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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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あれから【再び】…<総優>  続編⑧




<優紀side>


総二郎さんが、私宅(松岡家)に来て居た日の私は、家元夫人の稽古日だったのだ。


其の事を分かって居た総二郎さんは、其の日に、私の両親に会ってくれて居たのだ。


実は、未だ、私は、実家暮らしだったのだ。



そして、総二郎さんとのディナーを終えて、総二郎さんに送ってもらった私は、自宅に着く成り、父親に呼び止められたのだ。


「優紀…。
 ちょっと、こっちに来なさい。」と…。


そして、神妙な顔付きの父親に、違和感を感じ乍らも、私は、リビングのソファに座るのだった。


其処に、私の父親は、私に、訊き始めたのだった。


「優紀は、総二郎君の事を、如何、思って居るんだい?」


私は、総二郎さんの存在を、何故、私の父親が知って居るのか?
驚愕したので、私は、反対に、私の父親に訊き始めたのだ。


「何故…?
 総二郎さんとの事を知って居るの?」


なので、総二郎さんが、其の日に、松岡家に来て居た事を、話し始めた私の父親だったのだ。


「今日…。
 総二郎君が、うち(松岡家)に、来てくれたんだよ。
 挨拶に…な。
 で、此れからの優紀との事を話ししてくれたんだよ。
 総二郎君は、優紀と、結婚を前提に、一緒に、住みたいと言って居る。
 優紀は、如何したい?」


父親から、其の話しを聞いた私は、驚愕はしたモノの…。
嬉しさが、込み上げて来たのだった。


本当は、私は、総二郎さんとの此れからを危惧して居たのだ。


“もう、一緒には、居られないんじゃ無いか?”と…。


だから、家元夫人の前 や 総二郎さんの前だけは、努めて明るく振舞って居た私だったのだ。
其れは、家元夫人 と 総二郎さんには、心配を掛けたく無いという私の気持ちがそうさせて居たからだったのだ。


また、実は、そう思って居た私は、今の私の気持ちを、総二郎さんには、悟られたく無かったのだ。


だが、其の私の気持ちは、家元夫人にしても、総二郎さんにしても…。
心が痛い位に分かり切って居た様子だったのだ。


だから、総二郎さんが、動いたのかも知れない。


「もう、此れ以上、優紀を苦しめたくない。」と…総二郎さんは、私に、そう言ってくれたのだ。


だから、私にとって、私の父親には、当たり前に言えた言葉だったのかも知れない。


「出来るなら…。
 私も、総二郎さんと、一緒に、住みたいと思って居ます。」


私の其の言葉に、私の覚悟を悟った私の父親は、私に了承の意を伝えてくれたのだった。


「優紀がそうしたいのなら、そうしなさい。
 優紀の幸せが、私達にとっては、一番、大切な事だから…。」と…。


そして、其の後の私の父親は、私が、自室に向かった事を見て、如何も、総二郎さんに、連絡を入れたみたいだった。


「優紀の気持ちを聞いた…よ。
 優紀を宜しくお願いします。」と…。


そして、其の後の私は、取り敢えず、身一つで、総二郎さんのマンションで、同棲を開始したのだった。


私の荷物は、“世間の動きが、落ち着いてから…。”と、其の時は、そう言う事に成ったのだった。



<総二郎side>


俺は、優紀と同棲を開始した事で、或る事を、すっかり、忘れて居たのだった。


“何故、俺が、優紀との同棲に踏み切ったのか?”と、言う事を考えれば、分かる事だったのに…。
此の時の俺は、すっかり、頭から抜け落ちて居たのだった。



そんな頃の事件だったのだ。


あの日以来…。
俺は、優紀に、女SPを就けていたのだった。


だが、ここ最近は、優紀の会社への送迎を、俺が出来ねぇ時は、女SPだけじゃ無く、男SPも、一緒に、就ける様にして居たのだった。


其の事で、優紀への被害は、最小限に留める事は、出来て居たらしい。



だが、其の時の俺は、俺自身へのイライラで、如何しても、俺自身を許せなかったのだ。


其の事件とは…。



或る日の事…だった。
其の日の俺には、夜から、会食の仕事が、待ち構えて居たのだ。


此の会食の仕事は、優紀と知り合う前からのスケジュールで決まって居たらしく、既に、外す事の出来ねぇ所からの打診だったのだ。


なので、優紀には、SPを就ける事で、俺は、会食に向かって居たのだった。


此れが、いけなかったのだ。


実は、其の会食と言うのは、俺の祖父さんの代からの付き合いの在る 重鎮の爺さんの所との会食だったのだ。


そして、其の重鎮の爺さんは、孫娘を連れて来て居た。


実は、2~3年程前に、其の重鎮の爺さんは、家元夫人に、孫娘を紹介して、俺に宛がおうとして居たらしい。


だが、其の当時の家元夫人は、既に、優紀とは、知り合って居て、優紀を気に入って居た。


だから、家元夫人は、何れ、俺に優紀を会わそうと考えて居たらしい。


だから、家元夫人は、其の重鎮の爺さんからの打診を断って居たらしい。


だが、其の重鎮の爺さんは、何れ、俺に、直接、孫娘を紹介して、縁を結び付けようと思って居たらしい。


しかも、其の当時の俺は、遊び人を続行中…。
だから、其の重鎮の爺さんは、形だけでも、婚約に結び付けるつもりで居たらしい。


何故なら、嘗て、俺は、其の重鎮の爺さんの孫娘と遊んだ事が有ったらしい。
俺は、覚えて居ねぇのだが…。


だから、其処をネタに、強請るつもりで居たらしい。


其の重鎮の爺さんの孫娘は、其の当時から、俺の事が好きだったらしい。


なので、“また、(俺と)繋がりたい。”と、其の重鎮の爺さんの孫娘は、其の重鎮の爺さんに、願い出たそうだ。


其れが、有り得ねぇ基だったのだ。


其の時の俺は、其の重鎮の爺さんをも、其の重鎮の爺さんの孫娘をも、上手く、あしらったつもりで居たのだ。


其の時の俺が言った言葉は…。


「俺には、現在、好きな女性が居ます。
 今は、其の女性と付き合って居ます。
 将来的には、結婚も視野に付き合って居ます。
 だから、此の縁談は、お断りします。」と…。


だが、此の俺の素直なまでの言葉に、冷静に対処していると、思って居た其の重鎮の爺さんの孫娘は…。
実は、優紀に対して、怒り心頭だったらしい。


其の重鎮の爺さんの孫娘が、有り得ねぇ程の勘違いと、妬み・嫉み・嫉妬で、怒り狂う程だったとは、此の時の俺は、考えても視なかったのだ。


寧ろ、其の重鎮の爺さんの孫娘が、“大人の対応をしてくれた。”と、其の時の俺は、思って居たのだった。


此の時の俺は、本当に、馬鹿だったのだ。

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