ワーカホリック~仕事中毒~…<つかつく> 14.
つくしは、マンションを引っ越すつもりで、司の母親で在る 楓に報告した後…。
実は、幼馴染で親友の優紀に連絡を入れて居たのだった。
「優紀…。
お願いが有るんだ‼」
優紀は、つくしからの相談事なら、何時(いつ)でも、どんな時でも、相談に乗るつもりなので、間髪入れずに、返答して居たのだった。
“うん。
何…?”
つくしは、申し訳無さそうに、優紀に伝えるのだった。
「うん。
引越し場所が、見付かるまでで良いんだ。
優紀の所に泊めてくれない?」
優紀は、“そんな事だったんだ‼”と、思い乍ら、つくしに返答するのだった。
“勿論、良いよ。
でも、つくしが、今、住んで居るマンションのつくしの部屋より、狭いけど…ね(笑)。”
そんな優紀の冗談を、つくしは、軽くスルーし乍ら、お礼の言葉を伝えるのだった。
「優紀…。
有難う‼」と…。
と言う事で、つくしは、暫くの間…。
優紀の部屋で、お世話に成るのだった。
そして、つくしは、優紀から、引っ越し理由を聞かれて居たのだった。
「ねぇ、つくし…。
あんな高級マンションから、如何して引っ越す事にしたの?」
「………」
つくしは、如何、言えば良いのか?
悩んで居たのだった。
何故なら、つくしは、幾ら、幼馴染で親友の優紀だとしても、司の事を伝える事は出来なかったのだから…。
で、如何、優紀に伝え様か?
つくしが、悩んで居る間に…。
優紀の方から、つくしを心配する様に、訊いて居たのだった。
「まさか?
つくし…。
犯罪に巻き込まれて居ないわよね?
そうじゃ無くても、つくしは、『検事』何だから…。
私は、つくしが、無茶して居ないか?
何時も心配してんだよ‼」
つくしは、優紀がそう言って、つくしを心配してくれて居る事に、嬉しく思って居たのだった。
だが、幾ら、幼馴染で親友の優紀だったとしても、心配を掛けて良い訳じゃ無いので、つくしは、正直に、優紀に伝えるのだった。
「う~ん。
実は…ね。
『お試し期間』という名目で、取り敢えず、お付き合いを始めた男性(ひと)が居るん
だけど…。
最近に成って、横柄な態度を取られる様に成って…。
“此のまま、此の人と、付き合って居ても大丈夫だろうか?”って、不安に成ってしまっ
て…。
マンションが、同じマンションだから…。
私の方から、引っ越しして、ちょっと、様子を観ようかと思ったんだ。」
「………」
優紀は、驚愕して居たのだ。
同じマンションの男性(ひと)と付き合うと言う事は…。
“其れ成りの地位に在る男性だよね。”と、思う優紀だったのだ。
“まさか、不倫…⁉
否、まさか…だとは思うけど⁉
つくしは、愛人にでも成ったのだろうか?”と…。
更に、妄想を膨らます優紀だったのだ。
だが、其の事を、つくしに訊き出せない優紀が其処に居た事は、また、事実だったのだ。
だが、つくしは、優紀の不安そうな顔付きを観て、優紀が、勘違いを起こして居る事に気が付き、誤解を解く様に、つくしは、優紀に伝えるのだった。
「優紀…。
何か、勘違いして居ないよね?
相手の人は、私達より、一つ上だよ。
其れに、私が、彼と知り合ったのは、彼のお母さんからの紹介だよ‼」と…。
優紀は、つくしからの話しを聞き、あからさまに、ホッとして居たのだった。
つくしは、端折り過ぎた優紀への説明にも、“まあ良いか?”と、心の中で、唱えるのだった。
そして、つくしは、暫くの間、優紀宅で、お世話に成って居た。
つくしにとっては、毎日が、久し振りの女子会と成った事は言うまでも無かったのだ。
そんなつくしは、毎日が、楽しくて、つくしにとっては、有意義な日々を送って居たのだった。
だが、検察庁の前で司に捕まってしまった後の司とつくしは…。
勿論、つくしは、司に捕まってしまったままだったのだ。
其のまま、つくしは、司の愛車に乗せられたのだった。
だが、司の愛車に乗って居る間中…。
司とつくしは、終始、無言だったのだ。
前だけを観て居る司とつくしだった事は言うまでも無いのだ。
そして、つくしは、久し振りのマンションに戻って来たのだった。
司は、つくしの部屋に入った途端…。
つくしの背後から、抱き締めて、つくしが司から逃げられない様に、つくしの動きを封鎖したのだった。
そして、司は、つくしの部屋で、何故、つくしが笑って居たのか?
確認するつもりで居たのだった。
「つくし…。
俺が迎えに行った時…。
何故、笑って居たんだ?」
つくしは、司の行動に対して、司が訊いて来る質問に、如何答え様か?
悩んで居たのだった。
だから、一瞬、答えられずに居たつくしだったのだ。
「………。
道明寺の取って居た横柄な態度が、無意識に取って居た態度だったと分かって、“私だ
けが怒って居たのか?”と、思ったら…。
道明寺の事を呆れたと同時に、可笑しく成ってしまったの。
だから、思って居たの。
“じゃあ、何を言っても、無駄じゃん。”って…。
そう思えば思う程…。
笑って居る私が居たの。」
司は、其のつくしからの言葉を訊いて、自分自身が横柄に成って居た事に気が付いたのだった。
其の時の司は、思って居たのだった。
“俺とつくしが、そういう関係に成って…。
俺は、無意識の内に、つくしを懐に入れられたと認識してしまったのかも…
な。”と…。
そう司が、反省して居る間に、つくしは、更に、司に言って除けて居たのだった。
「私は、道明寺の俺様な所は、嫌じゃ無いんだよ。
寧ろ、可愛いと思う時も有るんだよ。
だけど…。
『横柄な態度』 と 『俺様』 とは、少し、意味が違うでしょ‼
『横柄な態度』とは、【優越感を感じたいという心理が働くから取る態度】でしょ‼
と言う事は、道明寺は、私に、偉そうにしたかったっていう事だよね?
『俺様』とは、『自己中心的な人』の事を言う言葉でしょ?
と言う事は、【自分自身以外の人の事は、何も考えて居ない】っていう意味に取る事も
出来るでしょ?」
「………」
司は、つくしに、其処まで言われて、何も言い返せずに居たのだった。
なので、つくしは、更に、突っ込んで言って除けて居たのだった。
「と言う事は…。
道明寺は、『横柄で在り、俺様』って、事よね?」
「………」
司は、もう、何も、言えなく成って居たのだった。
だが、暫くして、司は、つくしの其の言葉を逆手に取って遣ろうと、密かに、思い付いて居たのだった。
<此の二次小説『ワーカホリック~仕事中毒~…<つかつく> 14.』に出て来る
『横柄な態度』 と 『俺様』 の意味に関しては、検索をして意味を調べさせて頂き
ました。
調べた日…2020.4.1 0:50>