tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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此れからの私は…<総優>  13.




一方、社長室に向かって居た優紀は、緊張し乍ら、社長室のドアをノックして居た。


【コンコン】…優紀が社長室のドアをノックした音。


「松岡です。」
「入りなさい。」


社長から、声が掛かったので、一言、声を掛けて、優紀は、ドアを開けて入って居た。


「失礼致します。」


そして、驚愕して居た優紀だった。


何故なら、お会いした事が無くても、花沢物産 社長の目の前のソファーに座って居る人物が、誰なのか位は、優紀にも、分かるからだった。



なので、優紀は、慌てる様に、社長に声を発していた。


「あの…。
 お客様が、居らっしゃるとも知らず、申し訳御座いませんでした。」


だが、社長は、飄々と、答えていた。


「松岡さん…。
 松岡さんを呼び出したのは、私では無いんだよ。
 私の目の前に座って居る西門流 家元…何だよ。
 態々、紹介しなくても、松岡さんは、家元の事は、知って居るだろ?」


優紀は、ホッとした様に、答えていた。


だが、家元の呼び出しには、些か、緊張気味だった。


「はい。
 存じ上げております。」


其処で、家元は、優紀の方を向いて、優紀に声を掛けていた。


「貴女が、『松岡さん』だね。
 初めまして…で、良かったかな?」


なので、優紀は、恐縮して、答えていた。


「はい。
 ご挨拶が遅く成り、申し訳ございませんでした。
 私は、花沢物産 専務 第2秘書をしております、『松岡優紀』と、申します。
 お初にお目に掛かります。」


此の時点で、家元は、優紀の人と成りを、理解して居たのだ。


流石、家元とも言うべきか?
家元は、一目で、其の人の人と成りを見分ける事が出来るのだ。


家元に限らず、F4の父親軍団の全てがそうなのだが…。
所謂、其の人の人と成りを、第1印象だけで、大体は、検討が付いて居たのだ。


其れに、優紀の事を、既に、認識していた総二郎の父親で在る 家元の西門修一郎は、“通りで、あの気難しい孝が、気に入る筈だ‼”と、思って居たのだった。



そんな時…。
優紀は、総二郎の父親で在る 家元から、訊かれていた。


「松岡さんは、総二郎と別れてから、一切、逢って居ないらしいね。」


優紀は、其処は、総二郎の為にも、しっかり、総二郎の父親で在る 家元に返答していた。


「はい。
 西門さんは、ご結婚されているお方です。
 将来の西門流を背負って立つお方です。
 私の様な、一般家庭の娘は、西門さんには、相応しく在りません。
 ですので、お逢いする事は、今後も御座いません。」


総二郎の父親で在る 家元の西門修一郎は、優紀の其の凛とした佇まいに、将来の次期家元夫人のオーラ―を感じていた。


自身の息子で在る 総二郎が、優紀に惹かれた訳が、分かった様な気がしていた。



そんな風に、家元と優紀が、お互いを紹介し合って居た処に、総二郎が、類を伴って、類の父親で在る 花沢物産 社長の花沢孝の執務室に現れたのだった。


先ずは、社長室に入室前に、礼儀として、ノックをしていた。


【コンコン】…類が、社長室のドアをノックした音。


「父さん…。
 俺だけど、入るよ‼」


と、言って、社長室のドアを開けた類よりも、総二郎が、先に、社長室に入って居た。


此れには、自身の息子で在る 総二郎の行動に、総二郎の父親で在る 家元の西門修一郎は、苦笑いだった。


そして、社長室に入って来た総二郎と、目と目が合って、驚愕して居るのは、優紀だった。



まるで、優紀は、総二郎に訴えるかの様だった。


“何故、総二郎さんが、此処(社長室)に居るの?”と…。



だが、総二郎はというと、そんな事よりも、自身の父親で在る 家元に、怒りしか無かったのだ。


「何故、家元が、此処(花沢物産 社長室)に居るんだ⁉
 何しに来たんだ‼
 迷惑だろ?」


だが、総二郎の父親で在る 家元の西門修一郎は、飄々と、総二郎に答えていた。


「私は、松岡さんに会いに、此処(花沢物産 社長室)来たんだよ。」


其れでも、総二郎の怒りは、収まらなかった。


「其れが、“迷惑だ‼”って、言ってんだよ‼
 分かんねぇのかよ?」


勿論、優紀は、秘書なので…。
優紀が、立ったままなのは、分かり切って居るのだが…。


未だ、類&総二郎&優紀は、立ったままだった。


其れだけ、総二郎はというと、興奮状態だったのだ。
総二郎は、自身の父親で在る 西門流 家元に対して、威嚇して居たのだった。



だが、類は、自身の父親で在る 花沢物産 社長の隣のソファーに、座り始めた。


だから、“長い話しに成るだろう。”と、優紀は、其の場を後にし様としていた。


「社長…。
 私は、職務に戻ります。」


そして、優紀が、其の場を後にし様と思って居た処に…。
総二郎が、優紀の細い手首を掴んで、咄嗟に、引き寄せて、抱き締めた。


其の咄嗟の総二郎の行動に、驚愕で、固まってしまって居た優紀だった。


だが、我に返った様に、優紀は、総二郎に、口火を切って居た。


「西門さん…。
 腕を離して下さい。
 私は、職務中です。
 お願いします。」


其の優紀の言葉の楊箸を取るかの様に、総二郎は、言って除けていた。


「じゃあ、仕事中じゃ無かったら、良いのか?」


だが、総二郎の其の言葉に、優紀は、一瞬、言葉を失って居た。


「………。
 そういう意味では在りません。」


だが、優紀は、総二郎を窘める様に、返答していた。



だが、総二郎は、暫く、優紀の身体を、自身から離せず、堪能していた。



其処に、自身の父親で在る 西門流 家元の目付きに反応して、諦めるかの様に、優紀を自身の身体から、引き剥がしていた総二郎だった。


だが、総二郎は、自身の父親で在る 西門流 家元を睨み付ける事は忘れて居なかった。


其処で、総二郎は、優紀に、伝えていた。


「後で、LINEするから…。
 『既読スルー』するなよ‼」と…。
「………」


其の総二郎の言葉に対して、何も答え様としなかった優紀だった。


なので、怪訝な顔付きをして居たのは、総二郎の方だった。



そして、優紀は、社長と家元の方を向いて、一礼をした後…。
類の父親で在る 花沢物産 社長の花沢孝の執務室を後にしていた優紀だった。

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