遅れて来た初恋…<ALL CP> 8.
だからだったのだろうか?
総二郎は、稽古が終わってから、優紀に声を掛けて居たのだった。
総二郎自身、何故、優紀に声を掛けたのか?
分からずに居たのだ。
だが、そんな総二郎にも、優紀に興味を持った事は認識して居たのだった。
で、総二郎は、優紀を誘って居たのだった。
「優紀ちゃん…。
此の後、時間在る?」
其の時の総二郎は、考えあぐねて居る様子の優紀の言葉を、じーっと、待って居たのだった。
実は、此の時の優紀の気持ちは、総二郎の意図している所が何処に在るのか分からず…。
如何答え様か?
悩んでいたので、直ぐには、返答出来ずに居たのだった。
「………。
はい。
大丈夫と言えば、大丈夫…。
何ですが…。」
其の優紀の言葉に、総二郎は、間髪入れずに、返答して居たのだった。
「じゃあ…さ。
今から、食事に行かねぇか?」
優紀は、一瞬、総二郎からの言葉に、戸惑ったのだが…。
総二郎からの折角のお誘いなので、就いて行く事にしたのだった。
「はい、ご一緒させて頂きます。」
其の優紀からの言葉を聞いた総二郎は、優紀を連れ出したのだ。
しかも、行先は、東京メープルのレストランの個室…。
総二郎は、東京メープルの支配人に連絡をして、レストランの個室を手配させて居たのだった。
優紀と云えば…。
初めて入った東京メープルのレストランの個室だったので、興奮気味だったのだ。
其の後、優紀は、少し、お酒を飲み過ぎた様で…。
ほろ酔い気味だった。
なので、総二郎は、支配人を呼び出し、部屋を手配する様に、伝えて居たのだった。
そして、総二郎は、優紀を抱き抱える様にし乍ら、部屋に連れて行ったのだ。
そして、総二郎は、如何してこう成ってしまったのか?
考えあぐねる程…。
不思議だったのだが…。
総二郎と優紀は、其の時に、そういう関係に成ってしまったのだ。
其の時の優紀は、『初めて』だったのだ。
総二郎は、考えてしまった。
“何故、優紀ちゃんは、『初めて』を俺に捧げたのか?”と…。
其の時の総二郎は、複雑な気持ちのまま…。
次の日の朝に、優紀とは、別れたのだった。
だが、其の後の総二郎は、どれだけ、『3回ルール』の女遊びをしても…。
総二郎の頭からも…。
勿論、総二郎自身の身体からも…。
優紀の残像を求める総二郎が、其処に居たのだった。
なので、其の後の総二郎は、どんなに、『3回ルール』の女遊びをしても、『コト』が、上手く、運ばなく成ってしまって居たのだ。
総二郎は、あの日に優紀と別れる際に…。
優紀に言った言葉を思い出して居たのだった。
「此れからは、『仲間』と言う事で、宜しく‼」と…。
今の総二郎は、あの言葉を優紀に言ってしまった事を後悔して居たのだった。
其れに、総二郎は、初心な優紀には、言ってはいけない言葉だったと、自負もして居たのだ。
唯、あの時、優紀に言った言葉は、実は、総二郎自身に言って居た言葉だったのだ。
何故なら、優紀にのめり込みそうに成って居る総二郎自身が居て、そう成る事が怖くて、自分自身の戒めの為に言った言葉だったのだ。
だが、あれ以来、優紀は、F4&T4の集まりに、一切、来なく成ってしまったのだ。
優紀は、総二郎に迷惑を掛ける事が辛いと考えて、集まりに参加し無く成ったのだった。
だから、優紀は、総二郎から、何を言い訳されても…。
一切、頑なに、集まりには、参加し無かったのだ。
勿論、つくしは、総二郎に、疑いの眼差しで観て居た事は言うまでも無い。
総二郎は、総二郎自身の気持ちが、如何しようも無く、優紀に向いて居る事に気が付き、優紀自身が、総二郎の気持ちに気が付いてくれるまで、待つつもりで居たのだ。
だが、どんなに待っても、優紀は、総二郎を拒絶し始めていた。
総二郎は、後悔するも…。
優紀との関係が、更に、後退している事を感じて、かなり辛い日々を過ごして居たのだった。
勿論、其の後の総二郎は、一切、『3回ルール』の女遊びをして居なかったのだ。
だが、其の事を誰が証明出来る筈も無く、もし優紀に伝えるとする成らば…。
自己申告しか無かったのだ。
優紀が、其の事を信用してくれるのか?
総二郎は、不安でしか無かったのだ。
そんな時…。
優紀は、間宮先生のお供で、茶会に出席して居たのだった。
勿論、其の場には、総二郎も、亭主を務める為…。
出席して居たのだ。
総二郎は、優紀との偶然の再会に、喜んで居たが…。
優紀は、複雑な顔付きに成って居たのだった。
だが、其の後の総二郎は、茶会が終了後…。
強引に、優紀を誘い出し、食事に連れ出して居たのだった。
其処で、総二郎は、総二郎自身の気持ちを優紀に伝えて居たのだ。
勿論、あの日に言った総二郎の言葉の意味も…。
優紀は、総二郎の言葉に納得して居たのだ。
其処で、総二郎は、優紀に伝えて居たのだった。
「こんな俺だけど…。
俺と付き合ってくれねぇか?」と…。
優紀は、涙を流し乍ら、喜んで居た。
そして、優紀は、総二郎に了承の意の言葉を告げて居たのだった。
「はい。
宜しくお願いします。」と…。
そして、総二郎と優紀は、付き合い始めたのだった。
総二郎には、優紀と付き合い始めて分かった事が有ったのだ。
優紀が、以前から、総二郎の事を好きだったと言う事を…。
総二郎は、思って居た。
“だったら、もっと、早く言えよ‼
こんなに悩んで損したぞ‼
けど…。
優紀の気持ちに気が付いて居なかった俺って…。
どんだけ何だよ。
本来なら、優紀が俺に、『初めて』を捧げて来た時点で、気が付くよな?
普通…。
今更だよな。
まあ、良いっか?”と…。
流石は、元 ちゃらんぽらんな総二郎の発想だった事は言うまでも無い。
<此の二次小説『遅れて来た初恋…<ALL CP> 8.』の中で、優紀が『ほろ酔い』
に成るシーンが出て来ます。
優紀は、此の時点に於いて、誕生日を迎えて居るという設定で、20歳に成って居ると
見做して、ご覧下されれば幸いです。
宜しくお願い申し上げます。>