、類を睨み付けている俺に対して、類は、そんな事位ぇじゃあ、ビクともしねぇんだよな。


だから、飄々と、類は、俺に言って来やがった。


「だ・か・ら…。
 今の、総二郎じゃあ、何も、言えないでしょ‼
 まだ、妻帯者のままでしょ。
 だから、一日でも早く、離婚の手続きを取りなよ‼
 俺は、知らないよ‼
 松岡が、如何し様も無く成って、姿を隠しても…。
 松岡は、牧野と同類の人種でしょ‼」


俺は、ハッと成って居た。


優紀が、追い詰められる事も、予想出来る。


そう成れば…。
過去の牧野の様に、姿を隠そうとするかも知れないって事も、考えて置かなければ成らなかったのだ。


類は、俺に、其の事を教え様として居た事に気付けた俺だった。



<此の二次小説『此れからの私は…<総優>  8.』は、私共の確認ミスに寄り、公開
 解除して居た時間が御座いました。
 申し訳御座いませんでした。
                    お詫び文掲載日…2020.1.26 0:03>

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