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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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あれから【再び】…<総優>  続編⑩




<総二郎side>


俺は、T3から、あんな風に言われて居たが、優紀が処置を受けている処置室の前に居た。


其の時に、家元夫人が迎えに行ってお連れした優紀の両親と、俺は、対面したのだった。


そして、優紀の両親は、俺からは、事情を聞こうとせず、其の場に居た牧野から、訊いて居た。


其の時の俺は、ショックしか無かったのだ。


優紀の両親の顔付きを観て居れば、俺には、良く分かったのだ。
俺に対する信頼度が低下してしまって居る事を…。


そして、其の後…。
牧野から事情を聞いた優紀の父親は、俺に向かって声を掛けて来た。


「総二郎君…。
 悪いが、優紀は、此方で、面倒を看るので、当分の間、優紀とは会わないでくれるか
 な?」
「………」


俺は、優紀の父親からの話しは、全く、頭に入って来なかった。


此の時の俺は、耳から耳へ…。
声だけが、俺の耳の中で、素通りしている様に感じて居た。


此の時の俺は、叫びたかった。
“そんな事は出来ねぇ‼”と…。


俺の心の中は、風が吹いて居た。


俺の心の中は、空虚とかして居たのだった。


だからだったのだろうか?
俺は、優紀の両親を、唯、観て居るだけで、言葉を発する事が出来なかった。


そんな時だった。
家元夫人が、俺の代わりの様に、言葉を発して居たのだった。


其の家元夫人の言葉は、優紀の両親へ発せられた言葉だった。


「承知致しました。
 松岡家の大切なお嬢さんの心に、身体に…。
 総二郎は、傷を付けてしまったんです。
 そう仰る事は、優紀さんのご両親として、当然です。
 愚息には、私共の方から、きちんと、言い聞かせます。
 今後の治療費に関しましては、私共で、お支払いさせて頂きます。
 其れで、愚息の行いが、許されるとは思って居りません。
 ですが…。
 取り敢えず、其方で、ご容赦願いましたら、幸いです。
 では、此れにて、失礼致します。」


そう言い乍ら…。
家元夫人は、俺を処置室の前から、連れ出した。


そして、此の時の俺は、喪失感に苛まれて居たのだった。



また、処置室前での俺は、放心状態で居たのだが…。


其の後の俺は、リムジンに乗車後…。
止め処なく、涙が出て、止まらなかった。


そんな俺に、何を言うでは無く、家元夫人は、唯、黙ったままで居た。



俺が、後で知った事だったのだが…。
家元夫人が、優紀の両親を迎えに行って居た際…。


リムジンの中で、家元夫人は、優紀の両親に願い出て居たらしい。


「此の度の優紀さんのお身体の件に関しては…。
 全て、私共の愚息が、過去に仕出かした行動に際しての罪が、優紀さんに降り掛かって
 しまった様で御座います。
 ですので、如何か、愚息を許さないで下さいますでしょうか?
 私共の愚息の過去は、如何しようも無い程の男で御座いました。
 其の愚息を立て直してくれたのが、優紀さんです。
 私(わたくし)は、“(私共の愚息の)お相手が、優紀さんで良かった。”と、喜んで居り
 ました。
 ですが、此の様な事態に成り、愚息には、罪を背負わせなくて成りません。
 そうで無ければ…。
 本当の反省とは言えません。
 如何か…。
 私共の愚息を、突き放して下さいませ。」


切実な家元夫人からの訴えに、優紀の両親…。
否、優紀の父親は、了承したそうだ。


「承知しました。
 其れで、家元夫人が宜しければ…。
 そう致しましょう。」


こうして、俺は、優紀に会う事を許されなく成った。



だが、其の後の俺は…。
少しでも、優紀の傍に居たくて…。


西門家が用意した優紀が入院して居る特別室の前に在る 控室へ…。
仕事終わりに、一旦、マンションに帰り、身支度を整えてからの俺は、毎日、其の控え室に通って居た。


勿論、道明寺総合病院に向かったとしても、優紀と会える訳ではねぇ。


寧ろ、俺の自己満足の下…。
其の控室に、毎日、行脚していた。


其れは、俺にとって、懺悔の意味も込めていた。



そんな日々も、何日、続いて居たのか?
俺には、分からない程、毎日、通い続けて居た。


そんな頃の事だった。


疲労感が溜まっていた俺は、其の場で、ぶっ倒れてしまった。


如何やら、俺は、寝ずに夜を明かしていた事が原因で、ぶっ倒れた様子だった。


そして、俺は、特別室の隣の部屋の処置室のベッドに寝かされて、点滴を受けていた。



其の事を聞き付けたらしいあきらが、見舞いに来てくれた。


そして、其の時も寝て居なかった俺に、あきらから、声が掛かったのだ。


「総二郎…。
 何…遣ってんだよ?
 こんな総二郎の姿を、優紀ちゃんが観たら…。
 如何思うよ‼」


だから、俺は、一言だけ、あきらに返事して居たのだった。


「ああ、そうだな。」



【其の時の俺の状況を、俺は、後で、あきらから聞かせれていた。


 「あの時の総二郎は、ヤバかったな。
  俺が、今までに観た事のねぇ総二郎だったぞ。
  悲壮感が漂って居て、力なく、頼りな気だったぞ‼」と…。


 其の当時の俺の事を、あきらから、後(のち)に聞いた俺は、其の時に、思って居たの
 だった。


 “そりゃあ、そうだろうよ‼”と…。】



で、俺は、あきらに、言って除けて居たのだった。


「悪ぃが、あきら…。
 頼まれてくれねぇか?」


あきらは、不思議そうな顔付きで、俺に訊いて居た。


「何を…?」


だから、俺は、あきらに伝えて居たのだった。


「司と類を、此処へ呼んでくれねぇか?」


俺の言葉に、あきらは、何か、考えて居る様子だった。


そして、あきらは、俺に言って除けて来たのだった。


「総二郎…?
 お前…。
 もしかして、何か、企んでんだろ?
 司と類を、此処へ、呼ぶと言う事は…?
 そう言う事だろ?」


察しの良いあきらは、俺の考えて居る事は、お見通しの様子だったのだ。


だから、俺は、あきらに言って除けて遣った。


「ああ、まぁ~な。」と…。


そして、あきらも、ニヤッと、俺に笑い掛けて来たのだった。



其の後…。
F3は、俺の下に、集結してくれた。


そして、あきらから、事情を聞いているで在ろう 司と類は…。
俺に、ニヤッと、笑い掛けていた。


そして、俺に、訊いて来たのだった。


「どんな仕返しをすんだ⁉」
「如何遣って、仕返しするの?」


楽しそうな司と類だった事は言うまでもねぇ。
あきらは、そんな司と類を呆れて観て居たが…。

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