tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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花男メンバー…<F4&T4>  18.




総二郎の其の後は、優紀にお茶(茶道)を進めるのだった。


何故なら、総二郎自身がそうだったのだが…。
お茶を点てる事で、精神統一が出来、頭を空っぽにする事で、ストレス解消に繋がって居たからだった。


総二郎の場合…。
ストレス解消法としての茶道は、一時的だったのだが…。


何故なら、総二郎の父親で在る 西門流 家元の愚痴を、家元夫人から、毎日、聞かされる総二郎だったのだ。


なので、そんな総二郎は、“茶道を通じて、優紀とは、お互いのストレス解消の場に成れば良い。”と、考えて居たのだった。


なので、総二郎は、優紀に、声を掛けるのだった。


「優紀ちゃん…。
 優紀ちゃんは、茶道を嗜んだ事は有る?」


優紀は、『茶道』自体を、如何言うモノなのか?
知っては居るのだが…。


今まで、無縁だったので、考えた事も無かったのだ。


だから、優紀は、総二郎には、言えた言葉だったのだろう。


「いいえ。
 今までに嗜んだ事も在りません。
 『茶道』という作法が、如何言うモノなのかは、存じ上げていますが…。
 其処止まりです。」


なので、総二郎は、間髪入れずに、優紀に、言って除けるのだった。


「だったら…。
 俺が、稽古を付けて遣るから、遣って視れば良いよ‼
 先ずは、俺が、茶を点てて遣るよ‼」


優紀は、総二郎の言葉に、驚愕するのだった。


だから、優紀からの言葉は、唯、一言、驚愕の言葉だけだったのだ。


「えっ??」と…。


だが、総二郎は、自身の経験を踏まえて、優紀に話すのだった。


「茶と言うのは、精神統一の場に、持って来いの場…何だよ。
 其れに、茶の香りを嗅いで居ると…。
 嫌な事も忘れられるんだよ。
 嫌な事を忘れて、頭の中を空っぽにする事が出来る。
 俺…。
 思うんだけど…な。
 俺と優紀ちゃんの立場って、似てねぇか?
 俺は、頭の良い兄貴からの威圧…。
 優紀ちゃんは、頭の良い姉ちゃんからのプレッシャー…。
 俺も優紀ちゃんも、幼い頃から、そう言うモノを受け続けて来たんだよな?
 だから、俺も、心の内を、人に曝け出さずに来た。
 優紀ちゃんも、自分自身の心の内を隠して来たんだろ?
 だから、俺と一緒に、茶を通して、癒されて視ねぇか?」
「………」


此の時の優紀は、総二郎に、如何答えて良いのか?
分からなかったのだ。


だから、総二郎を、じーっと、見続けて居る優紀が、其処には、居たのだった。
唯、総二郎の真意を窺うかの様に…。


なので、総二郎は、そんな優紀に、声を掛けるのだった。


「で、茶の稽古の場所…何だけど…な。
 うち(西門邸)は、お袋が、女を連れて来ると、煩ぇんだよ。
 だから、俺のマンション…な。
 言っとくけど…よ。
 西門家所有の俺名義の俺のマンションだから…な。」
「………」


そんな総二郎からの言葉に、優紀は、尚も、驚愕するのだった。


何故なら…。
優紀は、総二郎の『女遊び』の噂話を知って居るのだから…。
無理も無かったのだ。


なので、言葉も発しない優紀の顔の表情を観た総二郎は、優紀に、言い訳を伝えるのだった。


「あの…な。
 優紀ちゃん…。
 何か、誤解してねぇか?
 俺のマンションって、言っても…よ。
 茶室が完備されてんだ。
 うち(西門邸)では、お袋が居んだろ。
 だから、優紀ちゃんに、嫌味の一つでも、言わねぇとは限らねぇから…よ。
 癒しの場にするんなら…。
 “俺と優紀ちゃんの二人だけの空間の方が良いんじゃねぇか?”と、思っただけだ‼
 だから、変な気は起こしてねぇから…。
 安心しろ‼」


優紀は、総二郎からのそんな言葉に、自分自身の不埒な気持ちに、申し訳無さが募るのだった。


だから、恥ずかしさと共に、優紀の顔には、赤味を帯びて居たのだった。
否、優紀のデコルテまで、真っ赤な状況だったのだ。


そんな初心な優紀を観た総二郎は、そんな優紀に、更に、煽られっぱなしだったのだ。



何故なら…。
優紀の顔からデコルテまでは、赤味を帯び…。
艶めいて居たのだった。


そんな優紀に、総二郎が、反応しない訳等無かったのだ。


だが、総二郎とて、初心な優紀を、此の時点では、如何こうする気等…。
毛頭無かったのだ。


何故なら…。
まだ、優紀の気持ちが、何処を向いているのか?
総二郎には、観えて居なかったのだから…。


なので、総二郎の思惑としては、茶を通して、徐々に、優紀に近付いて行こうと思って居たのだった。


総二郎の此の時の思いは、優紀の心を、解して遣る事だけだったのだ。



そして、次の日の授業終了後…。
総二郎は、優紀を誘う為に、優紀の教室前に、現れたのだった。


そして、優紀を攫う(さらう)様に、総二郎は、英徳学園から、優紀を連れ出したのだった。



そして、優紀は、総二郎のマンションの茶室で、総二郎に、お茶を点ててもらうのだった。


そして、優紀は、一気に、お茶に、魅せられるのだった。


優紀は、あの時の総二郎の言葉を思い出して居た。


そして、優紀は、思うのだった。


“西門さんが、仰って居た話しは、本当だったんだ‼”と…。


此の時の優紀は、一気に、お茶の世界に、のめり込む事に成るのだった。


優紀にとっての茶道は、『精神安定剤』と、成るのだった。


優紀は、茶道を通して、身をもって、体験するのだった。


其の後の優紀にとっては、お茶の香りこそ…。
心を落ち着かせる事が出来る『精神安定剤』だったのだ。



なので、総二郎から茶道を進められた事を、優紀は、総二郎に、感謝するのだった。


そして、其の後の優紀は、総二郎とのお茶の稽古の日を楽しみにする様に成るのだった。


其の頃の優紀にとっては、総二郎との二人だけで会う事が楽しみなのでは無くて…。
お茶に触れられる事が楽しみの一つに成って居たのだった。



だが、そんな優紀を観て居たつくしは、優紀を心配するのだった。


つくしの誤解では在ったのだが…。
其の時のつくしは、不安に思って居たのだった。


“優紀が、傷付くのでは無いか?”と…。



だが、本当の意味で、傷付いて居たのは、総二郎の方だったのだ。


総二郎は、まさか…。
総二郎が、優紀に進めた茶道に、負けてしまったのだ。


此の時の優紀は、所謂、総二郎よりも、茶道に魅せられて居たのだから…。

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