花男メンバー…<F4&T4> 16.
滋は、つくしに話しして居たのだった。
「私ねぇ…。
今まで、真の親友に出会った事無いの。
何時も、大河原財閥の娘で在る事を隠して生きて来たから…。」
つくしは、滋から、そんな話しを聞かされて戸惑って居たのだった。
何故なら、“何の為に、大河原財閥の娘で在る事を隠す必要が有るのか?”と、つくしは、そんな滋を、疑問に思うのだった。
実は、つくしも、牧野財閥の娘で在る事を、嫌がって居る節は在るのだが…。
だから、そんなつくしは、滋に訊けた言葉だったのだろう。
「如何して、隠す必要が有るの?」
つくしの疑問は、当然と言うべきモノだったのだ。
何故なら…。
つくしは、牧野財閥の娘で在る事を、嫌がって居る節は在るのだが、隠すつもりは無いからなのだ。
だから、そんな滋は、つくしに、言い訳の様に返答するのだった。
「私は、誰からも、受け入れてもらえて無かったの。
名前も…ね。
女の子として、生まれて来たのに…。
男の子の名前みたいでしょ‼
だから、幼稚舎の頃から、言われて居たの。
“滋ちゃんって、男の子だったの?”とか…。
“騒がしいから、嫌だ‼”って…。
其れに、幼少期の頃から、ショートヘアだったから…。
“女の子らしく無い。”とか…。
そんな風に言われ続けて来たの。
私の両親は、本来なら、息子が希望だったらしいの。
息子が産まれて居れば、其れは其れで、大河原家にとっては、良かったと思うんだけ
ど…。
でも、生まれて来た私は、女の子…。
其れに、私は、一人っ子…。
私の両親は、何故か?
男の子の名前しか決めて居なかったらしいんだ。
だから、女の子として、産まれて来た私の名前を、其のまま、『滋』って、付けたらし
いの。
酷いと思わない?
其の為に、私は、苦労しっぱなし…。
だから、友達処か?
信頼出来る人にも、出会って来なかったって、訳…。」
「………」
つくしは、滋の身の上話を聞かされて、何て言って良いのか?
分からなかった。
だからだったのだろう。
滋は、そんなつくしに、言って除けるのだった。
「だから…ね。
私の親友に成ってよ‼
勿論、つくしには、他に、大切な親友が居る事も知ってるよ。
でも、私が、つくしと親友に成りたいんだ‼
ダメかな?
他の二人とも、仲良くする様にするから…ね?」
つくしは、つくし自身で決められる事じゃ無いと思って居たので、其の事を、優紀と桜子に相談する事にしたのだった。
なので、つくしは、滋に言えた言葉だったのかも知れない。
「私は、大丈夫だけど…。
私だけで、決められる事じゃ無いと思うんだ‼
其れに、通ってる学園も、違う訳だし…。
だから、優紀と桜子に、相談させて‼」と…。
なので、滋は、尚も、つくしに、言って除けるのだった。
「だったら…。
其の場に、私も居させて…。
私からも、お願いしたいし…。」
そう滋から言われたつくしは、こう答えるしか無かったのだった。
「分かった。」
そして、つくしは、滋が、英徳学園に現れた時に、優紀と桜子に相談するのだった。
「あの…ね。
滋さんが、私達と、友達に成りたいらしいんだ。
如何かな?」
其処で、言って除けたのは、桜子だったのだ。
「図々しく在りません?
先輩と優紀さんと私との仲は、絶対ですわ。
其の中に、入ろうとするだ何て…。」
だが、此の時のつくしと優紀は、心の中で、同じ事を思うのだった。
“桜子(さん)も、後から、ちゃっかり、仲間に入って来たけど…。”と…。
なので、そう思い乍らも、其処で、優紀は、つくしに、了承の意を告げるのだった。
優紀は、周りを観る事に長けているのだ。
また、他人(ひと)に優しい所が有るのだ。
だから、言えた言葉だったのだろう。
「私は、良いよ‼」と…。
なので、桜子は、渋々、了承するのだった。
「でしたら…。
私も、大丈夫ですわ。」
なので、滋は、『お祭り女』の如く…。
大燥ぎで、優紀と桜子に、お礼の言葉を告げるのだった。
「本当に…。
有難う‼」
で、更に、滋は、つくしと優紀と桜子に、言って除けるのだった。
「其れで…さ。
英徳(学園)のF4みたいに、私達にも、通称の様な呼び名を作らない?」
実は、滋自身、F4の事を知った時に、羨ましく思って居たのだった。
滋の提案に、賛成するのは、他でも無い。
桜子だったのだ。
此れには、つくしと優紀は、驚愕だったのだ。
何故なら、桜子は、いの一番に反対すると思って居たのだ。
其れが、賛成だったのだ。
此れには、何も、言い出せないつくしと優紀だった事は言うまでも無いのだ。
だからだったのだろう。
桜子は、賛成の言葉を、告げるのだった。
「そうですわよね。
私も、そういう呼び名が欲しかったんですの。
F4が、羨ましくって…。
其れに、先輩と優紀さんの同級生のあの3人組も、『リリーズ』とかって、名乗ってま
せんでした?
本当に、鬱陶しいったら、無いですわ。」
「「………(苦笑)」」
そんな桜子の言葉には、苦笑するしか無いつくしと優紀だったのだ。
という訳で…。
滋の提案は、通ったのだった。
そして、意気投合した滋と桜子は、何故か?
急に、仲良く成り、急接近するのだった。
滋と桜子が、お互いの身の上話に成った時に…。
お互いの初恋が、『司』で在る事を知ったのだ。
其の事も、また、滋と桜子を急接近させる事に繋がったのだった。
つくしは、其の場が、居辛かった事は言うまでも無かったのだ。
優紀は、苦笑いだったのだが…。
そして、其の後…。
つくしと優紀と桜子と滋との相談の結果…。
つくしを中心に集まった仲間と言う事で…。
『つくし4人組』➡『tukusi4人組』➡『T4』と言う事に成ったのだった。
滋は、密かに、違う意味を考えて居た様子だったのだが…。
だから、滋は、思うのだった。
“『闘魂4人組』➡『T4』で良いじゃん‼”と…。
だから、滋は、後に、そんな話しを、桜子にした時には、却下された事は言うまでも無かったのだ。
と言う事で、此処に、『T4』結成と言う事に成ったのだった。