tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  6.



楓は、或る大物人物との会話が終了した直後…。
NYに戻って居たのだった。


そして、其の足で、自身の夫で在り、司の父親で在る 道明寺HD 会長の保の執務室に向かって居たのだった。


其処で、楓は、或る大物人物との会話の内容の全てを、保に伝えたのだった。


其の時点に於いて、話しして居た楓は、保の顔色を窺い乍ら、話しして居たのだった。


だが、保の顔付きが、変わって行く事に、其の時の楓は、驚愕して居たのだった。


所謂、保の顔色は、『鬼の形相』とでも言って良い程に…。
顔付きが変わったのだ。


此の時の楓には、何故?
保の顔付きが変わったのか?
分からずに居たのだった。


だから、保の様子を窺う楓だった事は言うまで無かったのだ。



そして、そんな時だったのだ。


楓の話しを全て聞いた保は、楓に、罵倒して居たのだった。


「楓…。
 君が遣って来た事は、全て、司の為だと、私に報告して来たのじゃ無かったのか?
 其れが、此の結果なのか?
 司が、此の事を知った時…。
 此れからの司は、道明寺HDの後継者としては、役に立たないだろう。
 其の事を踏まえて、今まで、司に対応して来たのか?」
「………」


此の時の楓には、夫で在る 保に、如何返答しようか?
悩んで居たのだった。


今までの楓にとって…。
“司の為…。
 強いては、道明寺家の為…。
 其れが、将来の道明寺HDの為…。”と、信じて疑わなかったからこそ、『牧野つくし』を、司から、排除する事だけを考えて来たのだ。


其れが、結果的に…。
こう成ってしまったのでは、楓は、保に、言い訳等…。
出来る筈等、無かったのだ。


なので、其の時の楓の頭の中では、夫で在る 保の顔付きを観た時に、謝る言葉しか、頭に浮かんで来なかったのだ。


だから、楓は、保に、謝りの言葉を告げるのだった。


「申し訳御座いませんでした。」と…。


だが、保は、楓に、最後通告を告げるのだった。


「此れからの司の指導は、私が、行う。
 また、此の件に関しても、私から、司に伝えるので、君は、一切、司に話ししなくて良
 い。
 今後は、一切、司に関わらなくて良い。」と…。


此の時点に於いて、夫で在る 保からの楓への信用性は、全て、失った事を悟って居たのだった。


また、此の時の楓は、後悔をしていたのだった。


此の時の楓は、『牧野つくし』への本質を見抜く事が出来なかった自分自身の愚かさを、後悔して居たのだ。


また、自身の娘で在る 椿…。
そして、自身の息子で在る 司の方が、楓自身よりも、他人(ひと)の本質を見抜く力が在る事を、楓は、悟ったのだった。



そして、其の後の保は、西田に、連絡をする様に、秘書に伝えるのだった。


「私の執務室に、司を、呼んでくれ‼」と…。


そして、保から、呼び出しを受けた司は、保の執務室に、向かったのだった。



そして、司は、自身の父親で在る 保から、聞きたく無かった話しを告げられるのだった。


「司…。
 今から、私が、伝える事を、心して、聞く様に…。」


司は、神妙な顔付きの保に対して、怪訝さが、拭えなかったのだ。


だから、司は、保に言えた言葉だったのかも知れない。


「何だよ?
 改まって…。」


其処で、保は、楓から聞いた或る大物人物との会話の内容を伝えるのだった。


「司…。
 楓が、日本で、或る情報を仕入れて来た。
 『牧野つくし』は、もう、此の世には存在して居ないらしい。」
「………」


司は、驚愕で、言葉に成らなかったのだ。


だが、司は、保の顔を、凝視するかの様に…。
やっと、言葉を絞り出したのだ。


「其れは、如何いう意味だよ?
 あいつが、此の世に居ねぇって事は、あいつは、此の世に、生存して居ねぇって事か?
 そんな事が有る訳ねぇだろ?
 あいつは、俺の夢の中に出て来て、“私を、早く、見付け出して…。”と、言ったんだ
 よ‼
 其れに、あいつが、俺の夢の中に出て来て、何の為に、俺に、あいつの記憶を取り戻さ
 せたんだよ‼
 ぜってぇ…。
 あいつは、生きてる。
 此の世に、存在して居る。
 だから、親父…。
 頼むよ‼
 俺を日本に帰国させてくれ‼
 あいつを探し出して見せる。」


司は、話しして居る最中には、どんどん、興奮気味に、話しして居たのだった。


だが、保の返答は、司にとって、有り得ない言葉だったのだ。


「司…。
 今は、日本には、帰国する事は出来ない。
 今、司が、日本に帰国しても、『牧野つくし』は、見付からないだろう。
 楓が、日本で、会って来た社長とは…。
 日本の経済界に於いては、『ドン』の一人と称されている方だ。
 其の方が、『牧野つくし』に関する情報の全てに、ブロックを掛けて居る。
 と言う事は、其のブロックを打破する事は、難しい。
 別のルートから、調べる必要性が有る。
 だが、現在の処…。
 其の別のルートが、見出せて居ないのだ。
 と言う事は、今、司が、如何足掻いても…。
 『牧野つくし』の情報は、見付け出せないと言う事に成る。
 取り敢えず、今は、NYに留まり、今後の事を話し合って行くべきだろう。」


司の頭の中では、保の言葉は、理解出来るのだ。


だが、保の言葉は、司の気持ちの中では、納得出来るモノでは無かったのだ。


だからだったのかも知れない。


司は、一気に、何もかもが、ウザったく成って居たのだった。


学業にしても…。
ビジネスにしても…。


何もかも、ヤル気喪失に成ってしまったのだ。



保にとって、此の事が、何よりも、心配の種だったのだ。
所謂、後継者としての立場を捨ててしまうかも知れない今後の司の事を…。



だが、保の思いは、其の後の司には、通じなかったのだ。


司は、日に日に、別人の様な振る舞いをする様に成るのだった。


そして、椿が、NYに呼ばれる事に成ったのだった。

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