tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  3.




楓が、『出張』と称して、日本に帰国して帰って来たのだった。


そして、其の足で、楓は、警視庁に向かうのだった。


勿論、楓は、警視総監に、アポを取って居る事は言うまでも無いのだ。


其れは、何故なら…。
楓は、警視総監に会う為だったのだ。


そして、『牧野つくし』の捜索願を出す為だったのだ。



『牧野つくし』が行方不明に成って、3年も経って居るので、捜索自体が、難航する事は、楓とて、理解して居る事だったのだ。


だが、“司の為に、『牧野つくし』の生死だけでも、分かれば…。”と、考えて居た楓だったのだ。



そして、警視総監と会った楓だった。


先ずは、警視総監から、話しされたのだった。


「道明寺社長…。
 ご無沙汰しておりました。
 態々、道明寺社長が、御自ら、(NYから)日本に帰国為さったと言う事は、其れ成り
 に、重要な案件が発生したと、認識しても宜しかったでしょうか?」


なので、楓は、先ずは、警視総監に、社交辞令の様に、挨拶を交わすのだった。


「此方こそ、ご無沙汰しておりました。」


そして、楓は、警視総監からの言葉を受けて、続ける様に、即答したのだった。


「ええ。
 そうですの。
 私共の愚息で在る 司の恋人を、探して頂きたいんですの。」


警視総監は、驚愕して居たのだ。


何故なら、今までにも、司には、噂は、其れ成りに、出ていたのだが…。
どれも此れも、本質を突く様な噂では無かったので、実際に、司には、付き合っている女性は、居ないモノと、警視総監は、思って居たのだった。


其れが、今し方、楓から発せられた言葉は…。
『私共の愚息で在る 司の恋人を、探して頂きたいですの。』だったのだ。


警視総監が、驚愕しない訳等無かったのだ。


だから、警視総監は、楓に、訊けた言葉だったのだろう。


「ご子息が、お付き合い為さってお出でのお嬢様とは、何方のお嬢様でしょうか?」


なので、楓は、『牧野つくし』の話しを始めたのだった。


「警視総監は、覚えて居らっしゃるかしら?
 私共の愚息で在る 司が、3年前に、例の港で、暴漢に遭った時に、司の傍に居た少女
 の事を…。」


警視総監は、驚愕処では無かったのだ。


実は、警視総監は、現在の『牧野つくし』に関するすべての事情を、承知して居るのだ。


だから、楓の意図する所が、何処に在るのかを、探り乍ら、楓には、自身(警視総監)の真意がバレない様に、楓からの話しを訊き出すのだった。


「ええ。
 覚えております。
 ですが…。
 ご子息は、其の事が切っ掛けで、其のお嬢さんのご記憶を全て失くしたと、伺っており
 ましたが…。
 其れに、ご子息は、此の3年間…。
 NY在住だったと、伺っておりました。
 其のお嬢さんと、現在も、お付き合いを為さってお出でだと言う事でしょうか?」


楓は、既に、警視総監の中で、楓自身に、何か、探りを入れて来て居る様に、感じて居たのだった。


だから、楓は、警視総監に、敢えて、伝えるのだった。


「いいえ。
 現在は、お付き合いをして居りませんわ。
 ですが…。
 私(わたくし)は、其の当時には、既に、彼女を認めておりましたの。
 ですから…。
 其の当時の私(わたくし)は、直ぐにでも、私共の愚息の記憶が回復すると思って居り
 ましたので…。
 其の当時には、彼女に、司との『1年の猶予』を与えましたの。
 そして、彼女が、英徳高校を卒業した際には、司と一緒に、NYに呼び寄せるつもりで
 居りましたの。
 結局、司の記憶は、直ぐには、回復する事は無く…。
 寧ろ、彼女の記憶が無かった司は、彼女を傷付ける様に成り、其の当時の私(わたく
 し)は、一時、司と彼女を、引き剥がす事に致しましたの。
 ですので、司は、此の3年間…。
 NYに在住でしたの。
 ですが…。
 つい最近に成って、司の記憶が回復致しました。
 ですから…。
 司は、彼女と、遣り直したいと考えて居る様ですの。
 ですので、彼女の捜索願を提出致したく思って居りますの。」


此の時の警視総監は、如何言えば、辻褄が合うのか?
悩んで居たのだ。


だが、取り敢えず、楓からの捜索願を受理する事にしたのだった。


「賜りました。
 捜索願を受理致しましょう。
 ですが…。
 既に、3年も経って居る様ですし…。
 何か、手掛かりに成る様なモノが有れば…宜しいのですが?
 何か、御座いますでしょうか?」


警視総監は、敢えて、楓から訊き出そうとして居たのだった。


楓にして視れば…。
何時もと違う警視総監からの自身(楓)への対応に、些か、怪訝さが残るモノの、敢えて、楓は、警視総監に伝えるのだった。


「いいえ。
 警視総監が、仰る様に、あれから、3年が経っておりますし…。
 此方でも、色々、調べましたが…。
 『牧野つくし』に関する事は、何も出て来ませんでした。
 ですので、警察のお力をお借り致したいと思って居りますの。
 宜しくお願い致しますわ。」


なので、警視総監は、当たり障りの無い言葉を、楓に伝えるのだった。


「承知致しました。」と…。



そして、警視庁を後にした楓は、西田に連絡を入れるのだった。


「西田…。
 警視総監は、何かを隠して居る様だわ。
 此方でも、引き続き、『牧野つくし』の情報を調べて頂戴‼」
「賜りました。」と、西田は、楓に返答したモノの…。


此れには、西田も、納得するのだった。


何故なら…。
どれ程、情報を解除して調べ様にも、『牧野つくし』の情報が、ブロックされている様で、ブロックを解除する事は出来なかったのだ。


西田は、楓からの連絡を受けて…。
“まさか‼”だとは、既に、思って居た西田だったのだが…。


西田は、“自身の考えが当たって居るのでは無いか?”と、痛感したのだった。


もし、其の西田の考えが当たって居るのだとすれば…。
西田は、一生、『牧野つくし』が見付からない様な気がして居たのだった。


何故なら…。
実は、西田は、以前から、思って居たのだった。


“もしかすると…。
 牧野様には、最大勢力と言っても過言じゃ無い程の方が、バックに付いて居らっしゃる
 のではないでしょうか?
 其の有力者の方は、警視総監をも、支配出来る程の有力者の方と、私には、お見受け致
 しました。
 其の有力者の方は、『道明寺家』よりも、有力者の方だと、物語って居る様に、私に
 は、思えて成らないのですが…。”と…。


そうで在るとする成らば…。
既に、西田は、『牧野つくし』の情報が、何一つとして、上がって来ない事が、当然で有るかの様な気がして居たのだった。


寧ろ、上がって来る筈等無いと認識して居た西田だったのだ。



そして、西田は、楓からの情報を、司に伝えなくては、いけないのだ。


今後の司の事を考えた時に…。
西田は、思うのだった。


“今後の司様は、如何成って行くのだろうか?”と…。


また、西田は、此の時には、既に、“また、司様が、壊れてしまうのでは無いか?”と、危惧して居たのだった。

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