ワーカホリック~仕事中毒~…<つかつく> 5.
つくしは、司の返答と共に、此の場を立ち去ろうと、司に、言って除けて居たのだった。
「あの~。
部屋に帰りたいので、此の腕…。
離してもらえますか?」
つくしは、司が握ったままに成って居るつくしの腕を観乍ら、言って除けて居たのだった。
だが、司は、つくしの言葉とは裏腹に、尚も、つくしの腕を強く握り直して居たのだった。
そして、尚も、司は、つくしに訊き出そうとしていたのだった。
「お前…。
何階に住んでる?」
つくしは、此の司の言葉に、返答する気に成らず、司に、悪態を突いて居たのだった。
「はぁ~??
如何して、あんたに教える必要が有るの?
良いから、今直ぐ、私の此の腕から、貴方の其の手を離しなさい‼」
つくしは、司から、離れようと、藻掻いて居たのだった。
実は、既に、エレベーターの階ボタンを押していたつくしだったので、1Fのエントランスに、エレベーターが、到着して居たのだ。
なので、乗り込もうとするつくしと、引き留めようとする司との間に、一悶着が起こって居たのだった。
つくしと一緒に、エレベーターに乗り込んで来た司を、追い出そうと、つくしは、司に、悪態をつくしのだった。
「貴方のお部屋は、最上階でしょ⁉
だったら、専用エレベーターで、どうぞ‼
此処は、最上階の専用エレベーターと違って、セキュリティ対策の無いエレベーターな
ので、貴方は、最上階の専用エレベーターに行けば…?」
だが、司は、つくしに、訊き出す事に、必死に、成って居た。
「だったら、お前の部屋の階数を、教えろよ‼
どうせ、こっちで、調べたら、分かるんだし…よ。」
そう言い乍ら、つくしを覗き込んでいた司の一瞬の気の緩みを利用して、つくしは、司をエレベーターから、追い出す事に、成功して居たのだった。
なので、司は、1Fエントランスに取り残された形で、舌打ちをして居たのだった。
「チェッ‼」と…。
だが、司は、密かに、思って居たのだった。
“あいつ…。
〇階に、降りたな‼”
そうなので在った。
唯では、納得しない司が其処には、居たのだった。
エレベーターから降ろされて、一瞬、イラっとした司だったのだが…。
司は、つくしが降りたエレベーターの階数をチェックする事を思い付いたのだった。
そして、司は、更に、思うのだった。
“あいつ…。
俺に、敬語を使って居なかったよな。
何か、あいつが身近に感じたな。”と…。
そして、司は、まだ、エントランスに控えて居た西田に、指示を出すのだった。
「西田…。
あいつの部屋番…。
調べとけ‼」
西田は、司の其の言葉には、呆れて居たのだが…。
“司様が恋をすると、こういう男性に成るのか?”と、西田が、思って居た事は、事実だったのだ。
だが、一応、返答の意を、司に、告げた西田だったのだ。
「承知致しました。」と…。
そして、其の後の西田は、楓に、此の件を伝えるのだった。
何故なら、西田は、楓から、指示を受けて居たからだった。
そして、楓からの了承を得れた西田は、つくしに害が及ばない程度に、司に伝えるのだった。
其れは、楓の意向だった事は言うまでも無いのだから…。
そして、其の後の西田は、司に向かう為に、司の執務室に向かうのだった。
「司様…。
牧野様がお住いのお部屋は、楓様の所有の物件で御座いました。」
司は、驚愕で、一瞬、言葉に成らなかったのだ。
だが、西田に、理由を問い詰める司だったのだ。
「其れは、如何いう意味だ?」
なので、西田は、楓から指示を受けた通りに、司に、伝えるのだった。
「購入者の中に、“物件を売却したい。”との申し出が有った様で御座います。
其の購入者が、牧野様の先輩で居らしたそうです。
ですが…。
また、分譲として、売りに出せば…。
色々、弊害が起こると言う事で…。
楓様が、購入為されたそうです。
ですので、其のまま、牧野様にお住み成ってもらって居るとの事で御座いました。」
だが、司にとっては、疑問が残る。
なので、司は、西田から訊き出していた。
「其の事は、あいつは知ってるのか?」
西田は、当たり障りの無い言葉で、返答するに留めたのだった。
「其処までは、私は、存じませんが…。」
なので、司は、楓に、アポを取る様に、西田に指示を出したのだ。
「ババアは、まだ、日本に居るよな?
ババアには、俺から、直接、訊く。
だから、少しの時間で良いんだ。
アポを取って於け‼」
「承知致しました。」
なので、西田も、了承したのだった。
そして、楓のアポが取れた事を西田から聞いた司は、楓の執務室に向かうのだった。
そして、楓に、確認する様に、訊き出して居たのだった。
「何故、あいつをそのまま、あのマンションに住まわせてんだ?」
楓は、司の真意を探るべく…。
司の顔色を、じーっと、凝視して居たのだった。
そして、楓は、司に、核心を突く言葉を言って除けて居たのだった。
「其れは、貴方の為よ。」
司は、楓の意図が視えて居なかったのだ。
だから、楓に訊き出していた司だったのだ。
「俺の為…?
其れは、如何いう意味だ?」
なので、楓は、言って除けて居たのだった。
本当の理由を伏せたまま…。
「貴方には、つくしさんの様な正義感の強い女性がお似合いよ。
だから、私(わたくし)は、貴方につくしさんを引き合わせたのよ。」
司は、更に、疑問が頭に浮かんだのだった。
何故なら、楓の拠点は、NY…。
だから、司は、思ってのかも知れなかった。
“何故、ババアが、あいつを知ってんだ?”と…。
だから、司は、楓に訊き出し始めて居たのだった。
「ババアは、あいつを、何時、知った?」と…。