tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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花男メンバー…<F4&T4>  19.




総二郎が、優紀に、お茶の稽古を付ける様に成って、早 1ケ月が経って居た。


或る日の夕方…。
優紀が、総二郎の招きで、総二郎のマンションの部屋に入った時…。
リビングルームの壁面がガラス張りの部屋を見て、赤く染まった夕日の景色に、優紀は、酔い痴れて居たのだ。


否、優紀の瞳(め)が、輝き始めて居たのだ。


余りに、綺麗で、魅入ってしまって居た優紀だったのだ。


そんな優紀を、優紀の背後から総二郎は観て居て、優紀が、今にも、消え入りそうで、怖くて、そんな優紀の背後から、抱き締めてしまった総二郎だったのだ。


此の状況に、驚愕したのは、他でも無い優紀だったのだ。


しかも、総二郎は、優紀の肩に、顔を埋めていた。


余りにも、普段と違う頼り無げな総二郎の様子に、優紀は、不思議に思って居たのだった。


だから、優紀は、思わず、総二郎に、声を掛けて居た。


「如何したんですか?
 西門さん…?」


総二郎は、其のままの状態で、優紀に、返答するのだった。


「優紀…。
 もう、此のまま、俺と付き合わねぇか?
 俺の前から、居なく成るなよ‼」
「………」


優紀は、驚愕して居たのだった。


何故なら…。
優紀は、今まで総二郎から、『優紀』呼びをされた事が無かったのだ。


今までなら、精々、『松岡』→『優紀ちゃん』呼びだったのだ。


なので、優紀は、更に、驚愕で、声が出て来なかったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎は、優紀に、言って除けるのだった。


「なぁ~、優紀…。
 俺…。
 優紀に、茶の稽古を付ける様に成ってから、此の1か月…。
 遊んでねぇぞ‼
 しかも、あれだけ、遊んで居た俺が、優紀以外の他の女に、一切、触れてねぇぞ‼
 此れが、如何いう意味だか?
 優紀なら、分かるよな?
 優紀は、牧野みてぇに、鈍感じゃねぇよな?
 だったら、俺の優紀への気持ちは、もう、分かってるよな?」
「………」


優紀は、総二郎からの言葉に、如何言えば良いのか?
悩んで居たのだ。


だから、優紀の顔付きは、眉が、『八時二十分眉』の様に、下がり眉に成って居たのだ。


所謂、優紀の顔付きは、困った顔付きに成って居たのだ。


総二郎には、そんな優紀の顔付きは、観えて居なかったのだ。
何故なら、総二郎は、未だ、優紀の肩に、顔を埋めた状態だったのだから…。


だが、総二郎は、優紀の返答を待って居たのだ。


なので、総二郎は、更に、優紀に、促す様に訊いて居たのだった。


「優紀…。
 俺と付き合うよな?」


なので、優紀は、総二郎に返答してしまったのだ。


「はい。」と…。



だが、元々、此の状況をつくしは、『良し』として居なかったのだ。
何故なら、総二郎の噂話を、聞いて知って居たのだから…。


だから、其の後のつくしは、優紀から、総二郎と付き合う様に成った事を聞かされた時に、心配で仕方なかったのだ。


だから、優紀には、言えた言葉だったのだろう。


「西門さんとお付き合いして、大丈夫なの?」


だが、此の時の優紀は、飄々と、つくしに返答するのだった。


「大丈夫だよ‼
 西門さんには、大切にしてもらってるから…。」
「………」


此の優紀からの飄々とした返答に、其の時のつくしは、何も、言い返せなかったのだ。



そして、其の後の総二郎と優紀の付き合いは、順調に、続くのだった。


だが、未だ、此の事を言えない人物が、総二郎と優紀には、居たのだった。


其れは、総二郎にとっては、兄で在る 祥一朗に…。
また、優紀にとっては、姉で在る 瑞紀に…。
それぞれ、一切、言えずに居たのだった。


何故なら、総二郎と優紀の付き合いを反対される事は言うまでも無いのだ。


だから、総二郎は、優紀に伝えるのだった。


「兄貴達に、バレるまで、黙って様ぜ‼」と…。


なので、優紀は、総二郎に、返答の言葉を伝えるのだった。


「はい。」と…。



そして、総二郎と優紀の付き合いが、更に、1ケ月が経った頃…。
総二郎は、優紀を求め始めたのだった。


此れまでの総二郎は、優紀を傷付けたく無くて、理性を総動員させて居た。


だが、優紀を見詰める総二郎の目付きに、優紀は、気が付き始めて居たのだった。


総二郎の目付きは、エロさを増し始めて居たのだった。


優紀は、覚悟を決めるのだった。


だが、そんな優紀には、総二郎に伝えて居ない事が有ったのだ。


だから、躊躇する優紀が、其処に居た事も、また、事実だったのだ。


だが、総二郎とて、馬鹿では無い。


だから、何と無くは、察して居たのだった。


だから、総二郎は、優紀に言えた言葉だったのだろう。


「優紀…。
 今まで、男と付き合った事がねぇんだよな?
 だったら、俺が、初めて…か?」
「………」


優紀は、真っ赤な顔をして、言葉無く、頷くだけだったのだ。


だが、総二郎を観ないまま、俯いた状態で、優紀は、言い訳の様に、総二郎に話し始めて居たのだった。


「言えなくて、すみませんでした。
 西門さんは、沢山の女性の方々と、お付き合いをされて居て、経験豊富だと思うの
 で…。
 “私…何かが、お相手で良いのか?”と、何時も、不安だったんです。」


其処で、総二郎は、優紀からの言葉を聞いて、本気で、怒っていたのだった。


だから、総二郎は、優紀に言って除けて居たのだった。


「其の『私…何か』って、言い方…。
 “止めねぇか?”って、前に行ったよな?
 俺は、其のままの優紀が、良いんだから…よ。
 今の此の俺が…。
 優紀の『初めての男』に成れる事を、喜んでねぇとでも思うのかよ⁉」


そんな総二郎の言葉を聞いて、優紀は、覚悟を決めたのだった。


優紀は、思うのだった。


“西門さんに全てを託そう‼”と…。



そして、其の後の総二郎と優紀は、漸く、一つに成れたのだった。

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