tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Remember me…<つかつく>  15.




其の後、つくしは、司の母親で在る 楓と道明寺邸にて、再会していた。


そして、つくしは、司の父親で在る 保とは、『初めまして』という状況だった。


「道明寺会長…。
 初めまして…。
 『牧野つくし』と、申します。
 宜しくお願い致します。」


つくしは、保に、そう言って、お辞儀をし乍ら、挨拶を交わしていた。


保は、満足そうに、つくしに頷いて居た。



だが、つくしは、楓に対して、言いたい事が、山程、有った。


だが、楓から、先手を取られてしまったつくしだった。


「つくしさん…。
 漸く、記憶が戻ったらしいわね?」


つくしは、其の楓の言い分にも、呆気に取られていた。


「社長も、人が悪いですね?
 私には、初めて会った様に振舞っていらっしゃいましたよね?」


其処は、楓…。
つくしの言い分にも、負ける訳等無かった。


つくしは、そんな事は、分かり切って居たのだが…。
言わずには、居られなかった。


「あら、記憶を失くして居るつくしさんに、私の存在を伝えてもお分かりに成ったのかし
 ら?」


まるで、当然の如くとでも言いた気に、楓は、つくしを突いて(つついて)居た。


「いいえ、そう言う訳では有りませんが…。
 ですが…。
 余りにも…。」


楓は、つくしの言葉を遮って、言葉を繋いでいた。


「じゃあ、そう言う事ですから…。
 つくしさん…。
 此れからも、司の事を宜しくお願いしますね。
 あっ、其れと…。
 司…。
 つくしさんの住まいは、道明寺邸に成ったのよね?」


司は、急に、楓から言葉を振られたので、吃驚して、一瞬、言葉が出なかった。


「………。
 ああ。」


楓よりも、此の光景に、大笑いを始めたのは、司の父親で在る 保だった。


「あはははははは。
 此の光景は、道明寺家が、始まって以来じゃないかな?
 なぁ~、タマ…?」


タマも、笑い乍ら、保の言葉に頷き、返答して居た。


「おほほほほほ。
 そうで御座いますね、旦那様。」


つくしには、此の光景の方が、何が何だか?
分からずに居たのだった。


だから、キョトンとして居たつくしが其処に居たのだった。


だが、司は、父親で在る 保 と 使用人頭で在る タマを、じーっと、凝視したままだった。


此の状況に、楓は、呆気に取られたままの状態だった。


だから、タマは、道明寺家 御一行様に、伝えて於いた。


「此れで、此の世田谷の道明寺邸も、賑やかに成ります。
 漸く、此の世田谷の道明寺邸にも、冬の時期から春の時期が来た様ですね。
 此れで、此の世田谷の道明寺邸も安泰です。
 つくし…?
 覚悟をお決め…。
 もう、あんたは、道明寺家からは、逃げられやしないよ‼
 一日でも早く、若奥様にお成り…‼」
「………」


つくしは、タマからの随分な言われ様に、何も発せなかった。


其のつくしの様子を観て、勘違いした司は…?
此処ぞとばかりに…。
つくしに、迫り出した。


「何だよ?
 つくしは、俺と結婚したくねぇのかよ?」
「………」


睨み付けられる様に、司から言われたつくしは、言い様が無かった。


だから、つくしは、首を横に振る事だけで、精一杯だった。


何故なら、司が、つくしを覗き込む様にして見て来るので、つくしは、俯いたまま、顔からデコルテまで、赤らめて居たのだった。


其の為…。
つくしは、司の両親で在る 保と楓から、呆れられていた。



だが、司は、そうでは無かった。


つくしの其の姿にも、満足そうにして居たのだった。


だからだろう‼
司は、“此の時を逃したら、また、つくしに有耶無耶にされてしまうに決まってる‼”と、覚悟を決めた様に、真剣な顔付きに成って、つくしに話しし始めて居た。


「つくし…。
 聞いて欲しい事が有んだ‼」


そう言われたつくしは、司の方を向いて、真剣な顔付きに成って、答えていた。


「うん、何…?」


司は、生唾を呑み込んだかの様に…。
間を開けてから、話しし始めて居た。


「ああ。
 『牧野つくし』さん…。
 俺と結婚して下さい。」


所謂、司は、つくしにプロポーズしたのだった。


そして、そう言い乍ら、事前に用意して有った『エンゲージリング』を、司は、つくしの左手 薬指に嵌めて遣って居た。


其の司が、事前に用意して有った『エンゲージリング』とは…。
つくしの誕生石で在る 『タンザナイト』と『ピンクダイヤモンド』を散りばめたリングだった。



だが、つくしは、思って居た。


“司が、私(つくし)の左手 薬指に、此の『エンゲージリング』を、嵌めてくれたって
 事は、「断るな‼」って、言ってるんだよね。”と…。


そして、つくしは、司が、つくしの言葉を待って居る間、つくしを凝視して居る姿に…。


“タマさんじゃないけど…。
 私(つくし)は、もう、道明寺家からは、逃げられないのだろう。”と、悟ってしまった。


だから、言って除けていた。


「有難う‼
 嬉しいよ‼」


司は、つくしの言葉に、訊き返していた。


何故なら、つくしが、言って居る言葉の意味に、躊躇して居る司が、其処に居たからだった。


「つくし…。
 俺と結婚するって意味だよな?」


だから、つくしも、しっかり、返答して居た。


「はい、宜しくお願いします。」


つくしの其の言葉に、司は、両親で在る 保と楓の方を向いて言って除けていた。
司は、ホッとした顔付きに成り乍ら…。


「俺の『Birthday』の『1月31日』に、俺とつくしは、入籍する。
 異論はねぇよな?」


保と楓は、了承の言葉を司とつくしに伝えて居た。


「「異論は無い。
  了承した(わ)。」」


此れで、やっと、司とつくしは、幸せの階段の扉の前に立ったのだった。



fin

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