あれから【再び】…<総優> 続編⑨
<此の二次小説『あれから【再び】…<総優> 続編⑨』は、不快に成るやも知れない
言葉が入って居ます。
ストーリー上、必要な場面ですので、了承願いました成らば幸いです。
お詫び申し上げます。>
<総二郎side>
あの会食の日から、数日が経った或る日の事だった。
俺の下に、SPから、連絡が入ったのだ。
此の日の俺は、家元夫人から頼まれた仕事の為…。
優紀を迎えに行けなかったのだ。
今では、俺も、柔軟に対応する事が出来る様に成り、家元夫人からの仕事にも、文句も言わずに、対応して居たのだった。
そんな俺に対して、家元夫人から嫌味を言われる程だったのだ。
「優紀さんのお陰かしら…ね。
総二郎が、文句も言わず、柔軟な対応が出来る様に成る…何てね。」と…。
まあ、今までの俺なら、家元夫人からそう嫌味を言われても仕方ねぇ位ぇ…だったのだ。
だから、今までのそんな俺は、重鎮からも…嫌味を言われ続けて居た。
「総二郎君は、次期家元に相応しくない。」と…。
だが、ここ最近は、そんな嫌味は、家元夫人だけじゃ無く…。
家元からも、重鎮からも、言われなく成って来て居た。
そして、今の俺は…?
あきらからも、嫌味を言われる程だった。
「男は、恋愛をすれば…。
『女に寄って変わる』っていう典型じゃねぇのか?
司にしても…。
総二郎にしても…。」と…。
だから、俺は、抜け落ちて居たんだろうな。
あの時の会食の意味を…。
俺は、SPからの連絡で、道明寺総合病院に、向かって居たのだった。
そして、俺は、其処で、SPから、事情を聞いて居たのだった。
俺が、あの日に会食していた女の顔を覚えて居たSPの一人は、其の女の事を警戒していたらしい。
だから、優紀への被害は、最小限に、留められたのかも知れねぇのだ。
俺が、あの日に会食した女は、優紀が、地下鉄で帰る後を、就けて居たらしい。
そして、俺と優紀が住んで居るマンションの最寄り駅に着き、優紀が地上に上がった所で、優紀の腕を取り、引っ張る様に、引き摺る様に…。
其の女は、優紀を連れ出したらしい。
其れは、一瞬の事で…。
SPさえも、一瞬の事で、予期して居なかったらしい。
SPは、優紀にバレねぇ様に、近からず、遠からず…。
優紀の後ろに、就いて居たのだ。
だから、咄嗟の事で、防げなかったらしい。
そして、優紀への暴言と、優紀の頬への平手打ち…。
其れに、後から来たその他の訳の分からねぇ女共からの殴る蹴るの暴行を、優紀は、受けていたらしい。
其れは、優紀が、意識を失ってからも、続いて居たらしい。
そして、其の女共の優紀への暴言とは…。
「西門さんは、あんたの事なんか…。
好きな訳無いでしょ?
唯、あんたは、西門さんから遊ばれているだけ…。
西門さんが、あんたを飽きたら、あんたは、ポイっと、捨てられるのよ。
良い気味だわ‼」
「………」
「良いから…。
西門さんの部屋のカギを、今直ぐ、渡しなさい‼」
「………」
優紀は、何も、言葉を発する事無く、無抵抗だったらしい。
其の時の優紀は、カバンを握り締めたまま、絶対に、優紀の身体から、カバンを離す事も無く、蹲って居たらしい。
勿論、俺と優紀のマンションの部屋のカギを、女共には、渡す事は無かったらしい。
其の後…。
優紀に暴行を加えた女共は、うち(西門家)のSPに寄って、警察に連行されたらしい。
其の後、優紀の傍に居た女SPに寄ると…。
其の後の優紀は、力尽きたのか?
優紀は、握り締めて離さなかったカバンを手放したらしい。
其の話しを聞いた俺は、憤りを感じていた。
否、お目出度い俺に対して、俺は、イライラと、自分自身に呆れて居たのかも知れねぇ。
そして、其の後の俺は、慌てる様に、優紀が、運ばれたという処置室に向かったのだった。
で、其処に居たは…。
誰から連絡を受けたのか?
T3が、揃いも揃って、俺を睨み付け乍ら、其処に居たのだった。
で、俺は、T3から、顎で、外に出る様に、促されて居たのだった。
所謂、俺は、T3から、罵られるらしい。
で、先ずは、牧野から、口火が切られたのだった。
「西門さん…。
此れは、一体、如何言う事よ‼
私の鉄拳を、顎に受けたい訳…?」
「………」
俺は、何も、言い返せなかった。
“其れで、許されるなら、袋叩きにでも、何でも、してくれ‼”と、言う心境の俺が其処に居た事は事実だったのだ。
次に、口火を切って居たのは…?
やはりの桜子だった。
「西門さん…?
私は、西門さんに、“優紀さんを、此れ以上、傷付ける事はしないで下さい。”と、言っ
た筈ですよね?」
「………」
俺に向かって、睨み付け乍ら、言って来る桜子の殺気に、俺は、慄いて居たのだった。
だから、言葉が、全く、出て来ない俺だったのだ。
そして、最後に、滋から言われた言葉には、俺は、心を抉られる想いで居たのだった。
「ニッシーらしいと云えば…。
ニッシーらしいよね?
当分の間…。
優紀には、接見禁止だから…ね。
ニッシー…。
優紀の事は、私達 T3が、面倒看るから…。
先ずは、安心して…。
さぁ~、さっさと、此処から帰ったら…?」
だが、だからって、俺は、帰れぇだろ?
だから、俺は、一言、訊かずには居られ無かったのだ。
「此処に居ると言う事は、誰かからの連絡が有ったって事だろ?
誰からの連絡だよ?」
俺の質問に、牧野が言って来た。
「私が、家元夫人から連絡を受けたの‼
だから、滋さんと桜子を呼び出して、此処に居るの。」
で、俺は、家元夫人が、何処に居るのか?
気に成って居た。
どうせ、怒られる事は、確定なのだから…。
だから、T3に訊き出していた。
「で、其の家元夫人は、何処に居るんだ?」
また、俺の問いに、牧野が答えてくれた。
「家元夫人は、優紀のおじさんとおばさんを迎えに行ったわよ。
いざと成れば…。
おじさんとおばさんからのサインが必要でしょ‼」
俺は、此の牧野からの返答の言葉に…。
色々な意味で、“ヤバい‼”と、俺は、感じて居たのだった。
其の場に居た時の俺は、過去の俺が仕出かした身勝手な行いを後悔して居たのだった。