tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  4.




西田は、楓からの情報を、司に伝えるのだった。


「司様…。
 楓様より、報告が下りて参りました。
 其れに寄りますと…。
 警視総監は、何かをご存知の様子なのか?
 此の案件に関しまして、何かを隠して居る節が見受けられる様です。
 ですので、“此方でも、引き続き、調べる様に…。”とのお達しで御座いました。」


そう西田から、報告を受けた司も、同じ意見だったのか?
西田に、伝えるのだった。


「そうか?
 分かった。
 ババアが、そう言うなら…。
 間違い無いだろう。
 引き続き、西田の方でも、調べてくれ‼」


そう言って居た司の其の時の顔付きは、悲壮感が漂って居る様にも、西田には、観えて居たのだった。


西田には、司の顔付きから、思えて居たのだった。


“社長が、警視総監にお会いすれば…。
 直ぐにでも、解決するモノと、司様は、思われて居たに、違いない。
 だが、其れが、叶わなかった。
 今の司様の心中をお察しするに余りある。
 此のまま、何も起こらなければ、良いのだが…。”と…。



そう西田が思って居た頃と、時を同じくして、警視総監は、或る大物人物にアポを入れ、会う事に成ったのだった。


実は、或る大物人物は、警視総監からのアポの連絡に、驚愕して居たのだった。


何故なら…。
此の或る大物人物には、何かが、起こり始めて居る前触れの様な気がして成らなかったのだ。


だが、此の或る大物人物は、警視総監と、会う事に了承したのだった。


先ずは、此の或る大物人物から、警視総監に、声を掛けたのだった。


「此れは、此れは…。
 警視総監殿が、御自ら、我が社にお出ましとは…。
 如何言ったご用件でしょうか?」


なので、警視総監も、躊躇わずに、話しし始めるのだった。


「昨日…。
 私共に、道明寺HD 社長が、お見えに成り、『牧野つくし』様の捜索願を提出されま
 した。
 如何致しましょうか?」


此の或る大物人物は、“等々、そう言う時期に成ったのか?”と、思うしか無かったのだった。


だが、此の或る大物人物にとっては、不思議だったのだ。


何故なら…。
“『道明寺司』の記憶が戻ったとして…。
 『道明寺司』が、『牧野つくし』の捜索願を提出するなら、まだしも…。
 何故、『道明寺楓』が、『牧野つくし』の捜索願を提出する必要性が有るのか?
 寧ろ、『道明寺楓』は、『牧野つくし』を嫌っていた筈だ‼”と…此の或る大物人物は、そう考えて居たのだった。


なので、此の或る大物人物は、其の事を警視総監から訊き出そうとするのだった。


「と言う事は…。
 『道明寺司』君の記憶が戻ったと、言う事かな?」


なので、警視総監は、更に、躊躇する事無く、話しするのだった。


「ええ、其の様です。」


だからだったのだろう。
此の或る大物人物は、警視総監の返答の言葉に伴い、考えて居た事を、警視総監に、訊き出すのだった。


「では、何故?
 『道明寺司』君が、『牧野つくし』の捜索願を提出するのでは無く、『道明寺楓』が、
 『牧野つくし』の捜索願を提出する必要性が有るのだろうか?
 『道明寺楓』は、『牧野つくし』を嫌っていた筈だが…。」


なので、警視総監は、楓から訊き出した話しを、此の或る大物人物に伝えるのだった。


「道明寺社長に寄れば…。
 道明寺社長は、ご子息が、例の港で、暴漢に遭われた直後には、『牧野つくし』様の事
 を、御認めに成ってお出でだった様です。
 ですので…。
 『牧野つくし』様には、お伝えに成って居た様です。
 ご子息との“『1年の猶予』を与える。”と…。
 其の上で、『牧野つくし』様が、英徳高校を御卒業為さった暁には、ご子息と『牧野つ
 くし』様を、NYに呼び寄せ、NYの大学に通わせるおつもりだった様です。
 其れなのに、ご子息が、『牧野つくし』様の記憶を失われた事で、其の事は、現実に成
 らなかった。
 だからだったのでしょう。
 ご子息の記憶が戻った事で、『牧野つくし』様を探しだそうと思われたのでは無いでし
 ょうか?」


だが、此の時の此の或る大物人物には、警視総監からの話しは、納得出来るモノでは無かったのだ。


だから、此の或る大物人物は、警視総監に言えた言葉だったのだろう。


「『道明寺楓』の真意が、現在の私には、読めない以上…。
 申し訳ないのだが…。
 警視総監からの話しは、信用出来るモノでは無い。
 だから、此の件は、私共に、任せてもらいたい。
 警視庁としても、此の件に関しては、一切、動かないで頂きたい。」と…。



そして、其の後の此の或る大物人物の動きは、早かったのだ。


何故なら…。
現在の楓は、日本に居る事を、警視総監から訊き出して居たのだ。


だから、秘書を通じて、楓にアポを取る様に、伝えたのだった。


そして、楓sideには、此の或る大物人物の執務室に来る様に、伝えて居たのだった。


立場としては、此の或る大物人物の方が、楓より、上の立場に成るのだ。


楓は、仕方ないと思い、此の或る大物人物のアポの件を了承するのだった。


そして、楓は、此の或る大物人物の執務室に向かうのだった。



其の時の楓自身には、何故、此の或る大物人物から、呼び出されたのか?
分からずに居たのだった。


何故なら…。
現在は、提携…処か?
取引もして居ない状況なのだ。


もし、提携の話しだとすれば…。
楓自身…。
有難い話しなのだ。


“だが、もし、提携の話しじゃ無いとする成らば…何なのだろうか?”と、楓は、思案するのだった。


だが、楓は、或る事が、楓の頭に過ったのだった。


“もしくは、(此の或る大物人物には)娘が居た筈だ。
 ここ最近は、そんな話しも出て来て居ない様だが…。
 もし、其の娘と、司の縁談の話しだとすれば…。
 願っても無い話しだ。
 勿論、『牧野つくし』の生存が確認出来れば…。
 此の話しは、有耶無耶に成る。
 何故なら…。
 今の司が、其の縁談の話しに乗るとは、とても思えない。”と、思う楓だったのだ。



楓自身…。
つくしの事は、認めて居るのだ。


其れは、あの時…。
例の港で、司が暴漢に襲われた時に…。


マスコミやら…。
記者やらが、うじゃうじゃ居る中で…。


つくしは、必死で、司を助け出す為に、小さなつくしが、大きな司を、背中に担いで、司の命を助け出したのだ。


“此れ程までに…。
 司の命が助かる事だけを、望んだ人間が居るだろうか?”と、楓は、其の時に、痛感したのだった。


其の時の楓は、『司の母親』と名乗って居る自分自身が、恥ずかしく成ったのだ。


だからこそ、つくしには、其れまでの詫びとして、『1年の猶予』を与えた楓でだったのだ。


なのに…。
司が、つくしだけの記憶を失い、つくしを傷付け始めたと聞いた時には、楓自身、無念では在ったのだが…。
司をNYに呼び寄せる事にしたのだった。


“司と牧野さんには、時間が必要だろう。”と、其の時の楓には、思えたからだったのだ。


“もし、司が、牧野さんの記憶を取り戻して、司と牧野さんが望むなら…。
 司と牧野さんの交際を、今度は、一切、反対しない。”と、心に誓っていた楓だったのだ。


だが、現在のつくしの生存さえも、分からない状況なのだ。


“もしもの時には、司には、牧野さんの事を諦めさせなくてはいけない。”とも、思う楓だったのだ。


だからこそ、もし、此の或る大物人物の話しが、縁談に関する話しなら…。
保留にするつもりの楓だったのだ。

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