遅れて来た初恋…<ALL CP> 14.
其処で、類は、司を威嚇する様な言葉を言って除けて居たのだった。
「あんまり、しつこくすると…。
牧野に逃げられるじゃ無いの?」
司は、思いっ切り、類を睨み付け乍ら、威嚇して言って除けて居た。
「はぁ~??」
其処に、F2は、慌てる様に、小声で、類を窘めていた。
先ずは、あきらから…。
「類…。
ややこしく成るから、此れ以上、司を挑発すんじゃねぇぞ‼」
そんな類は、あきらに、負けじと、言って除けていた。
「でも、マジで、司って…。
しつこそうでしょ?」
其処に、総二郎も、参戦していた。
「分かってても、其れ以上、言うなって…。」
だが、類も、此処だとばかりに、言って除けていた。
「だって…。
司が、大人しいと、世の中、平和でしょ?」
其の類の言葉には、F2は、類を睨み付けていた。
だから、類は、F2に了承の言葉を、伝えて居た。
「分かったよ。
もう、言わなきゃ良いんでしょ‼」
F2は、尚も、類を睨み付け乍ら、同時に、言葉を発して居たのだ。
「「そう言う事だ‼」」と…。
そして、そんな事が有った数日後のそんな或る日の事だった。
司&つくし&滋が、招待されていた『party』で、事件は起こったのだ。
其の日の『party』は、パートナーの同伴は無くても良かったのだが…。
何時も通りに、つくしは、司のパートナーとして、其の『party』に出席して居たのだった。
其の時に、『道明寺HD』の代表として、出席して居た司は、挨拶廻りの際…。
司とつくしとは、少しの間、離れた瞬間が有ったのだ。
其の時に…。
つくしにとっては、見ず知らずの女性が、つくしに近付いて来て、行き成り、つくしに、罵声を浴びせ始めたのだった。
「ちょっと、貴女…。
如何いうおつもりかしら?」
つくしは、訳が分からず、素っ頓狂な言葉を発してしまって居たのだった。
「へっ??」
其れでも、尚、此の女性の怒りが収まらないのか?
此の女性は、つくしに罵声を浴びせ続けて居たのだった。
「貴女ねぇ…。
折角、お父様から、道明寺様のパートナーに成れる様に、道明寺家にお願いしてもら
って居るのに…。
貴女のお陰で、貴女が居るから、私は、“必要ない。”と、言われたのよ。
道明寺様に近付く事は、いい加減に為さらないで下さるかしら?」
だが、つくしは、困惑して居たのだった。
「私に、そんな事を言われても困るんですが…。
私は、道明寺家から頼まれて、パートナーをして居るだけなので…。
其の事に関しては、道明寺家に、確認して下さい。」
其のつくしの言葉に、更に、此の女性は、逆上したのだ。
だからだったのだろうか?
怒り狂う様な、罵声をつくしに浴びせるのだった。
「はぁ~??
何よ、偉そうに…。」
其処に、つくしと其の女性の様子を窺って居た滋が、つくしの傍まで来たのだった。
そして、つくしの代わりに、滋は、其の女性に、言って除けるのだった。
「あのねぇ…。
貴女じゃあ。
あの『道明寺司』を扱う事は無理よ。
『道明寺司』という男は…ね。
女性が近付くだけで、寒気を感じて、顔から身体中が、真っ赤に成って、下手すれば、
痒みを伴って、危険を伴う事も有るのよ。
此の私でも、つい最近…。
やっと、此処に居る私の親友のつくしのお陰で…。
『道明寺司』の横に居るつくしの傍に、私が居ても…。
『道明寺司』の身体からは、症状が出なく成って来た所なのよ。
貴女なら、間違い無く、症状が出るわね。
信じられないなら、試しに、『道明寺司』に近付いて視たら…。」
そんな挑戦的な滋の言葉に、挑発された様に…。
其の女性は、言って除けて居たのだった。
「良いわ、近付いて視るわよ。
もし、道明寺様が、何も起こらなければ…。
道明寺様のパートナーの座は、私に譲ってもらうわよ。
良いわね。」
つくしは、云々言う間も無く…。
其の女性は、司に近付いたのだった。
其の途端、司の症状が出始めたのだった。
しかも、司の罵声だけが、『party』会場に、響いて居たのだった。
其の女性は、先ず、甘ったるい声で、司に近付き、声を掛けたのだった。
「道明寺様…。」と…。
だが、司にとっても、見ず知らずの其の女性から声を掛けられた事で、司が不機嫌MAXに成ると同時に、先ずは、司の腕に、赤味が出始めたのだった。
「はぁ~??
お前ぇ…誰だ?
お前ぇのせいで、寒気はするは…。
腕が、赤く成って、痒みを伴ってるじゃねぇか?
如何してくれんだ?
あぁ~??」
司は、スーツの上着を脱ぎ、シャツの腕を捲り、腕の赤く成って居る場所を掻きむしる様に、腕を掻き乍ら…。
其の女性を威嚇して居たのだ。
尚、司は、其の女性を罵倒し始めたのだった。
「俺の前から失せろ‼
二度と、俺の前に其の面を見せるんじゃねぇ‼
邪魔だ‼
退け‼」
と、司は、SPに目配せをし乍ら、冷淡な目付きで、威嚇して居たのだった。
其処に、司に縋る様な目付きで、其の女性は、言葉を発して居たのだった。
「そんな…。」
勿論、其の時の女性は、司の赤く成った腕を摩るつもりで、司の腕に触れようとして居たのだ。
だが、容赦ない司の態度は、更に、其の女性を威嚇して居たのだった。
「お前ぇの様な汚ぇ手で、俺に、ちょっとでも触れて視やがれ‼
其の汚ぇ手で触れられた場所は…。
下手をすれば、赤く成り、腫れ上がって、水泡が出来る。
もしも、あんたのせいで、俺の身体に、水泡が出来れば…。
たっぷりの慰謝料請求をして遣るから、楽しみに待ってろ‼」
「………」
其の女性は、言葉が出せない程、驚愕して居たのだ。
しかも、司の目配せ一つで、道明寺家のSPに寄って、其の女性は、連れ出されて居たのだった。
何方にしても、『party』会場を見渡せば…。
其の女性は、居た堪れなく成って居たので、『party』会場から、抜け出したく成って居たのだ。
本来の其の女性の目的は、つくしに恥を掻かせて、其の女性自ら、『party』の出席の際の司のパートナーの座に就く事だったのだ。
なのに、恥を掻いたのは、其の女性自身だったのだ。
其の女性が、後で知った事の様だったのだが…。
つくしは、道明寺家が、唯一、認めた司の彼女だと、認識したのだった。
だが、此の一件で、道明寺家を怒らせた其の女性の親の会社は、其の後、窮地に陥ったのだった。
勿論、此の情報は、経済界の有力者達に知れ渡る処と成り、世間では、つくしが司の婚約者との認識に成った事は言うまでも無かったのだ。
其の時の滋は、自慢気だったのだ。
「ほら…ね。
つくしは、司の症状を初めて観るんじゃない?
赤く成ったでしょ。
私でも、親の策略で、初めて会った時は、赤く成ってたわよ。
其れに、私でも、最近まで、司の近くに寄る事も出来なかったのに…。
あの女が、そう簡単に、近寄れる訳無いじゃない。」
つくしは、滋の言葉に、疑問視する処なのだが…。
司が、本当に、赤く成る所を見てしまったので、驚愕気味だったのだ。
“本当に、赤く成るんだぁ~。
お姉さんの言う通りだったんだね。”と…。
つくしが、そう思って居た処に…。
司は、つくしの傍に近付き、思いっ切り、司は、つくしを抱き締めて居たのだった。