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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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あれから【再び】…<総優>  続編⑭




<総二郎side>


其の後の優紀は、やっと、退院が許された。


リハビリも、順調に進んだと聞いて、安心していた俺だった。


そして、一時は、家元夫人から…。
「優紀さんの事が心配だ‼」と、言われて、西門邸で、過ごしていたが…。
俺の願いが叶って、また、俺と優紀は、マンションに戻ったのだ。


俺の願いとは…。
「結婚するまでは、俺と優紀の二人だけの生活を楽しみたい‼」と、言うモノだった。


取り敢えず、其の俺の願いが、叶ったという訳だった。



実は、俺は、また、優紀とマンションで同棲する事を、優紀が入院中に、模索して居たのだ。
なので、まだ、優紀が入院中の間に、優紀の両親に、会う事にして居た俺だったのだ。


何故なら、俺は、優紀の両親からの俺の信頼度は、失墜して居るだろうと踏んでいた。
否、分かり切って居たのだ。


また、優紀の両親が、俺を受け入れてくれるのか?
俺自身、心配だったと言う事が、最大の理由だったのだ。


なので、俺は、優紀の両親にアポを入れて、会ってもらう事にしたのだった。



こんな俺に、優紀の両親は、快く、了承してくれて、受け入れてくれた。


そして、俺は、優紀の両親に、俺の粗相を詫びた。


「此の度の俺の件に関して、私は、お詫びのし様も在りません。
 優紀さんに、危害を加えてしまった事を…。
 心より、お詫び致します。
 ですが…。
 俺を受け入れて下さった事を感謝します。」


そんな風に、詫びた俺に対して、優紀の父親は、俺に訴える様に、言って除けて居た。


「今回の事で、私は、総二郎君が、如何いう立場の人間かを、改めて、理解したよ。
 私達 夫婦にとって、優紀は、大切な娘だ。
 勿論、優紀の幸せを願わない訳では無い。
 だが…。
 私達 夫婦は、まさか、優紀がこんな事に成るとは思って居なかったんだよ。
 だから、私達 夫婦は、総二郎君と優紀の今後のお付き合い自体、“今後は…。”と、思
 案している所…何だよ。
 だが、優紀は、総二郎君と一緒に居る事を願って居る。
 総二郎君は、如何思って居るんだい?」
「………」


俺は、一瞬、言葉にも出来なかったのだ。


だが、今の俺には、優紀の両親に返答出来る値打ちも無い事も理解していた。


俺自身、優紀の両親から、てっきり、受け入れられていると認識して居たので、優紀の父親からの言葉に、ショックを起こしてしまって居たのだ。


そんな風に、俺が、言葉に躊躇している間に…。
優紀の父親から、言葉を発して来たのだった。


「総二郎君のお父上で在る 家元も、私達が、まだ、若かりし頃に、色々と、噂されて居
 たよ。
 若かりし頃の私にとっては、全く関係の無い世界だったので、其の当時の私は、気にも
 留めて居なかったが…。
 家元の話しだと…。
 全てが、本当の事では無かった様だね。
 其れに、家元からは、恋愛というモノを知らずに、結婚されたと聞いたよ。
 一人息子で在った 家元は、既に、幼少期の頃から、“西門流を継ぐ事を強要されて来
 た。”と、伺ったよ。
 また、其れが、当たり前の世界だとも、仰って居た。
 其処に、自分自身の意思の自由は存在しなかったと…。
 だから、結婚するまでの娯楽的な気持ちから、噂に有った様な事をして居たと…。
 そして、総二郎君も、中学生の頃から、自身(家元)と同じ様な振る舞いをして居た事
 を、噂で知ったらしい。
 総二郎君の場合は、優紀と知り合えた事で、恋愛というモノを知った。
 “其の事が、親として、何よりも嬉しい。”と、仰って居たよ。
 多分、今の自身(家元)の事を、後悔為さって居るから、私達 夫婦にも、話された事
 だと思うよ。
 家元夫人からは、総二郎君の今までの行いを反省させる為にも、“今回の件は、決し
 て、お許しに成らないで下さい。”と、言われたよ。
 総二郎君は、今まで、家元 や 家元夫人 を、恨んでいたかも知れない。
 だが、其処は、親として、今回の優紀の事件を受け止めて下さって居るよ。
 だから、今後の事を、きちんと、総二郎君の口から、訊いて於きたいんだよ。」


俺は、優紀の父親の話しを聞いて、俺の両親にも、色々、葛藤が有った事を、初めて、知ったのだった。


だから、俺の口から、優紀の両親に、俺の想いを伝えようと、決心したのだ。


「もし、許されるのなら…。
 私も、此れからの私の一生を、優紀さんと、共に、歩んで行きたいと思って居ます。
 ご存知の通り…。
 私も、今までは、色々と、噂されて来ました。
 勿論、其の全てが、本当の事という訳では在りません。
 私も、家元と、同じ様に、西門流に於いて、私にも、自分自身の意思の自由は存在しな
 かったんです。
 私は、次男です。
 本来なら、長男で在る 兄が、西門流を継ぐ予定でした。
 実際にも、兄は、中学の頃に、次期家元を襲名して居ました。
 其れが、何故か?
 私の知らない所で…。
 兄は、“医師に成りたい‼”と、いう理由で、西門家を出て行きました。
 次男で在る 私は、兄の代わりに、次期家元を襲名する事に成りました。
 其の時、私は、思ったんです。
 “私の人生は、終わった。”と…。
 そう思った頃でした。
 同じ様に、思って居た親友と、釣るむ様に成り…。
 私は、噂に有った様な事を、繰り返して居ました。
 しかも、高校の頃に、牧野を通じて知り合った優紀さんへの気持ちに気が付かない振り
 をして、優紀を振ってしまったんです。
 もし、あの頃に、私自身の気持ちを、私自身が受け入れて居たのなら…。
 優紀さんをこんな目に合わせなくて良かったのかも知れないと、今では、後悔して居ま
 す。
 こんな身勝手な私ですが…。
 如何か、もう一度、私にチャンスを下さい。
 誰からも認められる様な『男』に成って魅せます。
 そして、優紀さんを、一生、守り抜く事を誓います。
 お願い致します。」


俺は、俺の気持ちを優紀の両親に話し切った後…。
座布団から下りて、俺は、土下座した。


俺にとっては、無意識にしている行為だった。


俺が、気が付いた時には、俺は、優紀の両親に向かって、土下座して頭を下げて居たのだった。


俺の其の姿に、優紀の父親は、俺に声を掛けてくれた。


「総二郎君…。
 君の気持ちは、十分に分かった。
 だが…。
 私達 夫婦だけで、決める訳には、行かないんだよ。
 取り敢えず、家元と家元夫人に、ご相談し無ければ成らない。
 だから、此れからの総二郎君と優紀の事は、“其れから…。”と、言う事に成る。
 良いだろうか?」


俺は、了承するしか無いと、判断した。
何故なら、俺が、遣った行いから、優紀を傷付けてしまったのだから…。


なので、俺は、優紀の父親に、伝えたのだった。


「はい。
 宜しくお願い致します。」と…。



そして、優紀の退院の目途が付いた頃に、俺は、俺の両親で在る 家元と家元夫人…。
そして、優紀の両親から、呼び出しを受けて居たのだった。


そして、俺の父親で在る 家元から、話しを為されたのだった。


「総二郎…。
 お前の決意は、優紀さんの御父上から伺った。
 本当に、お前が、優紀さんのご両親に誓った様に、優紀さんを守り切る事が出来るのな
 ら…。 
 私達 両家は、結婚を前提としたお付き合いを、証人しよう。
 だが、此れだけは言って於く。
 今回の事で、良く分かったと思うが…。
 今後、総二郎と優紀さんが結婚したとしても、優紀さんは、松岡のご両親にとっては、
 掛け替えの無い娘さんで在る事に変わりは無い。
 だからこそ、優紀さんを大切に扱いなさい。
 良いな、総二郎…?」


だから、俺は、間髪入れずに、返答していた。


「はい。
 十分過ぎる位…。
 其の事に関しては、理解して居ます。
 此れからの私を、観て居て下さい。
 絶対に、優紀さんを幸せにして魅せます。」


俺の此の言葉に、両家の両親達は、納得してくれた様子だった。


そして、俺の父親で在る 家元から、提案されたのだ。


「今回の様な事案が、また、有っては成らないのだが…。
 其れでも、用心に越した事は無いだろう。
 其処で…だ。
 優紀さんに、SPを就けるのは…如何だろうか?」


だから、俺は、賛成の意を、告げて居たのだった。


「ああ。
 俺も、考えて居た。
 実は、俺は、優紀と付き合った時点で、“もしも…。”と、言う事が在るから、女SPは、
 優紀に就けて居たんだ。
 けど…。
 優紀に、警戒されてはいけねぇからと思って、大々的には、就けて無かったんだ。
 其の結果…。
 SPの動きが遅れて、助け出す事が出来なかったらしい。
 だから、優紀に了承させれば…。
 其の分のリスクも減る。
 そうしてもらえると、安心だ‼」


そう言い切った俺の意見が、両家の両親からも了承され、其の後の優紀は、拒否出来ない状況と成ったのだった。



そして、其の後の俺と優紀は、一旦は、優紀の退院直後という事も在り、西門邸に住まいを移していたのだが…。
両家の両親から、了承された事を機に、俺と優紀は、マンションで同棲する事と成ったのだった。

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