Valentineday【あの笑顔を見せて】…<つかつく> 続編②
つくしは、1月31日まで…。
『試験勉強』 と 提出物で在る『論文の作成』 と タマに寄る『編み物教室』と…。
多忙を極めていた。
そして、『試験勉強』 と 提出物で在る『論文の作成』は、何とか…目途が付いて居た。
所謂、1月31日には、『学年末試験』も終了して、提出物で在る『論文の作成』も、期限までには仕上げて、提出する事が出来たのだ。
そうなので在る。
タマに寄る『編み物教室』だけは…。
最後まで、仕上げる事が出来なかったのだ。
だから、NYに渡米後も、2月14日までには、編み物は仕上げられる様に、タマには伝えて、頑張る事にした。
何故なら、1月31日は、司の誕生日なのだ。
なので、つくしは、司の誕生日の為に…と。
司が高校3年の誕生日の時にもプレゼントしたあの『司の顔型クッキー』と…。
其れに合わせて、『Valentineday』の為の『chocolate』と…。
つくしは、手作りをする為に、其の時間を割き、手作りに精を出して居た。
なので、其の為…。
編み物(マフラー)の出来上がりが遅れてしまって居たのだ。
なので、つくしは、タマから、或る程度、つくし一人でも出来る事は教わってから、渡米する事にしたのだった。
そして、つくしは、司の誕生日に、司にTELを掛けた。
生憎、司は、多忙を極めて居たので、つくしのTELには出れなかった。
だから、つくしは、司の携帯に留守電を残して於いた。
「Happy Birthday‼
司…。」と…。
後で、つくしの留守電を聞いた司は…。
勿論、此のつくしからの留守電を保存する事は、忘れて居なかった。
何故なら、何時でも、聞ける様にする為だった。
そして、司は、つくしに会えない分、つくしからの声の『Birthday present』を喜んでいた。
そして、つくしは、司のプレゼントの為に手作りした『司の顔型クッキー』 と 『Valentineday』の為に手作りした『chocolate』 と 『編み物(マフラー)』だけを持参して、NYに渡米したのだった。
何故なら、タマから、言われていた。
「此方から、荷物を持参しても、どうせ、彼方(NY)には用意されているだろうから…。
持参した方が、バカを見るよ‼」と…。
だから、タマの言う通りに、持参せずに於いた。
つくしにしたら、厚かましいとは思ったのだが…。
そして、つくしは、PJに乗る前に、タマに頼んで於いた。
「タマさん…。
進の事を、宜しくお願いします。」と…。
タマは、笑顔で、つくしに返答していた。
「承知した。」と…。
そして、つくしは、楓の言う通りに、2月初旬には、NYの地に着いて居た。
そして、NYの道明寺家専用PJの空港に到着したつくしは、道明寺家の執事の誘導の下…。
リムジンに乗り換えて、NYの道明寺邸に足を踏み入れていた。
其の場所は…。
そう、嘗て、つくしが高校生だった頃、楓から、追い返された場所…だった。
つくしにとっては、良い思い出は無い場所だったのだ。
だが、つくしは、楓から、招待を受けて、此処(NYの道明寺邸)に来たのだ。
今のつくしは、楓を『お義母様』と呼んでいる。
否、呼ばされている。
だから、今のつくしは、“怖がる事は無い。”と、自分自身に言い聞かせるのだった。
そして、出迎えたのは、道明寺邸の使用人だった。
楓から、言付かっているとの事だった。
そして、つくしが、誘導されて通されたお部屋とは…。
司の自室の隣部屋だった。
実は、続き部屋に成って居るとの事だった。
司は、まだ、知らされて居ないらしいのだが…。
なので、つくしは、此の通された部屋に入っている間に、まだ、仕上がっていないマフラーを編む事にしていた。
なので、つくしは、真剣に、マフラーを編んで居たので、使用人の呼び掛けの言葉に、気が付いて居なかった。
楓が、早目に帰宅して帰って居たのだった。
なので、楓の部屋に、つくしは、挨拶に訪れる事に成ったのだ。
そして、つくしは、楓の部屋に通された。
つくしは、楓に声を掛けていた。
「お義母様…。
宜しくお願いします。」
楓も、つくしに、返答していた。
「つくしさん…。
司の事を宜しく頼みますよ。
あの息子(こ)が、きちんと、執務を熟す為には、貴女が必要なの。
あの息子(こ)の頑張りは、貴女次第なの。
其処の処を、しっかりと、宜しくお願いしますね。」
「………」
つくしは、楓の言葉に、ギョッとしていた。
だから、つくしは、返答出来ずに居たのだ。
で、部屋に帰って来たつくしは…。
司が、帰って来るまで、マフラー編みと格闘していた。
其の日の司は、深夜近くに成ってのご帰還だった。
で、つくしは、司の帰宅を知らされていた。
つくしは、慌てて、エントランスホールに向かうのだった。
司は、つくしが、NYに渡米して来て居る事を知らされて居なかったので、つくしが、NYの道明寺邸に居る事に、驚愕顔を崩さずに居た。
つくしも、楓から…。
「内密に…。」と…言われていたので、実は、司には、言えなかったのだ。
だが、司は、つくしの腕を引っ張って、エントランスから、一目散に自室に向かって居た。
其の間…。
司は、一切、つくしに言葉を交わして来なかった。
つくしは、司の其の態度に、ギョッとしていた。
つくしには、司が、怒って居る様に、感じたからだった。
当の司は、つくしが、NYに居た事が嬉しくて、言葉に出来ないだけだったのだ。
で、司は、自室に入って直ぐ、つくしに、「何故、NYに居るんだ?」と言う事を、問い質していた。
なので、つくしは、楓から届いた手紙を、司に見せていた。
そして、納得した司だった。
だが、何時まで、つくしがNYに居るのか?
知りたい司は、つくしに訊いて居た。
「何時まで、つくしは、NYに居る事が出来るんだ?」
だから、つくしは、取り敢えず、答えるだけした。
「お義母様からは、“大学の春期休暇の間…。”と、聞いて居るだけで…。
日にちまでは、確認して居ないの。
だから、何時までかは、此れから、相談に成ると思うけど…?」
司は、納得したのか?
つくしには、頷いて魅せていた。