tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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ワーカホリック~仕事中毒~…<つかつく>  16.




つくし本人が、検事総監室に呼ばれたのだった。


そして、つくしは、検事総監室に現れたのだった。


其の時に、つくしは、楓より、ソファに座る様に、促されたのだった。


楓は、手の平で、座る場所を指し示し乍ら、つくしに伝えて居たのだった。


「牧野さん…。
 此方に、お座りに成って…。」


なので、つくしは、素直に、楓の前…。
所謂、検事総監の隣に、座ったのだった。


そして、楓は、つくしに、話し乍ら、つくしの様子を見詰めていたのだった。


「牧野さんに、伺いたい事が有るのよ。」


なので、つくしは、楓の方を、見詰め乍ら、話しを促して居たのだった。


「どの様な事でしょうか?」


楓は、つくしの話し振りを観て居て、話しをストレートに伝える事にして居たのだった。


「牧野さん…。
 貴女は、司からも、懇願されたと思うけど…。
 弊社の…。
 いいえ。
 司の専属弁護士として、弊社に移って来る気は無いかしら?」
「………」


つくしは、驚愕して居たのだった。


という寄り…。
つくしは、まだ、司には、返答を渋って居る状況なので、司の母親で在る 道明寺HD 社長の楓から、言われた言葉に、如何返答するべきか?


否、如何返答する事が正解なのか?
迷ってしまって居たのだった。


なので、言葉に成らないつくしが、其処には居たのだった。


そんなつくしを観て居た検事総監は…。
つくしに、助け舟を出すのだった。


「牧野君の素直な気持ちを、お伝えすれば良いのだよ。」


だが、素直な気持ちを伝えるとする成らば…。
今のつくしにとっては、こういうしかなかったのだった。


「私は、検事です。
 今まで、私を育てて下さった検察庁に、恩を感じております。
 なので、そう易々と、先輩方を裏切る訳には参りません。」


なので、楓も、つくしに訊き出して居たのだった。


「そう…。
 牧野さん…。
 そうで在る成らば…。
 まだ、伺っても宜しかったかしら?」


なので、つくしは、了承の意の言葉を楓に、伝えて居たのだった。


「何でしょうか?」


楓は、其れでも、つくしの顔色を見詰めて居たのだった。


「貴女は、司とは、お付き合いして居なかったのかしら?」


つくしは、楓からの質問に、間髪入れずに、返答して居たのだった。


「はい、致しておりません。」


なので、楓も、更に、訊き出して居たのだった。


「牧野さんは、司の事は、お嫌いかしら?」


此の質問が、楓の口から出て来た事に、つくしは、驚愕して居たのだった。


だから、直ぐに、如何返答して良いのか?
迷っていたつくしだった。


だが、嘘を言っても、見破られる様な気がしていたつくしは、正直に、楓に、伝えるのだった。


「………。
 嫌いかと訊かれれば…。
 ご返答し難いですが…。
 ご子息とご一緒させて頂いて居て、嫌だと感じた事は在りません。
 ですが…。
 横柄な態度を取られたり…。
 俺様な物言いだったり…。
 そんな時は、嫌に成る事も在ります。
 先日も、ご子息から、道明寺社長と同じ要望の話しを打診されました。
 実は、未だ、ご子息には、ご返答致しておりません。
 私は、検事としての仕事に、誇りを持っております。
 ですので、“ご子息の為だけに…。”と、仰られても、私は、御社に、移る気は、毛頭在
 りません。」


そんなつくしに対して、楓は、司の為に後押しの言葉を、つくしに伝えるのだった。


「其れでは、司が、今後、倒れる事は、目に見えて居るわね。
 あの息子(こ)の仕事振りは、如何いう仕事振りなのか?
 ご存知かしら?」


つくしは、司から聞いて居た話しを、楓にするのだった。


「はい。
 ご子息から伺っております。
 ご子息は、お父様で在られる 道明寺会長と、同じ仕事振りだと言う事を…。
 仰って居りました。」


楓は、頷き乍ら、つくしに話しするのだった。


「そうよ。
 司から、聞いて居たのね。
 主人が倒れた要因は、『オーバーワーク』だったの。
 司も、放って置いたら…。
 主人と同じ様に、仕事が、『オーバーワーク』に成ってしまうの。
 あの息子(こ)に就いて居る秘書は、主人と私(わたくし)が、育てた敏腕秘書よ。
 其の秘書が、警笛を鳴らす程…。
 あの息子(こ)は、『オーバーワーク』に成ってしまうと、聞いて居るの。
 だから、あの息子(こ)を抑えられる人材が、必要不可欠なの。
 其れは、貴女にしか出来ないわ。
 此の短い期間で、既に、あの息子(こ)は、貴女無しでは、仕事に成らない程に成って
 しまったわ。
 あの息子(こ)が、『ワーカホリック(=仕事中毒)』に成らない様にす
 る為にも、あの息子(こ)には、貴女の力が、必要なのよ。
 貴女が、あの息子(こ)の事を好きに成れないなら、仕事としてでも構わないの。
 あの息子(こ)の為に、傍に居て遣ってもらえないかしら?」


検事総監でさえ、こんな神妙な楓を観た事が無かったのだ。


“其れ程までに、今の道明寺HDにとって、牧野君が、必要と言う事なのだろう。”と、検事総監は、心の中で、考えて居たのだった。


だが、つくしは、思って居たのだった。


“其れだけ…。
 道明寺が、横柄だって…事だよね。”と…。


だから、つくしは、楓に、伝えるのだった。


「道明寺社長は、私を買い被りだと思います。
 私で無くても、ご子息を操れる方は、他にもお出でだと思います。
 私は、ご子息の横柄な態度に振り回されるだけで、何のお役にも立たないと思います
 が…。」


楓は、つくしが、司の気持ちを知って居ると思って居たのだ。


だが、“牧野さんは、司から、知らされて居ないのか?”と、司自身を呆れるしか無かったのだった。


だから、楓は、つくしに訊いて居たのだった。


「牧野さんは、司の気持ちが何処に在るのか?
 ご存知じゃ無いのかしら?」
「………」


つくしは、楓の其の言葉に、何の返答もせず、真顔で、首を傾げるしか無かったのだった。

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